「夫との“授かり婚”を心底後悔…」それでも離婚理由の弱さに焦りが募る39歳女性

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-10-19 06:00
投稿日:2024-10-19 06:00

余計なひと言にイライラ

「夫は、いつも余計なひと言が多いんです。

 わざわざ言わなくていいことを、いちいち口に出す人なんですよ。だから一緒にいるとイラッとするどころか、不愉快な気持ちになるからしんどいんです。

 私の自信をなくすような言葉も平気で口にするんです。

 この前なんて子育てと仕事に追われて自分の時間が取れない私に対して『髪の色が変だから、早く染めたら?』って言ってきましたし、忙しくてデリバリーで食事を頼んだときには『君ってデリバリーを頼むために働いているみたいな感じだね。なんのための仕事なのかわかんないよね』って言っていました。

 モラハラっていうのとも、違うんですよね…。とにかく不要な言葉が多いというか…。聞いていてイラッとする発言が多いんですよ」

 すでに我慢の限界を超えていると話す絢音さん。しかし離婚をするにしても、この程度の不快感で離婚が認められるのか不安があります。

わかりやすい事情がないのがネック

「夫に離婚の話を何度かしましたが、まったく相手にされません。私が感情的になって『離婚』と口走っているだけだと思っているみたい。

 私は真剣に考えているのに伝わらないんですよね。

 こうなったら離婚調停をするしかないかな? って思っていますが、モラハラとか暴力とかわかりやすい事情があるわけではないので、調停をしてもうまく離婚できるのか。弁護士費用ももったいないなぁって…。

 そこはケチってはいけない費用なんでしょうけど…、できれば協議で離婚を成立させたいんですよね。

 このまま夫と添い遂げるのはイヤだし、早く他人になりたいです。

 それなのに、夫が離婚の提案を真剣に受け止めてくれないので、時間ばかり過ぎていて焦ります」

  ◇  ◇  ◇

 第三者から見た決定打がなかったとしても、絢音さんとしては夫との生活はすでに限界点を超えているため、一刻も早く離婚を成立させたいそう。

 しかしお金や子ども問題など離婚をするにあたりきっちりと決めなくてはいけない課題も多く、夫との話し合いが進まないことに強い不安と不満を抱いています。

 では、絢音さんの夫であるマモルさんは夫婦関係や離婚についてどんな考えをもっているのでしょうか。次回に続きます。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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