伸び悩む「おむすび」で評価を上げる北村有起哉。悲哀系イケおじの魅力ダダ漏れ過去作は…

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2024-11-10 06:00
投稿日:2024-11-10 06:00

「おむすび」不評の“元凶”はタイトル?

 NHK朝ドラ「おむすび」が不人気(!?)なようです。あれこれ理由を考えてみましたが、そもそも「おむすび」というタイトルがいけなかったのでは、と最近、気がつきました。

 日本の昔話に「おむすびころりん」というのがあります。詳しくは忘れてしまいましたが、「♪おむすびころりん すっとんとん おむすびころりん すっとんとん」と、転がっていくところだけは覚えています。

 そうです、おむすびは昔から転がり落ちると決まっているのです。

 さて。そんなふうに転がり続けている「おむすび」ですが、そのなかで唯一、評価を上げているのが、家族思いで生真面目なヒロイン結(ゆい)の父親・聖人(まさと)役の北村有起哉です。


【写真特集】北村有起哉の妻で朝ドラ女優・高野志穂の“お宝”ショット

50代60代イケおじの宝庫

 ここで、最近の朝ドラにおけるヒロインの父親を何人か挙げてみます。「虎に翼」の岡部たかし(52)、「ブギウギ」の柳葉敏郎(63)、「舞い上がれ!」の高橋克典(59)、「ちむどんどん」の大森南朋(52)、「カムカムエヴリバディ」の甲本雅裕(59)、「おかえりモネ」の内野聖陽(56)…というように、まさに、50代60代のイケおじの宝庫といえるでしょう。

 今や時代はイケおじ、イケメンは生まれながらにイケメンですが、イケおじは1日にして成らず。それまでの歴史がイケおじを作り上げるのです。

 そんな北村有起哉ですが、現在50歳。意外と若いと驚いてしまいました。といいますか、これまで北村有起哉の年齢を考えたことがなかったというのが正直なところです。

主演ドラマ「たそがれ優作」では中年男性の悲哀を好演


 主役というよりはバイプレイヤーとしてさまざまな作品に出演し、必ず結果を残す、そういうタイプの役者さんというイメージがありました。

 昨年のことです。北村が主演した「たそがれ優作」(BSテレビ東京)にハマってしまいました。北村演じる主人公の北見優作は52歳のバツイチ。俳優ですが、テレビでよく見かけるけど、名前は売れていない脇役専門。撮影現場のエピソードや、毎回、懲りずに女性に振り回される展開、そして、酒と食。深夜にちょうどいいドラマで、冴えない中年男性の悲哀のようなものを見事に体現する北村、さすがでした。

 いい具合に枯れていて、まさに“たそがれイケおじ”といったところでしょうか。

「おむすび」の素敵な楽しみ方

 少し前、「Amazonプライム」のテレビCMに出演。仲良き夫婦の姿に、あんな夫が欲しいと身もだえしたものですが、先日の「あさイチ」で、そのCMで妻を演じていた人が、本当の妻、俳優の高野志穂(45)であるということがわかりました。

 朝ドラ「さくら」のヒロインを演じていた女優と結婚していたのか、と少し驚きました。

 10歳と6歳の男のお子さんがいて、家族思いなのは、聖人そのもの。こういうトーク番組に出演すると、人柄が出てしまうもので、北村有起哉の人柄の良さ、誠実さが伝わってきました。

