第6週「うち、ギャル、やめるけん」#27
結(橋本環奈)は、タンスにしまっていた糸島フェスティバルのステージ衣装を見て一時感慨にふけるが、思いを断ち切るように引き出しを閉める。
一方、歩(仲里依紗)は天神にいるハギャレンのギャルたちに会いに行き、結が最近どういう様子なのかを聞き出そうとする。
そんな折、米田家では永吉(松平健)が昼寝をしていると、見知らぬ男が訪ねて来る。
【本日のツボ】
ハギャレン聖地のゲーセンがショボ過ぎる
※※以下、ネタバレあります※※
娘想いで心配性の聖人(北村有起哉)よりも、ウジウジモードの結のほうがよっぽどウザいと思うのは私だけでしょうか。
「実家の手伝いが忙しい」ことを理由に、ギャルをやめ、ついでに書道部もやめる結、ちっとも共感できません。まだ「書道部の風見先輩に彼女がいたからや~めた」と言ってくれたほうが可愛げがあるってもんです。
しかも、家の手伝いも意地になってやっているようで、糸島のおいしい新鮮野菜たちまでしょぼくれて見えてしまうので、なんとかして欲しいです。
翔也(佐野勇斗)も翔也で、結の顔が寂しそうだとかなんとか気にしている暇があったら、野球の練習をせい! と思ってしまいます。
さらに、駄目押しが、結の「うちはもう何もやらん。ギャルも書道も全部。どうせ一生懸命やっても意味ないけん。みんないつか消えてしまうけん」です。
震災の時、自分はまだ幼かったからあまり覚えていないと言っていたはずなのに、なんだか違和感ありまくり。「どうせ全部消えてしまう」は、親友を失って、茫然自失となった歩が言うのならまだわかるのですが…。
その歩が結の様子をギャルたちに聞くために、ハギャレンの聖地であるゲームセンターを訪れます。このゲーセン、改めてじっくり見渡してみると、経営はどうなっているのか、というくらいゲーム機がほとんどなくスカスカ。なんとなく、コントのセットのように見えてしまうのはきっとそのせいなのでしょう。
ざっと見渡したところ、プリクラ2台とガンシューティングゲーム1台、そしてレトロすぎるドライブゲーム1台に、ガチャガチャ6台。ほかのフロアもあるのでしょうが、1日の売上げが心配になるレベルです。
ゲーセン独特のさまざまなゲーム機から出る音や大音量でかかる音楽もなく、なんとも不思議な空間に仕上がっています。そんななかでも、唯一、「春夏秋月」というプリクラが、当時、流行った「花鳥風月」を彷彿させる仕上がりで、NHK美術スタッフのこだわりを感じました。
あっちもこっちも雑過ぎて…
さて。「大女優の歩さん」問題ですが、糸島は離島か僻地かなにかですか。電気も通っておらず、テレビねえ、ラジオもねえ、と吉幾三もびっくりなド田舎なのでしょうか。でなければ、歩が大女優かどうかだなんて、わかりそうなものではないでしょうか。そんなことで集まってくる住民って…。
しかも、その歩。マネージャー(一ノ瀬ワタル)を見て、逃げ出しました。そして、「ハァハァ」言いながら博多のいきつけのバーに駆け込み、「マスター、水を一杯」と頼みます。電車の中もずっと走っていたのでしょうか? そんなアホな!
おそらく何か理由があるのでしょうけど、いろいろ雑過ぎて、その先に興味をもてないというのは、朝ドラファンとして悲しいことです。
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