【おむすびのモヤっと】モリモリの“不倫エピ”本当に必要だった? やっぱり結は星河電器の社食に就職

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2024-12-14 06:00
投稿日:2024-12-14 06:00

第11週「就職って何なん?」#55

 結(橋本環奈)は神戸の繁華街で、モリモリこと森川(小手伸也)が見知らぬ女性と親しくしているのを発見。翌日、沙智(山本舞香)と佳純(平祐奈)に報告し、3人は不倫ではないかと疑う。

 すると、そこに森川がやってきて、自分もようやく就職先が決まったと話す。そんな森川に沙智と佳純は、不倫するようなやつの顔は見たくもないと言う。

▶▶【おむすびのモヤっと】面接で敬語使えず、パラパラ? NHK制作陣、ギャルへの愛はあるんか

【本日のモヤっと】

モリモリの不倫エピソード要ります?

 ※※以下、ネタバレあります※※

 思った通りの展開でした。なんだかんだいって結は星河電器の社員食堂に就職するんだろうなと思ったら案の定です。「ズルい気がする」などと悩んでいるふうでしたが、結にそんな選択の余地はありません。

 むしろ、そこはギャルなのだから、「超ラッキ~!」「アゲ~!」とやって欲しかったような…。

 そして、米田家では結の二十歳の誕生日祝いと就職祝いを兼ねた家族パーティが開かれました。そこで翔也が聖人に夫婦円満の秘訣を聞きました。

 これに聖人は、こそっと「我慢や…」と。それを聞いた愛子、「ちょっと待って、お父さん何? 我慢って。だったら私のほうがぜんぜん我慢してるんですけど~」と逆上。元ヤンキーだけあって、こういう時の愛子さんは凄みがありますね。

 間髪入れず、「ごめん。俺が悪かった」と謝る聖人。素早く手巻き寿司を作り、「これ、マグロ、巻いといた」と愛子に手渡します。そして、翔也に向かって「あとは素早い謝罪や」と。「ひたすら我慢。素早い謝罪。この2つを守れば、ほぼほぼうまくいく」と夫婦円満の秘訣を伝授。「確かに…」と納得する翔也でした。

聖人は結と翔也の結婚を認めたの?

 なんとも微笑ましいシーンでしたが、聖人と翔也がいつの間にそんなに仲良くなったのかとモヤっ。翔也の髪を切って「これからも君の髪は俺が切ったるけん。その代わり結を絶対悲しませるな。約束しろ」という感動シーンは覚えていますが、あれは交際を認めただけであって、結婚に関してはまだ早すぎると、あくまでも反対のポーズをとっていたはずなのですが…。

 2人の距離が縮まるようなエピソードがなかったので、なんだか唐突な感じがしました。夫と、妻の父の理想の関係はやっぱり「サザエさん」の浪平とマスオではないかと思うのですが、2人がそうなる日は近い!?

 あまりにもどーでもいいので忘れていましたが、前回から引っ張ったモリモリ(小手伸也)の不倫エピソードって要りました? たしかにモリモリの中の人は、かつて文春砲で不倫を暴かれていたわりには、とくにダメージもなかったような…。

