生きた化石のイチョウをかわいく楽しむ! 花屋が教えるイチョウの葉を使った簡単フラワーデザイン

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-11-20 06:00
投稿日:2024-11-20 06:00

秋の紅葉といえばイチョウの木

 猫店長「サブ」率いる我がお花屋は、神奈川県の片田舎にあります。今時分から年末にかけて、配達途中にちょっぴり遠回りをし、農家さん巡りからの森の散策へ出かけることも多いのですが、いまだに半袖を着用する日もあり、体感温度を考えると、一体、いまは何月なのかっ!? 秋という季節が曖昧です…。

 本来ならとっくに街路樹の紅葉が楽しめるはずなのに、大変に遅い。そして、ようやく、ようやくです。秋の紅葉の代名詞「イチョウの木」の美しい季節が巡ってまいりました。今回はそんなイチョウのお話「生きた化石・イチョウを楽しむ」の解説です。

イチョウは「生きた化石」

 かの有名な進化論を唱えたダーウィンは、地上に植物が繁茂したジュラ紀から現存するイチョウを「生きた化石」と呼んでおりました。およそ2億年もの間、多少の進化を遂げながら、一時絶滅しかけたイチョウを絶やすことなく、守り続け、広げてきたのは人間です。

 街路や公園などにある落葉樹のイチョウは、大量の葉が落ちてしまうと掃除が大変ですが、それを凌駕する魅力を持っています。

 春の芽吹きは清々しく、夏はますます深い緑の葉が木陰を作り、幹いっぱいについた葉の蒸散作用で涼を与えてくれたかと思えば、秋から冬にかけて緑から黄色へと変わる紅葉が、素晴らしい日本の四季を教えてくれます。

 紅葉シーズン終盤に差しかかった今、イチョウもラストスパート…といいたいところですが、ワタクシの住む神奈川では11月も半ばというのにまだ青いww。それでも日本各地の美しいライトアップで演出されたイチョウ並木の紅葉をSNSではよく見かけます。ジュラ紀に恐竜と並んでいた頃は、イチョウもこんな風に人間に演出、愛されるなんて思ってもいなかったでしょうねえ。

【読まれています】「旦那死ぬよ!」住職から叱られて以来、大事な“トイレのあれ”。運気アゲアゲ狙うなら「水回り」が狙い目

イチョウが寺や神社にある理由

 イチョウは寺や神社でもよく見かけます。理由は水分を多く含むために燃えにくく、火災から境内を守ってくれるとされているから。雷が落ちても木は燃えないし、何なら落ち葉ですらなかなか燃えない。

 ワタクシは城下町出身で学校もお城の中にある土地で育ったので、あらゆる場所に植えられていたイチョウはなじみ深い植物のひとつです。東海地震なる言葉の出始めで、大変にビビりの小学生だった当時、「大地震がきて、あたりが大火事になってもイチョウを目指して逃げなさい」と、学校の先生が教えてくれたことを今でも覚えております。イチョウは、もしもの時に命を守ってくれるかも知れない樹ですのよ。

イチョウは縁起の良い

 イチョウは縁起の良い樹としても知られ、寿命も長い。メスの樹であれば巨木であっても大量の果実を蓄えるので、不老長寿や多産のシンボルでもあります。近年ではイチョウの葉が認知症に効く…なんて話も耳にしますな。

 黄金色に輝く巨木を眺めるだけでもご利益がありそうですが、紅葉の時期には黄金色の絨毯のように落ちている葉っぱが、どうにも気になります。

イチョウの葉を使った簡単フラワーデザイン

 若者たちがこぞってSNSに投稿しているイチョウの葉っぱをバラの花に見立てたブーケは、めちゃめちゃカワイイ! 実際フラワーデザインでもイチョウの葉はよく使い、ドライフラワーになってもバラバラと崩れたりせず、色も形もきれいなまま、長期間、楽しめます。

