秘密を共有する男との不倫に沼った34歳主婦「映画のヒロイン」気分の天国から地獄に突き落とされ… #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-12-13 06:00
投稿日:2024-12-13 06:00

お姫様のように扱ってくれる喜び

「彼との逢瀬は外資系ホテルが多かったですね。愛車のSAABで近所まで迎えに来てくれる時もありましたが、人目もあるので、部屋番号を教えてもらい、時間差で行きたいとお願いしました。

 食事は豪華なルームサービスです。毎回、お姫様のように扱ってくれることが嬉しかったですね。ある時『逢えない時はこれを着けて、僕を思い出して』と、ハイブランドのパールのピアスとネックレスをくれたんです。

 高級品ですが、主婦の私がつけても決して派手にならない控えめなデザイン。そして、クリスマスの前には『ちょっと早いクリスマスプレゼント』と、スイートルームをリザーブし、クローゼットに案内されました」

 弘道さんに促され、春美さんがクローゼットのドアを開けると、目を見張った。春美さんの好きな色…ロイヤルブルーのワンピースやブラウス、プリーツスカート、ニット、ワイドパンツなど、同一ブランドで着回しできるアイテムがずらりとハンガーにかかっている。

「君に似合いそうだから、海外で買ってきた」と笑う彼に、春美さんは「まるで映画のヒロイン…」と、喜びのため息をついたという。

SNSには二か国語で有能なエグゼクティブの日常が

 春美さんは続ける。

「ただ、困ったこともありました。母が私の変化を見抜いたんです。デートのたび、幼稚園に通う息子のお迎えを近所に住む両親に頼んだのですが、母に『最近、外出が多いけど、どうしたの?』と訝しがられて…。

『OL時代の友人からの相談事』とか『ママ友が子育てで悩んでいるようで…』などと言い訳したのですが、女の勘には気をつけなくちゃと思いました」

 弘道さんはシリコンバレーにあるサニーベールという都市に行くことが多かったという。

「出張中、彼はたくさんの写真を送ってくれました。『こっちのステーキはビッグサイズだよ。でも固い(笑)』とか『会食ディナーのデザートは、なんとフルートグラスに入れた綿あめ! 日本人の僕らを気遣ってくれたのかな? 微妙』などとユーモアたっぷりに。そしてFBにアップされた彼の投稿が素晴らしいんです」

 弘道さんのSNSの投稿は常に日本語と英語の二か国語。海外からのコメントも多い。画像は海外スタッフとのビジネスや会食風景、パーティ、ゴルフなど、まさに有能なエグゼクティブの日常。スナック時代には知りえなかった一面を知ることとなる。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「俺不幸っス」と嘆きヒモ生活 勤労意欲ゼロ男が妻に内緒で企むUターン
「冷酷と激情のあいだvol.187〜女性編〜」では、事実婚7年目になった夫・ユウタさん(46歳・仮名)が、不整脈の診断を...
並木まき 2024-03-23 06:00 ラブ
不整脈診断で働かないのに夜はお盛ん…グータラ事実婚夫に怒る38歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-03-23 06:00 ラブ
陰キャ女性の恋愛あるある5つ「全部当てはまるじゃん!」なら要注意確定
 今回は陰キャ女性の恋愛あるあるを5つ、紹介します。どれか当てはまったら、あなたも陰キャ女性の気質があるかも? いくつ当...
恋バナ調査隊 2024-03-23 06:00 ラブ
「恋人が精神安定剤」は高リスク! 孤立をかえって深める可能性が…
 恋愛依存体質の女性の中には、「恋人が精神安定剤」と思っている人が多いですよね。でも、恋人がいないと安定しない様子は、周...
恋バナ調査隊 2024-03-23 06:00 ラブ
蠍座の男に恋したら♡ 恋愛傾向を把握→「喜ぶキス」で落としちゃお
 あなたは好きな男性の星座を知っていますか? 実は、彼の星座の特徴から、恋愛傾向や基本的な性格がわかるのです。  今回...
恋バナ調査隊 2024-03-22 06:00 ラブ
3月で異動や退職する同僚男性にアプローチしなきゃ…上手な方法はある?
 春は別れの季節。密かにいいなと想っていた同僚男性が異動や退職などで離れることになった人も少なくないと思います。  去...
内藤みか 2024-03-21 06:00 ラブ
再婚しないシンママの実事情5選 子どものために新しいパパは本当に必要?
 シングルマザーの再婚率は20%ほどだそう。周りから「まだ若くて綺麗なのにもったいない!」「1人での子育て大変そう〜」と...
恋バナ調査隊 2024-03-21 06:00 ラブ
冷めた彼や恋愛の執着は不幸のはじまり…別れられない思いを捨てる方法
 恋は盲目といいますよね。一度恋に落ちると、彼のどんな部分も素敵に見えるものです。でも、彼の心が離れていると気づいても、...
恋バナ調査隊 2024-03-21 06:00 ラブ
生理事情やたら詳しい彼。それ元カノの影響ですよね?っていうエピ4選
 好きな彼に自分よりも先に出会っている元カノ。仕方ないとは思いつつも、存在がチラつくとモヤモヤしますよね。  元カ...
恋バナ調査隊 2024-03-20 06:00 ラブ
バリバリ恋愛中でも孤独感が消えずに寂しい! 3つの原因と対処法
 皆さんは、恋愛中に謎の孤独感や空虚感を抱いた経験はありますか? 一緒にいて愛し合っているのに、寂しく孤独でつらくなって...
恋バナ調査隊 2024-03-19 06:00 ラブ
バツイチ女性が“禁断”の職場恋愛を成就させるには? 3つの秘訣と注意点
 バツイチの女性は、職場で好きな人ができても「既婚者と思われているから無理」「周囲の目が怖いからやめておこう」と、なかな...
恋バナ調査隊 2024-03-19 06:00 ラブ
社内不倫やってるよね? 怪しい二人ならでは特徴と波風立てない対処法
 社内にどう見ても怪しい二人がいると「不倫しているのかな?」と気になってしまいます。もちろん、恋愛は二人の問題で周囲が口...
恋バナ調査隊 2024-03-18 06:00 ラブ
家庭に戻った彼との復縁できる? 本気だったからこそ気になる選択肢3つ
 あなたと不倫中の彼が、そっけなくなり家庭に戻った時、「もう復縁は無理かも」と思うはず。男性が家庭に戻る理由には、いろい...
恋バナ調査隊 2024-03-18 06:00 ラブ
プロ愛人の腕に男性メロメロ? 性欲、癒し、出世に貢献しまくるLINE
 世の中にはたくさんの仕事がありますが、「プロ愛人」という職業をご存知ですか?  プロ愛人の女性たちは、お金をも...
恋バナ調査隊 2024-03-17 06:00 ラブ
床下手の恋人はまるでトドのぬいぐるみ! 57歳モテ男が引いた貧乏くじ
「冷酷と激情のあいだvol.186〜女性編〜」では、マッチングアプリで知り合った10歳年上の恋人・ヒデナリさん(57歳・...
並木まき 2024-03-16 06:00 ラブ
マチアプリ交際3カ月目、57歳の彼氏が性の亡者に変貌! 悔やむ47歳女性
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2024-03-16 06:00 ラブ