なぜ新妻・山本舞香は「態度の悪さ」を隠さない? 同じ元ヤン・木下優樹菜との違いは“儲け度外視”のガチさ

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2024-10-17 06:00
投稿日:2024-10-17 06:00

同じ元ヤン、木下優樹菜や佐々木希との違い

 さて、女性のヤンキー(元ヤン)キャラと言えば、たとえば木下優樹菜さんなどを思い浮かべる人も多いでしょうが、木下さんの口の悪さや破天荒な行動は、もはやエンタメ化したものだと言えます。

 メディア出演するときには、文字どおり「キャラクター」としてのヤンキーを求められるため、エンターテインメントとしてわかりやすくヤンキーキャラを演じているフシもあるでしょう。

 もちろん木下さんは根っからのヤンキーだったのかもしれませんが、その要素を隠すことなく、あえてわかりやすくアピールしているというわけです。

ナチュラルに“ヤンキー味”を出している舞香様

 一方、佐々木希さんもかつてヤンキーだったことが公然の事実のようになっていますが、それでも彼女はメディア出演時にヤンキー要素を一切出さないようにしています。自身のブランディングとしてヤンキーキャラを出すことは得策ではないと判断しているのでしょう。

 つまり、木下さんのようにエンタメとしてヤンキーキャラを積極的に出す元ヤンもいれば、佐々木さんのようにヤンキーキャラは表では出さないブランディングをしている元ヤンもいるなか、舞香様はとてもナチュラルに“ヤンキー味”を出しているのです。

デメリットだらけでも貫く姿勢にアッパレ

 誤解を恐れず忌憚なく言うなら、木下さんはお金を稼ぐためにヤンキーキャラを前面に出しており、逆に佐々木さんはお金を稼ぐためにヤンキーキャラを封印していると考えられます。

 けれど、舞香様が“ヤンキー味”を醸し出しているのはお金のためではありません。むしろ彼女の場合、“ヤンキー味”を出すことはタレントビジネスとしてデメリットが大きすぎるのに、その姿勢を貫いているわけです。アッパレ。

お金にならない「リアルガチヤンキー」

 よくよく考えてみてください。

 木下さんはカメラの前でいかにも育ちが悪そうなヤンキー口調で喋ることがよくありますが、舞香様はそんなことはほとんどしません。舞香様の“ヤンキー味”は木下さんのキャラのようにエンタメ化しておらず、不機嫌そうに仏頂面したり、気に入らない相手を無視したりと、メディア映えしない振る舞いばかり。

 木下さんのエンタメヤンキーはビジネスとして旨味がありますが、舞香様の“ヤンキー味”はお金にならないのに続けており、それは舞香様が「リアルガチヤンキー」だという何よりの証拠なのではないでしょうか。

堺屋大地
記事一覧
コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は「日刊SPA!」(扶桑社)、「smartFLASH」(光文社)にてコラムを連載中。そのほか「現代ビジネス」(講談社)、「文春オンライン」(文藝春秋)、「集英社オンライン」(集英社)、「女子SPA!」(扶桑社)などにもコラムを寄稿。LINE公式サービスにてチャット相談を受け付けており、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている。
公式X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