 オススメは、大量の葉っぱで作る壁かけです。作り方も簡単でリースにしたければ、やや太めのワイヤーにミルフィーユのようにたくさんの葉を串刺しにするだけ。お好みの長さで「葉っぱの串刺し」ができたら、曲げてリースにするだけ。麻や木綿のリボンをあしらえば、秋の雰囲気がバッチリ味わえます。

 リースにはせず、そのまま壁かけにするだけでもカワイイ。クリスマスに定番の実物との相性も抜群で、松ぼっくりやベルをリボンにつけて垂らしても楽しいですね。置き場所を選べば年明けまでずっと愛でられます。楽しみ方は無限大ですわよ。

 イチョウの紅葉は、関東では12月でも楽しめそうです。ロマンチックな気分に浸るのならイチョウ並木の散策へ。美しいイチョウ並木がアナタを幸せに運んでくれますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


「既読スルーは悲しい」と送ったら、LINEの返信を溜めてしまう人の意外な返事が…
 LINEを送っても未読のまま返信がないと「嫌われたのではないか?」と不安になりますが、LINEの返信を溜めてしまう人は...
マッサージありがとにゃん♡ 愛嬌たっぷりハチワレ君が“たまたま”をチラ見せ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
オラ東京さ行くだ! 住んでいる人しかわからない…田舎の嫌なところあるある6選
「都会暮らしはせわしなくて疲れた! 田舎に住みたい!」このように感じている都会住みの方々、多いのではないでしょうか。でも...
「SDGsな散歩」の楽しみ方。クリスマスリースや季節のスワッグ作りに役立つ“お宝”街路樹3種
 日中は暑くてエアコン、夜は軽く暖房をつける不思議な秋ですが、お散歩がグッと楽な気候になりました。今回は「お宝の横を素通...
「私は一応慶応卒」学歴マウント炸裂!ママ友から届いた地獄LINE6選
 子育て中の女性が避けて通れないのが「ママ友との付き合い」ですよね。中にはドン引きするようなマウント女や、辛辣な物言いを...
10年分のカネの流れが怪しい。会員数が集まり⼤喜びしたのもつかの間…
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
円満退職に必要な最低限のマナー6選、「立つ鳥跡を濁さず」は社会人として当たり前!
 終身雇用の時代は終わり、今では6割の社会人が転職経験ありだというデータも出ています。読者の皆さまのなかにも、「転職しよ...
更年期、それはある日突然に…45歳女の体が『倦怠感で満タン』になった
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老...
生理前を穏やかに過ごすご機嫌アロマ術【調香師が解説】タイプ別おすすめの香り・精油・香水は?
 女性の体は生理が近づくとホルモンのバランスが崩れ、精神的なイライラや落ち込みに加え、むくみや便秘、疲れやすさなど、PM...
兄弟姉妹なのになぜ不仲? 怒る前に知っておきたい原因5つと対応策3つ
 子育てをしていると、兄弟姉妹の不仲に悩む人が多いですよね。一体何が原因なのでしょうか? また、自身が親になっても兄弟姉...
思わず二度見!『バブ』新商品・MEGA級のボコボコ泡の実力は? 自宅の風呂がジャグジーになるのか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの? 」「買ってみたいけれど、...
手のぬくもりとともに
 自然と手を合わせるときの気持ちって、  みんな、おんなじだよね。
実りの秋! 澄みわたる青空の下“たまたま”狩りに出かけませんか?
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
女と水がいっぱいだ…『娑婆』は何て読む? ヒント:「娑婆はいいな」
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり癒し漫画/第83回「迷いインコ歌をうたう 前編」
【連載第83回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
中目黒「ダコー」はまだ大混雑? 代官山「無印良品」新店はオサレな店員さんだらけだった!【秋の東京散歩】
 8月のオープン時には話題を呼び、大行列をなしていた中目黒のパン屋「ダコー(dacō)」。あれから2カ月が経ち、やっぱり...