更新日:2025-03-03 19:13
投稿日:2024-12-13 06:00
秘密が絆に
喜びを隠せない一方で、春美さんは寂し気に視線を落とした。
「有能な彼と特別な関係になっている嬉しさと裏腹に、複雑な思いもありました。彼の周囲には優秀で美しい女性が大勢いるんです。平凡な主婦の私とはあまりにも世界が違いすぎて、気後れするばかりで…。
FBの『友達一覧』も国内外問わずキャリア女性やセレブな美女も多く、尻込みしてしまいます」
そんな時、春美を勇気付けたのは自死したFさんの存在だ。
「不謹慎ですが、婚外恋愛のきっかけとなったFさんの死が思い出されました。Fさんの死因は『くも膜下出血』ということになっていますが、本当は自死です。その事実は限られた人しか知りません。
弘道さんとは秘密を共有し、同じ痛みを分かち合える絆めいたものがあり、それが唯一私の心を支えていました。彼自身も、時おりFさんの死を悔やみ、私が慰めることもありました」
違う女性の名前が
不倫に沼ってしまった春美さんは、月に2度ほど逢瀬を重ねていた。『愛してる』『早く逢いたい』と情熱的なメッセージが来たら、同じように『私も弘道さんを愛してる。逢いたくてたまらない』と素直な気持ちを綴った。
不倫関係が4カ月ほど経ったときだろうか、春美さんはメッセージを見て愕然となった。
「恵子、愛してるよ。おやすみ」
そこには、自分とは違う女性の名前があったのだ。
次回に続く。
ラブ 新着一覧
これからやってくる年末年始、彼氏と過ごすことが決まっている女性もいるでしょう。でも、まさかの過ごし方だったらどうでしょ...
婚外恋愛中の男女に交際のきっかけを聞くと、様々な答えが返ってくる。
同じ職場、仕事関係の飲み会、趣味やサークル...
30代から60代が共同生活をしながらパートナーを探すNetflixの番組「あいの里」。先日そのシーズン2が最終回を迎え...
パートナーが極端に少食、もしくは大食いだった場合、それぞれに悩みは尽きませんよね。健康面はもちろん、経済的な問題や体型...
不倫に対して「自分はいいけど夫は許せない」と考える女性は、自分を省みる必要があるかもしれません。自分勝手ともいえる価値...
総人口の78%の人が利用しているともいわれるLINEですが、LINEをやっていない少数派も存在し「恋愛のスタートはLI...
夫婦だからといって、相手を100%知り尽くしているとは言えないはず。あなたの夫にも隠し事があるかもしれません。今回は6...
パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。48歳で処女を卒業し、現在はフリーで自分の時間を楽しんで...

大人の禁断の恋愛、不倫。いつか終わりが来るのはなんとなく分かっているものの、今は2人の時間を楽しみたい…。これが不倫を...
気になる彼とのデートの際、自宅や駅まで送迎してもらう場合もあるでしょう。そんなときは、他の女性と差をつけられるチャンス...
「冷酷と激情のあいだvol.223〜女性編〜」では、息子の父親である元恋人のダイスケさん(50歳・仮名)から、10年も経...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
症状の強さや時期は人によって差がありますが、生理や更年期障害はつらく苦しいもの。中には日常生活に支障をきたすほど強い症...
夫とのレスから女性に恋焦がれるようになった弥生さん(33歳主婦/子供ナシ)。お相手はカルチャースクールでK-POPダン...
好きな小説家の新刊を、いまいち入り込めないまま読み終えてしまい、口惜しい。それぞれ特殊な幼少時代を過ごした男女が出会い...
人妻を好む独身男性はレアな存在。本来、男性は好きな女性に独占欲を抱いたり狩猟本能が働いたりするため、自分のものにできな...