赤いガーベラ1本400円買える? “赤除外”で楽しむクリスマスフラワーを花屋店主が提案

斑目茂美 開運花師
更新日:2024-12-18 06:00
投稿日:2024-12-18 06:00
 お歳暮とクリスマスと正月…お花の市場もごった煮のおかしな状態になっています。年中行事に敏感な花業界に身を置くワタクシですが、「クリスマスなんだなぁ」と思うのはラインナップ以上に、12月から突然、驚きの相場に変動するアノ色限定の仕入れ値です。
「このお花、一体いくらで売れば良いのでしょ?」と聞きたくなるほど順当に跳ね上がります。今回はそんな花屋の愚痴も含め、「クリスマスは赤だけじゃないのでござんす」の解説です。

クリスマスカラーにはそれぞれ意味がある

 クリスマスカラーといえば、赤、白、緑、金ですが、ただ綺麗だからではなく、それぞれに理由がございます。

・赤…イエス・キリストの血、犠牲精神、キリストの愛
・緑…永遠の命、永遠の愛
・白…純潔、純真無垢
・金…富、希望の金の星(ベツレヘムの星)

 意味を知ると「なるほど」とその色のアイテムを集めてみようか、なんて気にもなりますよね。だがしかし! 意味なんか知らんでも「赤×緑=クリスマス」などと、長年にわたって刷り込まれたイメージほど恐ろしいものはございませんw。

 花屋としてはこんなことを口に出したくはないのですが、前述の通り、クリスマス前には赤い花の相場が跳ね上がります。それも「そんな殺生な!」と叫びたくなるほどww。それでもお花はクリスマス気分を盛り上げる大活躍アイテムですので、お花屋さんの前にはお客様の行列ができます。

 ただワタクシは声を大にして申し上げたい。「別にいいんじゃないんですか? クリスマスは赤じゃなくても」

【読まれています】「旦那死ぬよ!」住職から叱られて以来、大事な“トイレのあれ”。運気アゲアゲ狙うなら「水回り」が狙い目

ニューカラーで迎えるクリスマスの提案

 昭和生まれのクリスマスの思い出といえば、ゴリゴリの仏教信仰でありながら、ワンタッチで折りたためるビニール素材のクリスマスツリーに、陽気に歌いながら金や赤のオーナメントや脱脂綿(雪のつもり)を付けていた記憶があります。

 ですから、個人的な感覚では、赤と緑と金と白は「昭和のクリスマス」でござんすな。エモいから逆に新しいと言われてしまえばそれまでですが、花を取り入れたクリスマスデコレーションをちょっと特別なおしゃれ感に演出するなら、以下の色の組み合わせはいかがでしょう?

バーガンディー&グリーン

 松ぼっくりをはじめとした実物やナッツ、木片など、バーガンディーやベージュカラーとグリーンとの組み合わせ。ナチュラル感満載でクリスマス以外でも楽しめます。リースやスワッグだけでなく花束やフラワーアレンジでも素敵でござんす。

ホワイト&ブルー

 白いクリスマスツリーに飾るライトがブルーも綺麗。白いシクラメンのラッピングがブルー、白い花とブルーの花束も粋な組み合わせ。シルバーのラメがプラスされたら最高ね。

ホワイト&グリーン

 白とグリーンのシンプルカラーはオシャレ上級者の好む色。ホワイトカラーのナッツやグッズは種類豊富で、クリスマスシーズン以外の花束やフラワーアレンジメントにもよく取り入れられます。

ブルー&グリーン&ゴールド

 グリーンのグラデーションで作られたリースにブルーのリボンをつけると意外性が楽しめます。プラスαでゴールドを組み合わせても合いますの。

グリーングラデーション

 シンプルイズベストの好例!

花の価格も順当に値上がり中

 さまざまな物価が値上がりしているいま、花の価格もご多分に漏れず上昇傾向にあります。ですが、他のアイテムは「値上がりやむなし」と思っても、花の値上がりを許してくださる方はなぜか少ない…。

 生産段階ですでに必要経費が全て上がっているので、仕方ないと思ってくれー!

