助さんの怪しい態度に不安がよぎる
商店会の新たな出発として⾏政への⼿続きを済ませた後、LED化申請のため電気⼯事の事業者と会合することになった。
「いろいろな申請のお⼿伝いはするのでご安⼼ください」と近隣の中規模な電気⼯事の業者さん。
「よかったー、ものすごい資料を作らないといけないと聞いていたので不安でした」と私。
「会計資料さえきちんとしてあれば、⼤丈夫ですよ!」
「…あ、⼤丈夫、俺ちゃんとノートにつけてるからね。ちゃんと10年分あるよ」と助さん。
「え、ノートですか? 会計ソフトは使ってらっしゃらない?」と業者さん。
「俺、ノート派。帳簿ね。⼤丈夫、ばっちりだから。⼤原簿記卒だから!」助さん、謎のアピール。
「なるほどwww。ま、⼿書きでも2年分の収⽀報告書があれば問題ないです」と電気業者さんが⾔った後、おしゃべり助さんが沈黙。この沈黙、嫌な予感…。
申請へのハードルは富⼠⼭級にまだまだ⾼かった!
「収⽀報告書2年分あるんですよね? ちょっと、これから⾒せてもらっていいですか?」と会合の帰り道に助さんに尋ねる私。
「あ、あ、うんうん、あるよある。ま、⼿書きだけど、⾒る? ⾒ちゃう?」と助さん。
妙におちゃらけた様⼦に不安が増す。「⾒ちゃう?」って⾔葉から予測できる開けてびっくり感が怖い。
予感的中。確かに収⽀報告書は存在した。そして10年間分の帳簿もあった。が、しかし…。
これ、このままコピーして公的機関に提出できないよね? というレベルの、殴り書きと⾔えなくもない収⽀報告書であった。適当感満載、エクセルなりスプレッドシートなりに打ち込む必要がどう見たってある。
「せめてパソコンで表だけでもつくりませんか?」と私。
「ほら、俺ノート派だから無理無理」だよね、デジタル弱者だったよね。⾔った私がバカだった。
このポンコツ商店会には会計係がもう⼀⼈必要なことを⽬の当たりにした。街路灯LED化申請以前に人材を探し、通常レベルの収⽀報告書を作成せねば…。だいたい、この収⽀報告書、合ってるのか?
申請期限は2カ⽉を切った。うー、前途多難。ハードルは富⼠⼭の如く⾼し…。
次回(#6)へ続く。
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