「裕福な前夫と暮らす娘がうらやましい」再婚相手に貧乏脱出を求める44歳ノンキャリ女

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-10-26 06:00
投稿日:2024-10-26 06:00

前夫には感謝しているけれど

「そういう意味では、前の夫に感謝をしています。

 だけど娘もそろそろ中学生になるので…、母親がみすぼらしいと、薄々勘付いているようで情けないです。

 それに同世代の友人たちと話すと、みんな生活が豊かになっているのに、私だけ金銭感覚が20代のままっていうか…。

 みんなよくそんなにお金があるなぁって惨めになるんです」

 スーパーマーケットに行っても値段が気になり、食べたいものを諦める日もしばしばあると話す奈緒さん。

 友人とのランチでも指定された店に「高い」と感じてしまい、最近は疎遠になっているのだとか。

人生設計、間違えたかしら?

 しかしバリバリと働く気にはなれず、週に数回のパート勤務を続けています。

「ちゃんと働かなくちゃ今よりもお金が増えることはないっていうのは、わかっているんですけどね。

 ブランド品とか興味ないし、昔から贅沢への憧れもありません。とりあえず食べるものがあって住む家があればいっかーみたいな人生設計だったんですけど。

 最近になって、すごく惨めというか後悔というか。若いうちからもっと頑張っておけばよかったなって…」

 そんな奈緒さんの不満は夫であるヒデキさんへと向かい、夫婦仲にも亀裂が入りつつあるとため息をつきます。

頼りなさすぎる現夫にイライラ

「前の夫がバリバリと働くタイプだったからか、今の夫を見ていると、とにかく『頼りないなぁ』って思ってしまうんですよ。

 まぁ似たもの同士なので、私に言われたくないでしょうけどね。

 夫は年下。これから40代になるので、今からもうちょっと頑張ってくれれば、貧乏から脱出できるんじゃないかって思うんですよね。

 でも、私から夫に話してもまったく響いていないみたい。

 このままだと持ち家なんて夢のまた夢だって気づいたのは、つい最近です。

 娘から見て情けない母親と思われたくないですし、もうちょっとだけでも豊かな生活がしたい。

 最近は、前の夫と別れたことを後悔しています。でも、お互い再婚してしまいましたし。だからこそ、今の夫に頑張ってもらって貧乏生活から抜け出したいですね…。

 それなのに夫は、私の気持ちを理解しようともしてくれていないので、不満ばかり溜まっています」

  ◇  ◇  ◇

 強い危機感から、なんとかしなくてはと焦っている奈緒さん。では、夫であるヒデキさんは、今の家庭環境をどう受け止めているのでしょうか。

 実はヒデキさんも、妻に対して複雑な感情を抱いていました。次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


年の差婚ならではの浮気のリスク。一生お姫様扱いされる? ないない!
「年上のイケおじと結婚したい♡」「10個下の若い男を捕まえて結婚に漕ぎ着けてやる!」このように、上下関係なく「年の差婚」...
恋バナ調査隊 2024-10-11 06:00 ラブ
増殖中の「男装コンカフェ(男装のコンセプトカフェ)」は、想像以上に居心地の良い空間だった!
 近頃、メンズコンカフェならぬ「男装コンカフェ」が増殖中なのをご存知でしょうか。東京だけでもすでに20店舗以上。  一...
内藤みか 2024-10-10 06:00 ラブ
“リアル恋愛話”5選。年下男子が40代女性からの誘いに「即OK」するデート先とは?
 ひと昔前の時代と比べると、最近はドラマや漫画のストーリーで年下男子との恋愛が描かれることが増えました。でも、オトナにな...
「社交辞令でも嬉しい…」“全国TOP5”の女風セラピストとDMで、甘いやり取りを楽しむ
 パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で意を決して女風を体験しセックスの気持ちよさを知っ...
mirae.(みれ) 2024-11-20 16:32 ラブ
俺の美学は高級店を「最低価格」で楽しむこと。自称“ひねくれ者”の57歳男の主張
「冷酷と激情のあいだvol.215〜女性編〜」では、高級志向なのにセコい振る舞いをする恋人トシオさん(57歳・仮名)との...
並木まき 2024-10-05 06:00 ラブ
直売所でも飲食店でも「最安価」しか選ばない。恋人のドケチっぷりに結婚前提交際をためらう47歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-10-05 06:00 ラブ
不倫は悪なのか。作家・鈴木涼美氏が提起する日本の結婚制度の限界…それでもなぜ結婚する?
『不倫論――この生きづらい世界で愛について考えるために』(平凡社)を刊行した作家・鈴木涼美氏とともに、現代女性における「...
ミクニシオリ 2024-10-06 17:31 ラブ
作家・鈴木涼美氏と考える 現代女性の不倫リスク「不倫って気づいたら巻き込まれているもの」
 朝スマホを開くと「またか」と思うくらい、1年に何度も芸能人の不倫ニュースを見かける。いくら有名人とはいえ、特に当人と面...
ミクニシオリ 2024-10-05 06:00 ラブ
“冬季五輪夫婦”上村愛子&皆川賢太郎離婚の衝撃。「円満離婚」するカップルは揉めてないのは本当か?
 フリースタイルスキー・モーグルで五輪5大会連続入賞の上村愛子(44)が2日、自身のインスタグラムを更新。アルペンスキー...
一児の母で現在妊娠中。「それでも抱かれたい…」35歳英会話講師の不倫欲 #1
 世の中の不倫などもはや珍しくもないが、それが「一児の母であり、現在妊娠中」の場合、人としていかがだろう? 今回、取材に...
蒼井凜花 2024-11-08 15:05 ラブ
【アラフィフ婚活】60男より58歳男がいいけど…オンラインデートでドン引き、老舗相談所にも疑心暗鬼
 アラフィフでの婚活は60代以上からの申し込みが多く、同世代とはなかなかマッチングしないとも言われています。  結婚相...
内藤みか 2024-10-03 06:00 ラブ
最強の愛され女性がやらないこと7選。彼から「追われる恋」希望なら試す価値あり
「彼に愛され続けたい」「追われる恋愛がしたい」と思う女性は要チェック! 今回は男性の意見を交えながら、愛され女性がやらな...
恋バナ調査隊 2024-10-03 06:00 ラブ
アリバイ写真で墓穴掘ってるよ。浮気する男のしょーもない弁解&ごまかしLINE6選
 LINEは浮気がバレてしまうきっかけとなることが多いようで…。今回はパートナーが浮気をごまかすために送りがちな、バレや...
恋バナ調査隊 2024-10-02 06:00 ラブ
熟年離婚を今から防ぐ方法。子どもありきの夫婦になっていませんか?
 離婚件数のうち、20%〜30%は熟年離婚が占めているということをご存知ですか。子どもが自立したタイミングで、長年連れ添...
恋バナ調査隊 2024-10-02 06:00 ラブ
ケチと節約は紙一重。ドケチな彼氏のドン引きエピ7選から学ぶこと
 節約とドケチは紙一重です。自分では「節約」だと思っていても、周囲がドン引きするようなドケチになってしまっている人も…。...
恋バナ調査隊 2024-09-30 06:00 ラブ
「飲み屋の女にハマったせいで借金が」49歳男性がラブホデートを続ける切実な理由
「冷酷と激情のあいだvol.214〜女性編〜」では、交際半年ほどになる恋人とのデートが、いつもラブホテルなのに強い不満を...
並木まき 2024-09-28 06:00 ラブ