「ギャル」設定が台無し…“好きを貫く人=ギャル”ならナベさん(緒形直人)も?

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-11-30 06:00
投稿日:2024-11-30 06:00

第9週「支えるって何なん?」#45

 聖人(北村有起哉)は、未だ距離を縮められない孝雄(緒形直人)の靴店へ足を運ぶが、そこで孝雄から追い出される神戸市職員の若林(新納慎也)の姿を見かける。

 流れで一緒に居酒屋に入った聖人は、若林から震災直後の孝雄の様子を聞く。

 一方、結(橋本環奈)は専門学校で沙智(山本舞香)と会い、自分が支える相手のことをわかっていなかったと吐露する。


【こちらもどうぞ】翔也の前髪長すぎ問題はあれが正解? 栄養士学校の授業内容に一抹の不安…

【本日のツボ】

「好きなことを貫いとう人はみんなギャルやろ」

 ※※以下、ネタバレあります※※

 またしても結ですよ、結。翔也(佐野勇斗)の体重も知らずに、よく栄養管理しようと思ったものだと呆れました。

 沙智の「あんた、なめとん?」がまた聞けるかと思ったら、結の半ベソに負け、すっかりいいひとに。そして、一緒に「翔也の1週間の献立」を見直してくれました。

 それにしても、結を信じてお腹が空いても食べずに我慢していた翔也、気の毒を通り越して、おまぬけに見えてしまいます。

 そもそも、星河電器にはそういう面倒を見てくれるトレーナーのような人はいないんでしょうか。

 で、そんな翔也が、結が沙智と一緒に見直した「NEW! 社食を使った翔也の1週間献立」で、キレッキレの投球が戻ってきたというめでたしめでたしのお話ですが、あまりにも現実味がなく…。

 献立表を作成してから、どれだけ日数が経っているのか、よく分かりません。その日のうちに大阪の翔也のところに献立表を持って行ったのか、とか。

 献立の見直しは月曜日からということだったので、それなら、キレッキレになるわけもなく…。もう気にし出したらキリがありません。

 ついでにもうひとつ。神戸にはお店は「太極軒」以外、ないのでしょうか。28日の放送で、愛子がカスミンママを呼び出したのも「太極軒」、そして、本日、聖人が若林と話をしていたのも「太極軒」でした。

 神戸にはいい喫茶店がたくさんあるはずなのに、いつもいつも中華って。

 そうそう。結の「サッチンはギャルやん。うちと同じギャル。好きなことを貫いとう人はみんなギャルやろ」の台詞にはびっくり。

 そんなことを言い出したら、ずっと偏屈を貫いているナベさん(緒形直人)も「ギャル」になってしまいます。いまさらですが、「ギャル」設定がいろいろ台無しにしているような…。

桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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