「おむすび」には、ヒロインの祖父役でマツケンこと松平健も出演していて、コミカルな演技で新境地を開拓中です。

 ヒロインではなく、イケおじに注目すれば、「おむすび」も楽しめるかもしれません。


ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」紅白未出場、浅田美代子の歌唱をここで聞けるとは。吉田鋼太郎の笑顔もグッとくる
 三姉妹揃っての朝田家ご帰還。朝ということは、蘭子(河合優実)は昨夜、のぶの家にお泊りしたのでしょうか。ならば、久々の三...
桧山珠美 2025-07-17 17:39 エンタメ
選挙 行ってみなきゃ言えなくね? 人気男性グループが“ラップ”で投票を呼びかけ「最高!」「こんなアイドルいる?」と反響
 7月20日に行われる第27回参議院議員通常選挙(以下、参議院選挙)を控え、11人組ボーイズグループ・INIの池崎理人さ...
「あんぱん」薪鉄子が持つ“小道具”の細かさに気づいた? すれ違いコントは見なかったことにします
 鉄子(戸田恵子)からの電話に出た東海林(津田健次郎)は、ひとり考え込んでいた。鉄子がそんなに怒っていたのかと、慌てて謝...
桧山珠美 2025-07-16 17:31 エンタメ
もはや『M-1』は芸人だけのものじゃない? 万博、地方創生…吉本が目指す“次のフェーズ”
 6月25日、漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』(テレビ朝日系)の開催会見が東京・渋谷よしもと漫才劇場で開かれ...
令和ロマン・高比良くるまが“騒動”で得た「天下を獲る」ために必要な武器
 オンラインカジノ問題をめぐって活動を休止していた令和ロマンの高比良くるまさんが4月28日、約2か月ぶりに復帰しました。...
田原俊彦よ、「※ただしイケメンに限る」はもう通用しない。世のオジサンは彼の“勘違い”から学ぶべし
 6月15日放送の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)にて、ゲスト出演した田原俊彦が、女性アナウンサーにセクハラを...
堺屋大地 2025-07-14 11:50 エンタメ
【募集】夏ドラマ何見る? 期待してる&ガッカリを教えて!『ひとりでしにたい』『ちはやふる』『しあわせな結婚』etc
 コクハクでは2025年名夏ドラマを対象としたアンケートを実施します。7月よりスタートする夏ドラマ、「期待している」「面...
「あんぱん」嵩らの“腹痛”は史実とちょっと違う? 懐かしい2人の登場には狂喜乱舞! 生きていてよかった…
 東京に到着したのぶ(今田美桜)たちは、さっそく聞き込みを始めるが「ガード下の女王」はなかなか見つからない。みんなで屋台...
桧山珠美 2025-07-11 18:33 エンタメ
「あんぱん」メイコ、夢はお嫁さんでいいのか? 健太郎(高橋文哉)ともう1人の“三角関係”を妄想する
 東京出張の前日。みんなで取材する代議士の資料を確認していたのぶ(今田美桜)は、岩清水(倉悠貴)が話す「ガード下の女王」...
桧山珠美 2025-07-10 18:34 エンタメ
timelesz、新体制が“古参ファン”に受け入れられる日は来るのか? 旧ジャニ「シャッフルメドレー」不参加の賛否
 7月5日、櫻井翔(43)が総合司会を務める音楽特番「THE MUSIC DAY 2025」(日本テレビ系)が放送され、...
こじらぶ 2025-07-10 11:50 エンタメ
石田ひかり53歳、今を生きる女性に伝えたい“楽しく生きていく”ためのメッセージ|映画『ルノワール』
 1986年のデビューから、映画『ふたり』『はるか、ノスタルジイ』や、連続ドラマ『悪女』、連続テレビ小説『ひらり』、『あ...
望月ふみ 2025-07-10 11:50 エンタメ
『あんぱん』ツダケンの“にゃあ”が秀逸だにゃあ!「月刊くじら」には色々とツッコミどころもあるが
『月刊くじら』創刊号は2日で2000部を売り切り、好調な滑り出しを見せる。嵩(北村匠海)は『月刊くじら』編集部に異動に。...
桧山珠美 2025-07-09 17:00 エンタメ
【10万いいね】鈴木えみ、20年前→現在の比較写真が“美しすぎる”と絶賛「変わらなすぎ!」「今の方が可愛い説まである」
 ファッションモデルから俳優業まで、幅広い分野で活躍する鈴木えみさん(39)。2025年7月7日に自身のInstagra...
春ドラマの評判を調査!本命『最後から二番目の恋』は2位。1位は意外な快進撃。日常系が人気、刺激疲れか?
 2025年の春ドラマが、次々とフィナーレ。今期はSNSでバズった顔ぶれも多く、ドラマファンからしても楽しいシーズンだっ...
「あんぱん」嵩は受かるのか…って次週予告編でネタバレか? アンパンマン声優の姿もチラリ
 のぶ(今田美桜)の家で暮らすことになったメイコ(原菜乃華)は、夢に向かって一歩を踏み出す。そしてのぶも、月刊誌の刊行に...
桧山珠美 2025-07-05 08:00 エンタメ
『あんぱん』のど自慢といえば「ひよっこ」有村架純を思い出す。メイコが歌うのはどの歌なのか?
 夕刊の話がなくなり、時間を持て余すのぶ(今田美桜)だったが、夕刊の代わりに月刊誌を出せることに。岩清水(倉悠貴)と歓喜...
桧山珠美 2025-07-03 18:11 エンタメ