翔也のモデルは大谷翔平? 伝説のギャル・アユ(仲里依紗)が戻ってきて波乱の予感

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-10-19 06:00
投稿日:2024-10-19 06:00

第3週「夢って何なん?」#15

 結(橋本環奈)が道に迷った女性を案内したところ、女性は糸島の寮に住む高校球児・四ツ木翔也(佐野勇斗)の母だった。

 そして家に帰ると、聖人(北村有起哉)から突然、家族で神戸に戻るとしたらどうするか、と聞かれる。思考が追い付かず、わからないと答える結。

 翌日、放課後に港で海を眺めていると、翔也がやってきて、昨日のお礼にと栃木産のイチゴを渡そうとする。

【こちらもどうぞ】愛子(麻生久美子)は名古屋の元スケバン、酒井若菜は栃木出身だったんだ

【本日のツボ】

翔也の「野球ノート」が達筆過ぎる!!

 ※※以下、ネタバレあります※※

「もし、家族で神戸に戻ろうって言ったらお前どうする?」

 父・聖人が結に聞きます。聖人が神戸でやり直したいという気持ちはわかりましたが、なぜ今なのか? 1年前、結の高校進学とともに神戸に引っ越すというならまだしも、それではあまりにも自分勝手というものです。ここまで干渉し過ぎるほど娘思いの父だっただけに、どうにも納得がいきません。

 それは別として、翔也です。結を待ち伏せし、昨日のお礼にといちごを3箱(2パック×3=6パック)手渡します。昨日、自分の母が結にいちごを渡していたのを見ていなかったのでしょうか。「要らん要らん」と拒否する結に、「余ったらジャムにでもすればいいから」と強引に渡します。

 結はいちごの袋に紛れて入っていた1冊のノートを見つけます。そこには<サクセスロードマップ~オレが通る道~>というタイトルと、

 11歳:北関東リトル選抜に選ばれる
 12歳:全国リトル大会優勝投手
 13歳:全国ボーイズリーグ優勝
 15歳:強豪校に入る
 15~17歳:甲子園出場! 優勝!!

 なる文字が。こちらは裏で、表紙には「夢」と中央に大きく書かれ、それを挟むように、<野球ノート⑫ 四ツ木翔也><頂点の舞台へ!!>の文字が…。

 ノートを見られ、バツの悪そうな翔也ですが、結に「12歳で優勝って書いてあったけど、実現したと?」と尋ねられ、「当たりめえだ。ここに書いた目標は全部クリアしてきた。じゃねえと、メジャーリーグなんて行けねえべ」と答え、「俺の夢だ。絶対叶えてみせる。そのために今、必死でやってんだ」と。

 たしか大谷翔平も目標達成ノートをつけていたと話題になりましたが、翔也のモデルは大谷? それよりも、ノートの字が達筆過ぎて驚きました。しかも、おとなっぽい文字で。いったいいつこのノートを書いたのか、気になります。