日中戦争の影響じわり、スズ子が「カカシみたいなワテ」になった
 スズ子(趣里)と梅吉(柳葉敏郎)が東京で一緒に暮らし始めて1年、梅吉は何をするわけでもなく酒を飲むだけの毎日を過ごして...
桧山珠美 2023-11-27 15:10 エンタメ
羽生結弦を癒すのはプーさん…自由に恋愛もできないなんて気の毒過ぎる
 羽生結弦にはまったく驚かされてばかりです。  今年、8月4日に電撃婚を発表したときも、ビックリでしたが、そのわず...
地殻変動!下剋上球児、うちの弁護士…視聴率では見えないバズり作品は
 シリーズものを除いた主要民放プライム帯ドラマ全12作の全話平均視聴率が5.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区・世帯=以...
こじらぶ 2023-11-25 06:00 エンタメ
ゴンベエ(宇野祥平)の素性が明らかに…上方新喜劇ばりの人情劇がグー
 ツヤ(水川あさみ)が亡くなり、スズ子(趣里)は梅吉(柳葉敏郎)と今後のはな湯をどのようにしていくか相談する。  ...
桧山珠美 2023-11-24 16:11 エンタメ
母ツヤ(水川あさみ)笑顔の最期、「ナレ死」に救われた
 大阪に戻ってきたスズ子(趣里)は病床のツヤ(水川あさみ)と再会する。ツヤの病状のことを受け止めきれないスズ子は、梅吉(...
桧山珠美 2023-11-23 16:05 エンタメ
六郎役・黒崎煌代の将来性、母ツヤとやり取りに泣けて泣けて笑える
 六郎(黒崎煌代)の出征の日がせまり、六郎は頭を丸め恥ずかしそうにしている。相変わらず体調が悪いツヤ(水川あさみ)は専門...
桧山珠美 2023-11-21 17:30 エンタメ
「下剋上球児」で“令和のキムタク”になりそうなイケメン俳優は?
 2019年のドラマ、「3年A組-今から皆さんは、人質です」(日本テレビ系)を覚えていますか?  菅田将暉が教師役...
「らんまん」のデジャヴ? ヤバ藤化するダンサーの中山、秋山逃げて~
 内緒の話があると松永(新納慎也)から呼び出されたスズ子(趣里)は、梅丸のライバルである日宝に一緒に移籍しないかと誘われ...
桧山珠美 2023-11-14 16:15 エンタメ
木下優樹菜から迸るガチヤンキー魂!前言撤回、TV再登場するタチの悪さ
木下優樹菜様(元タレント・35歳)  やっぱりユッキーナ(木下優樹菜)様のヤンキー魂には惚れ惚れしてしまいます。 ...
堺屋大地 2023-11-14 06:00 エンタメ
市川染五郎は眉毛、堅あげポテト、ラ・マンチャの男なくしては語れない
 先日、歌舞伎で「ルパン三世」をやることが報じられました。題して、新作歌舞伎「流白浪燦星(ルパン三世)」。  ルパ...
上原多香子は不倫を繰り返す“恋愛単発ドラマ”の女王!続編不要体質の業
上原多香子様(女優、美容家・40歳)  元SPEEDの上原多香子様は、あまり役者業のイメージはないと思いますが、す...
堺屋大地 2023-11-14 16:23 エンタメ
スズ子覚醒!茨田りつ子(菊地凛子)と渋谷のり子の表情がオーバラップ
 歌うコツを掴んだスズ子(趣里)は、羽鳥善一(草彅剛)とのレッスンを続け、その歌声はぐんと熱を帯びてきていた。  ...
桧山珠美 2023-11-10 14:30 エンタメ
“おぼこ娘2人”の初々しい恋バナ! つよぽん演じる羽鳥は「まさに笑う鬼」
 スズ子(趣里)と羽鳥善一(草彅剛)の厳しいレッスンは相変わらず続いている。しかし、羽鳥はスズ子の歌に相変わらず満足しな...
桧山珠美 2023-11-09 15:46 エンタメ
BLACKPINKの再契約なるか?「7年目のジンクス」結末に4つのシナリオ
 世界的なK‐POPブームの昨今。「コクハク」読者の中にも、K-POPにハマっている方も多いのではないでしょうか? ...
2023-11-09 06:00 エンタメ
「マイホームヒーロー」を嗜む!なにわ男子高橋“俳優武者修業”に高好感度
 すっかり忘れていました。佐々木蔵之介(55)の存在を。最後の独身大物俳優などと言われ、過去には、小野真弓や丸山桂里奈な...
大和玲子(蒼井優)の戒名に「礼」と「優」、位牌の細部にまで抜かりなし
 スズ子(趣里)たちは、大和礼子(蒼井優)が出産後に病院で亡くなったと知らされる。スズ子はお別れの会で、大和が梅丸少女歌...
桧山珠美 2023-11-03 14:30 エンタメ