「笑ってくれなくても妻が好き」事実婚を解消できない人見知り男の悲哀

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-11-09 06:00
投稿日:2024-11-09 06:00
「冷酷と激情のあいだvol.220〜女性編〜」では、事実婚の夫であるトシカズさん(46歳・仮名)が、家のことについて毎回“妻からやらされている感”をアピることに不快感が募る妻・千晶さん(46歳・仮名)の不満をお届けしました。
 千晶さんは今の生活が続くのであれば、シングルに戻るほうがはるかに快適だと考え、離婚も辞さない覚悟です。ではトシカズさんは、今の夫婦関係についてどんな考えをもっているのでしょうか。

46歳、口下手なんです…

「あっ。すいません。俺、人と話すのすごく苦手なんです。変なこと言っちゃったら、ほんとすみません。

 なるべく、ちゃんと話すようにします」

 開口一番、人見知りの性格を強調するトシカズさん。しばらく黙ったあと、夫婦間について思うところをポツリポツリと口にし始めました。

怒られるまで気付けない

「妻は、細かいことによく気が付く性格です。だから俺が配慮に欠ける発言をすると、サッと顔色が変わりますね。

 でも俺は、悪気があってやっていることではないので…。怒られるまで気付けないんです。

 妻の不愉快な顔を見ていると、こちらも嫌な気持ちになります」

 妻からは「言葉の使い方がおかしい」や「何かを口にするときには、聞いている人がどう思うのかまで考えてから話すべき」などと言われているそう。

 しかしトシカズさんは、妻がなぜそこまで目くじらを立てるのか、理解できないと頭を抱えます。

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並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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