 さらにもうひとつ。サクセスロードマップの17歳以降が書かれていないのが、なにかの伏線でなければいいのですが…。

 そして、伝説のギャル・アユ(仲里依紗)が戻ってきました。波乱の予感です。


桧山珠美
記事一覧
TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


朝ドラヒロインは「大日本国防婦人会」と揉めるのがお約束
 結婚した寅子(伊藤沙莉)は弁護の依頼も来るようになり順調な日々を送る。  ある日、手伝いとして働くよね(土居志央...
桧山珠美 2024-05-20 15:30 エンタメ
角界一の美容力士・翔猿らが明かした脱毛&モテ事情、全力で推したいのは
 圧倒的な強さと精神力、鍛え抜かれた筋肉美、昭和の名横綱“ウルフ”千代の富士、整った顔立ちと沸き立つ色気がたまらない“各...
「僕じゃ駄目かな」あすなろ白書のキムタクを想起、優三渾身のプロポーズ
 寅子(伊藤沙莉)は、弁護士として社会的な信用を得るためにお見合いをさせて欲しいと直言(岡部たかし)とはる(石田ゆり子)...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
事件はいつも「あの階段」で起こる! 岩ちゃん演じる花岡もう婚約
 晴れて弁護士になったが、女性であることを理由になかなか依頼をしてもらえない寅子(伊藤沙莉)。「女の幸せより大事なものか...
桧山珠美 2024-05-20 15:02 エンタメ
炎上芸人・粗品は松本人志にビビってない!キンプリへの暴言も計算済み?
 2018年にコンビとして『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)のチャンピオンとなり、2019年にピン芸人として『R-1ぐ...
堺屋大地 2024-05-15 06:00 エンタメ
「握手」の演出に伏線?寅子と花岡は友情の証、優三のそれとは真逆だった
 寅子(伊藤沙莉)の1年先を行く花岡(岩田剛典)は司法修習後の試験に合格。どうしても早く伝えたいと寅子に電話をしてきたの...
桧山珠美 2024-05-14 16:00 エンタメ
あぶ刑事ヒットならドラマ化も?柴田恭兵の“枯れた老人”は世を忍ぶ仮の姿
 先月までNHK-BSで放送していた「舟を編む~私、辞書つくります~」はなかなか素敵なドラマでした。  三浦しをん...
映画『広末涼子』(仮)の鳥羽氏は中盤キャラ?スキャンダル史まだ続く説
 昨年6月、人気シェフ・鳥羽周作氏とのダブル不倫が報じられ、無期限の謹慎処分を受けていた広末涼子。その後、夫だったキャン...
堺屋大地 2024-05-11 06:00 エンタメ
花岡(岩ちゃん)、寅子に匂わせプロポーズ!?でも黄色いバラの花言葉は…
 とうとう合格した寅子(伊藤沙莉)、先輩の久保田(小林涼子)、中山(安藤輪子)。そして寅子と合格者が3人も出たことで、廃...
桧山珠美 2024-05-10 15:30 エンタメ
生田斗真“無痛おねだり”大炎上の後始末 羊水発言は“謹慎4カ月”だったが…
 俳優の生田斗真(39)が大炎上している。生田はインスタグラムのストーリーズで、ファンから質問に回答する企画で「今日で妊...
優三のいい人キャラさく裂!予告でヒヤリとした梅子の断崖絶壁シーンも〇
 涼子(桜井ユキ)と香淑(ハ・ヨンス)の思いを背負って、寅子(伊藤沙莉)たちは再び高等試験に挑むが、今度は梅子(平岩紙)...
桧山珠美 2024-05-09 16:30 エンタメ
『虎に翼』脚本家、アニメ界でなぜ高評価?朝ドラ人気の要因は公平な目線
 NHK連続テレビ小説『虎に翼』が好評だ。主人公は日本初の女性弁護士・三淵嘉子をモデルとした猪爪寅子。彼女が投げかける疑...
竹もとで勉強する寅子たちは今時のノマド?法律事務所の初仕事はお茶入れ
 昭和13年春、明律大学を卒業した寅子(伊藤沙莉)たち。寅子は雲野(塚地武雅)の法律事務所で働きながら高等試験合格を再び...
桧山珠美 2024-05-07 14:20 エンタメ
あさイチで光った令和の“料理男子”の新星、キスマイ横尾のライバル現る!?
 ゴールデンウィークといっても、どこかにお出掛けの予定になんの予定もなく、ただ漫然とテレビを見ていたら、神様から思わぬご...
直言ら16名全員無罪!憲法記念日に放送された寅子が語る「法」の解釈
 昭和11年12月。1年半に及んだ直言(岡部たかし)の「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎えた。  寅子(伊藤沙莉)...
桧山珠美 2024-05-04 06:00 エンタメ
直言の判決いかに? 寅子の表情、優三腹くだり…テンポ絶妙な法廷シーン
 公判中に倒れた直言(岡部たかし)は、自分の無実を信じる寅子(伊藤沙莉)の気持ちに応え、取り調べで自白を強要されたことを...
桧山珠美 2024-05-02 17:13 エンタメ