“昭和のプレイボーイ”火野正平さんの魅力
俳優の火野正平がお亡くなりになりました。享年75。日本中を自転車で駆け巡っていたあの人懐っこい笑顔が忘れられません。「にっぽん縦断 こころ旅」(NHK BS)には火野さんの魅力がたくさん詰まっていて、大好きな番組でした。
訃報を受け、ワイドショーなどでは、在りし日の姿を流していましたが、どこの局も“昭和のプレイボーイ”という紹介で、当時、彼が芸能リポーターたちに追いかけられている映像が使われていました。
今と違い、当時の芸能レポーターたちの凄まじいこと。プライベートも何もあったもんじゃありません。そんな人たちに揉みくちゃになりながら、苦笑いする火野正平。正直いって、子ども頃はどこが“モテ男”なのか、さっぱりわかりませんでしたが、今、見るとなんとなくわかるような気がします。
段ボールのお手製小道具を用意
女性レポーターに道端で突撃取材された際のこと、「私はセリフしかしゃべりません」と段ボールを切って書いた札をあげて、煙に巻こうとしていたのがとてもお茶目で、いたずらっ子のようで、放っていけないというか…。
わざわざ自分でそんな小道具まで用意していたかと思うと、笑ってしまいます。そういう小まめなところと憎めなさが、“モテ男”たる所以なのでしょう。
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「ラストマイル」親子役でそっくりと話題に
別れた女性が誰ひとりとして彼を悪く言わないというのが、なによりも素晴らしいではありませんか。どこぞのお笑い芸人さんも見習って欲しいものです。
ちなみに、同じ1949年生まれというと、矢沢永吉や市村正親、風間杜夫、大竹まことがいまして、まだまだ元気に活躍できるのに、とほんとうに残念でなりません。
最近では、宮崎駿アニメ「君たちはどう生きるか」の大叔父役、そして、映画「ラストマイル」での羊急便のドライバー役が印象に残っています。大叔父のあの渋い声は火野正平でなければ考えられません。
「ラストマイル」では親子役を演じた宇野祥平があまりにもそっくりというで、実は本当の親子では!? などという噂も流れたほどです。
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