レス夫と同性の婚外恋愛相手が対面! 背徳感と緊張に興奮した一夜のあとは… #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-03-03 19:13
投稿日:2024-11-29 06:00

不倫相手と夫と3人で食卓を囲む⁉

「先生が訪れたのは、レッスン後の午後5時半ごろ。夕食は美和子先生の好きなパスタやチキン料理、温野菜サラダとワインです。

 スタイルを気にする彼女のためにグルテンフリーの豆粉パスタで作り、オリーブオイルはスペイン産の高級なもの。家に入るなり『おいしそうな匂い』と笑顔を見せてくれて、そんな時『やっぱり美和子先生が好き』と恋心を確信てしまって…。

 夫にはどんな風に紹介しようと気が気じゃないのに、彼女の顔を見ると不安が消えてしまう(笑)。不思議ですよね。

 テーブルで向かい合って食事を楽しみ、程よく酔ったタイミングで夫が帰宅したんです。一瞬、緊張が走りましたが、リビングに来た夫は、美和子先生に笑顔を見せ、『いつも妻がお世話になりありがとうございます。僕は仕事で構ってやれないんで、どうぞゆっくりしてください』と、丁寧に挨拶をしてくれました。

 美和子先生もイスから立ち上がり『初めまして。今夜はありがとうございます。弥生さんと仲良くさせていただいています』とクールな微笑。ほんの数秒でしょうが、私にはかなり長く、息苦しさを感じました。

 その上、美和子先生が『よろしければ、ご主人もご一緒にお食事しません?』と誘ったので、びっくりしてしまって…」

 弥生さんは「3人で食卓を囲むなんてありえない!」と肝を冷やしたという。だが、夫は『食事は済ませましたし、これからリモートワークなので』とやんわりと断って自室に向かった。

元カノへの復讐心? それとも…

「ヒヤッとしましたが、夫が同席しなくて本当に良かった。私の動揺をあざ笑うように、美和子先生は『思った以上にダンディな旦那さまね。スーツが似合って、いかにも仕事ができるって感じ』とワインをあおって…。

 さらには『でも、まさか私たちが付き合っているなんて思いもしないでしょうね。知らぬが仏。ふふっ』と挑発的な笑みを浮かべたんです。

 この時、美和子先生の心の内が透けて見えた気がしました。男との結婚に走った元カノへの復讐心です。いえ、もしかしたら『男』そのものへの憎しみがいっそう強まったかもしれません」

 元カノへの執着を悟った弥生さんの心はざわめいた。

「美和子先生の言動に『せっかくだから、今日は泊まってほしい』と誘ったのは私です。いつまでも元カノの亡霊に心をかき乱されたくなかったのと、美和子先生と一夜をともにしたかったから…。

 これまでお泊りはNGだったので、スペシャルな夜にしたかったんです。夫に許可を得て、私の部屋に客用の布団を運びました」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


更年期の私に夜の営みをグイグイと…50代交際男性への恨み節
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-21 06:00 ラブ
「夜もガンガン励みます」恋人を自分色に染めたい50男の野望
「冷酷と激情のあいだvol.126〜女性編〜」では、恋人・ヒトシさん(仮名)が強引に自分の好みを押し付けてくることに不満...
並木まき 2023-01-21 06:00 ラブ
アプリで惨敗なら…勉強をしながら年下彼氏をゲットする方法
「年下彼氏が欲しいけど、どこに行けばいいの?」と悩んでいる女性は実はかなり多いのです。  マッチングアプリではなかなか...
内藤みか 2023-01-19 06:00 ラブ
もう一度あの頃に戻りたい…夫婦の“再構築”を成功させる方法
 夫との冷え切った毎日に「夫婦関係を再構築したい」と感じている人は多いかもしれませんね。でも、夫婦とはとても難しいもの。...
恋バナ調査隊 2023-01-19 06:00 ラブ
いい男に出会いたい! 良縁に恵まれるためにやるべきことは?
 学生時代は自然にいろんな人と出会えますが、社会人になると合コンなり飲み会に積極的に出かけて「出会うための行動」をしない...
若林杏樹 2023-01-18 06:00 ラブ
天国から地獄にズドーン…婚約中の彼に浮気されたらどうすりゃいい?
 大好きな彼にプロポーズされてから結婚するまでの「婚約中」は、幸せでいっぱいなはず。でも中には、幸せ絶頂期の婚約中に浮気...
恋バナ調査隊 2023-01-18 06:00 ラブ
夫婦円満のキラキラアカウントに嫌悪する私、どう対処する?
 ちょっとしたすき間時間があると、Twitterを見てしまう。最新の情報はインスタグラムで手に入れる。現代では当たり前に...
豆木メイ 2023-01-17 06:00 ラブ
事実カップルって何? 40代で“恋愛枯れ気味”ならリハビリに
 年齢を重ねると共にライフスタイルが変われば、価値観も変わるもの。恋愛に関しても、若い頃と考え方が変わった人が多いのでは...
恋バナ調査隊 2023-01-16 06:00 ラブ
「私の最大のライバルはゲーム!」ゲーマー彼氏あるある4選
 コロナ禍で不要不急な外出の自粛を求められるようになった今、インドアで楽しめる趣味として、ゲームに没頭している男性が少な...
恋バナ調査隊 2023-01-15 06:00 ラブ
着てる服が違うけど!詰めが甘~い男の浮気ごまかしLINE3選
 LINE画像流出による元アイドル芸能人の不倫でざわついた年の瀬。世間一般でも、LINEは浮気がバレてしまうきっかけとな...
恋バナ調査隊 2024-09-26 18:49 ラブ
結婚前は好きだったのに…夫の嫌いなところと3つの打開策
 結婚前は、大好きで仕方なかった夫の性格や癖。それなのに、結婚して夫になり、気がつけば大嫌いになってしまったという人は多...
恋バナ調査隊 2023-01-14 06:00 ラブ
47歳で婚歴ゼロの理由は? 過去をひた隠す恋人に不安な女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-14 06:00 ラブ
「古傷をえぐる行為だ」恋人の詮索に嫌悪する47歳男性の憂鬱
「冷酷と激情のあいだvol.125〜女性編〜」では、恋人・ナオトさん(47歳仮名)が過去の恋愛について自分に一切明かして...
並木まき 2023-01-14 06:00 ラブ
見知らぬIDで「これだーれだ」彼の奥さんから修羅場LINE3選
 不倫相手vs妻の修羅場は、映画「危険な情事」にあるようにすさまじく、そして壮絶に描かれてきました。娯楽としてスカッとす...
2023-01-14 06:00 ラブ
女の浮気は男のせい?「私はダメな女」と卑下する前に読んで
 好きな彼がいるのについ出来心で浮気してしまったら、「私はなんてダメな女だ」と落ち込むでしょう。その浮気が原因で彼を失っ...
恋バナ調査隊 2023-01-13 06:00 ラブ
恋の始めかたを忘れてしまった人へ 即試して欲しい3つのこと
 長引くコロナ禍で「恋の始めかたを忘れてしまった……」とぼやく女性が大勢います。  今までは知らない人と顔を合わせて交...
内藤みか 2023-01-12 06:00 ラブ