 今年のクリスマス商戦も、例年以上の値上がりが予想されます。人気の赤いバラはおそらく1本600円程度、赤いガーベラはいよいよ1本400円時代に突入します。

 ですが、年末年始のイベントに花がもたらす効果ははかり知れません。目先を変えて新しい色の組み合わせにトライするだけで、オシャレ度がアップした気分になれるのも不思議なもの。意外性を求めてみるのもいいかも知れませんよ、お試しあれ。

 今年も素敵なクリスマスフラワーがアナタに楽しい時間を運んでくれますことを…遠いお空の向こうからお祈りしておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


【動物&飼い主ほっこり漫画】第92回「町のちいさな動物病院にハルがキタ」
【連載第92回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽのお...
【女偏漢字探し】「燗」の中に隠れた漢字は?(難易度★★★★☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
56歳で初めて包丁を握ったYO! 万年実家暮らし男性が力説する「テキトーな自炊」の愉しみ
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
主婦vs丸の内バリキャリの「マウント合戦」は漫才よりも笑える。“負け顔”ができる女芸人の観察
 かつて西大井にあったお笑い養成所に通っていた3人の女。SNS・mixiのコミュニティに麻梨乃が書き込むと、2人の同期生...
早稲田卒、商社OLの称号は「貧乏な夢追い人」とは違うの。誰よりも高い“現在地”は私だよね?
 かつて西大井にあったお笑い養成所に通っていた3人の女。約20年後、懐かしさで当時使用していたSNS・mixiのコミュニ...
ゲッ…まだ「mixi」見てるの? 独身女2人の即レスに“意地悪な幸せ”を感じる上から目線の主婦
 mixiでの呼びかけに、応答があったのは2人だけだった。  当然だろう。そこはもう誰もいない公園なのだ。あの頃は...
否定ばかりする人のLINEがしんどい…。我慢せず、受け手側ができる3つの対応策とは?
 LINEのやりとりで、相手から否定ばかりの内容が届いたら対応に困りますよね。  腹が立ち、関係をやめたいと思って...
金運を上げる花5選!植物で開運を狙う基本のキ。黄色いお花だけではない【開運花師おすすめ】
 いくらやりくりを頑張っても、追いつかない物価高。こうなったらもう金運を呼び込むしかないかも?  お花や開運に関する...
辻希美は第5子妊娠の衝撃度。長女希空とは18歳差に…年の差きょうだいの良さと熟考すべきこと
 元モーニング娘。の辻希美(37)と夫の俳優・杉浦太陽(43)が3日、第5子妊娠を発表した。  2007年6月に結...
一気に距離が縮まる会話術! 社長も平社員も、みんな笑顔になる「あの話」は鉄板エピソード
 例えば今目の前に距離を縮めたい相手がいたら、みなさんは何をしますか? 私なら、その人の子供時代の話を聞きます。 ...
「子持ち様」認定されないように…非常識な親バカママ友あるあると3つの対処法
 子供がいると避けて通れないのが、ママ友とのお付き合い。  今回は、思わずイラッとしたママ友の親バカ行動をご紹介。周...
職場の「1on1ミーティング」を苦痛に感じる3つの原因。今すぐ取り入れたい対策方法は?
 近年、企業で取り入れられている「1on1ミーティング」をご存知ですか? 新しい手法を取り入れるのは良いことですが、蓋を...
堤防の上は“たまたま”のランウェイならぬ、ニャンウェイ♡ 見せ場のターンの瞬間をパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
意外に難しい「ミモザの鉢植え」を成功させたい! ほっぽらかし園芸好きの花屋が教える5つの失敗と対策
 暦の上では3月、ポカポカを通り越して半袖脇汗が止まらない日中があれば、突然寒くなり雪が降る…これは本当に三寒四温なのか...
想定外しかない商店会ワーク。文句ばかり言うおっさんにブチ切れ寸前、寅さんの名台詞で堪えました
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女...
ぎっくり腰再発かも…? 運動不足解消のため、水泳を始めた中年おばさんの“まさか”
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...