 それも人徳でしょうか。ま、だからと言って、あえてネタにする必要もないのでは!? そういうの笑えませんから。

桧山珠美
記事一覧
TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


東海林(津田健次郎)はエラいのかポンコツなのか? ともあれ“ツダケン”の魅力的な演技に惚れ惚れ
 高知新報が夕刊発行の申請をし、のぶ(今田美桜)は編集長を任された東海林(津田健次郎)と先輩記者の岩清水(倉悠貴)と共に...
桧山珠美 2025-07-01 18:19 エンタメ
【再募集】2025春ドラマどうだった?面白かった&ガッカリを教えて!『あんぱん』『最後から二番目の恋』『対岸の家事』etc
 引き続き、2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。続々と最終回を迎えた4月よりスタートの春ドラマ、あなた...
「あんぱん」竹野内豊らが退場→津田健次郎と倉悠貴が新たに補充。イケメン好きにも優しい朝ドラに感謝したい
 闇市で渡された東海林(津田健次郎)の名刺を頼りに、高知新報にやってきたのぶ(今田美桜)。しかし、東海林は全く記憶にない...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
さや香、バッテリィズ…意外と多い「不仲コンビ」にグッとくる理由。仲良し芸人だけが正解なのか?
 千鳥MC『相席食堂』(ABC/テレビ朝日系)の6月3日放送回にて、「カウンセリング相席」と称した、お笑いコンビ・流れ星...
『あんぱん』嵩(北村匠海)に“たっすいがー”の面影はない。のぶへの言葉が胸を打つ「正しい戦争なんか、あるわけがないんだ」
 空襲の焼け野原でひとり佇むのぶ(今田美桜)の前に、嵩(北村匠海)が現れて再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎)から事情を聞い...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
国分太一活動休止で消えた「TOKIO再集結」の光…木村拓哉に見せていた別の顔
 6月20日、複数のコンプライアンス違反があったとして、TOKIOの国分太一(50)が無期限の芸能活動休止を表明した。出...
こじらぶ 2025-06-25 07:50 エンタメ
大泉洋こそ“真のモテ男”じゃないか?「かくかくしかじか」の圧倒的な存在感に新たな一面を見た
  先日、いろんな意味で話題の映画「かくかくしかじか」を鑑賞してまいりました。「東京タラレバ娘」や「海月姫」などのヒット...
「あんぱん」のぶ、“落とし前”の付け方はそれでいいのか。次郎役の中島歩はあまりにも素晴らしかった
 終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回...
桧山珠美 2025-07-01 17:39 エンタメ
『バチェラー6』第8話(最終話)を正直レビュー! ラスト予想、当たった人いるの? 制作サイドにまんまと騙されました
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第8話。本編最終回です。小田...
中村未来 2025-07-25 15:23 エンタメ
曽田陵介、FANTASTICS佐藤大樹と“縁”に驚き「青春時代の人が隣にいた!」甘酸っぱい中学生の頃
 2019年に俳優デビューをきっかけにドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演。そして先ごろ放送を終了した『いつか、ヒー...
望月ふみ 2025-06-23 07:00 エンタメ
【募集】2025春ドラマの感想は? 面白かった&ガッカリを教えて!『対岸の家事』『最後から二番目の恋』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「面白かった」作品や「...
72歳、ザ・ぼんち里見まさとに“若い女子”が熱狂。イケジジブームが来るか? 老害にならずモテる大人の魅力
 去る5月17日フジテレビ系で放送された結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND~漫才トーナメント~・グラ...
「あんぱん」ここがヘンだよ、戦争パート。のぶが夫に駆け寄らないのはなぜだ?
 次郎(中島歩)からの便りに顔を輝かせるのぶ(今田美桜)だったが、それは海軍病院からだった。のぶが不安な気持ちで病室に入...
桧山珠美 2025-06-21 12:55 エンタメ
『バチェラー6』第7話を正直レビュー!石森さんの“事実発覚”に全視聴者が驚いた…。辻󠄀本さんの高度な会話テクにも注目
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。第7話は、クアラルンプールへ久次米...
中村未来 2025-06-21 06:00 エンタメ
『バチェラー6』第6話を正直レビュー!小田美夢の“あまりにあざとい”テクニック。キス連発は最初から決めてた?
『バチェラー・ジャパン』シーズン6を、シリーズの大ファンである筆者が、正直にレビュー。今回は第6話。前回のラストで、早朝...
中村未来 2025-06-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」清(二宮和也)は出る出る詐欺じゃなくて一安心。岩男とリンはやっぱり“チリンの鈴”だった
 銃撃された岩男(濱尾ノリタカ)は、嵩(北村匠海)にリンはよくやったと言って息絶える。八木(妻夫木聡)は、リンは親のかた...
桧山珠美 2025-06-19 17:28 エンタメ