ケバくなった結に「あんた、なめとん?」新キャラ・山本舞香演じる同級生が怖かった!

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-11-20 20:10
投稿日:2024-11-20 20:10

第8週「さよなら糸島 ただいま神戸」#38

 結(橋本環奈)は栄養専門学校に初登校するやいなや、矢吹沙智(山本舞香)から、その格好は学校をなめているのかと問われる。険悪な雰囲気に、湯上佳純(平祐奈)が入ってきてなだめようとする。

 また、教室には場違いに見える中年男性の姿も見られるが、実はれっきとした森川学(小手伸也)という生徒で、不動産会社を退社して学びに来ているのだった。


【こちらもどうぞ】図らずも「おむすび」泣き…糸島編ラスト、祖父・永吉に教わった家族のありがたさ

【本日のツボ】

ケバくなった米田結

 ※※以下、ネタバレあります※※

 今週から神戸編がスタートしています。

 結のギャルにもいっそう磨きがかかったといいますか、なんだかケバくなりました。それよりも気になるのは、大阪の実業団に入った翔也(佐野勇斗)です。

 坊主頭じゃなくなったせいでしょうか、チャラ男に見えてしまいました。背負っているスポーツバッグも光沢がありました。メガネもコンタクトに替えて、2人が並んで歩いていると、バカップルに見えてしまうのが困ります。

 そして、翔也から初めての名前呼び。あそこまで「米田結」とフルネーム呼びで通していたのだから、結婚しても「米田結」呼びするとか、なにかそういう伏線でもあるのかと思ったら、あっさり「結」に。ちょっと拍子抜けしました。

 もっとひどいのは姉の歩(仲里依紗)です。真紀ちゃんの墓参りに行きたい、と言ってたのに、家族が神戸に引っ越しても、未だに墓参りに来ないってどういうこと??

「好きなこと貫くの、むずっ」

 そんなこんなで本日。栄養士学校に行く結ですが、派手なギャル姿をクラスメイトの矢吹沙智に咎められます。「あんた、なめとん?」。山本舞香、怖いですね~。

 そこに、「ちょっと~。これから2年間一緒に学ぶクラスメイトやん。仲良うしようよ」と仲裁に入った湯上佳純。「実家が病院を経営してて」と自己紹介の時に言っていたので、お嬢様ポジションかと思いきや、それにしては着ている服があまりにも安っぽく、涼子様(桜井ユキ@虎に翼)の爪の垢でもお飲みになって? と言いたくなりました。

 もっとも、病院の娘=お嬢様と思ってしまうところが、庶民の浅はかさですが…。

 さらに、齢45の森川学。いまの45歳というと堂本剛とか三宅健ですから、あれはいくらなんでもオッサン過ぎるのでは…。

 などなどとツッコミを入れつつ、同じグループになった4人の呉越同舟ぶりを楽しみにするとしましょう。

 それにしても、結です。栄養士の学校にあんな格好で行ったら、「なめとん?」と言われて当然です。

 彼女がメイクやネイルをとる間、クラスメイトは待たされていたわけで、迷惑千万です。この学校、入学試験や面接はなかったのでしょうか。

 しかも、自己紹介で「彼氏が野球選手でプロを目指していて…」とまたチャラい挨拶を。「好きなこと貫くの、むずっ」って、なんか根本的に違うような…。

 ここは沙智に厳しく鍛え直してもらうしかなさそうです。

桧山珠美
記事一覧
TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-07-03 12:04 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