映画「聖☆おにいさん」全力でおバカを演じる松ケン&染谷将太たち。評価は真っ二つだけど…

ボルドー太田 イケメンソムリエ
更新日:2024-12-29 06:00
投稿日:2024-12-29 06:00

映画「聖☆おにいさん」は福田雄一監督の悪ふざけの極み

「M-1グランプリ2024」の準優勝バッテリィズに元気をいただきました。エースでしたっけ。やはり“おバカ”は最強です。優勝した令和ロマンよりも話題になって、みんなおバカが大好きなんだなあと思いました。

 そんな最強のおバカをイケメンたちが全力で演じているのが、映画「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~」(東宝)です。

 神の子イエスを松山ケンイチが、そして悟りを開いた人・ブッダを染谷将太が演じます。2018年にNHKで実写ドラマ化された時と同じコンビ(というか、彼ら以外に誰がやれるのか、という話ですが…)なのが嬉しいです。

 松ケンといえば、朝ドラ「寅に翼」の桂場が記憶に新しいところですが、一緒に見に行った桂場ファンの友人はドン引きしていました。それも仕方がありません。福田雄一監督による悪ふざけ映画の極みのようなものですから。

 松ケンファンの友人にはお口直しに1月スタートの「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)をオススメしておきました。こちらは弁護士役なので、桂場のイメージに若干近いのでは、と思われますので。

 染谷も、1月スタートのNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で、浮世絵師の喜多川歌麿を演じますが、こちらも楽しみです。


【こちらもどうぞ】令和ロマンのネタ“最強の苗字”説は本当?全国のワタナベさん達の苦悩…テストで字画削減のために『渡辺』等

年上女優と結婚→男ぶりをますます上げる

 この2人には共通点があります。それは、若くして年上の女優と結婚したというところです。現在、39歳の松ケンが9歳年上の小雪と入籍したのは2011年のこと、当時26歳でした。そして、現在34歳の染谷が9歳年上の菊地凛子と入籍したのは2014年のこと、当時24歳でした。

 どちらもこれからという時の結婚に、正直、もったいない! と思ったものです。年上女にしてやられたに違いない、と。100%嫉妬によるものですが(笑)。

 ところが、2人とも結婚で人気が落ちるどころか、ますます活躍し、男ぶりも上がっています。そのおかげで小雪も凛子も“あげまん”であることが実証されました。2人とも一見、キツそうなところも、共通しています。

 彼女たちにしてみれば、夫はたまごっちのようなものなのでしょう。自分の育て方ひとつで、“イケメンっち”になるか、“おやじっち”になるか。こんなにワクワクする人生を賭けた勝負はほかにないのでは。オンナに生まれたからには、ぜひとも“イケメンっち”を育ててみたいものです。

 若くして結婚するなど愚の骨頂、もったいないことを! と思っていましたが、今、沸騰中の中居正広の件を見るにつけ、独身をこじらすとロクなことはない、と思えてきます。

 以前、中居は女性とは暮らせない、ツマミを作ったら帰って欲しい、などと番組で発言していましたが、若い頃に結婚し、ちゃんと厳しく躾けられていれば、こんなことにはならなかったかも。

登場人物全部おバカの「問題作」

 話は、、映画「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~」に戻りますが、堕天使ルシファー役の藤原竜也も、煩悩の化身である魔神マーラー役の窪田正孝も、仏法の守護神役の賀来賢人も、裁きの天使ミカエル役の岩田剛典も、十一面観音役の仲野太賀、帝釈天役の勝地涼も、山田孝之もムロツヨシも、登場人物全部おバカ。

 レビューをみると、評価が1と5に見事に分かれていて、「駄作」なのか「傑作」なのか悩ましいところですが、「問題作」であることには違いありません。イケメンたちの全力おバカぶり、ぜひ、温かい目でご覧ください。


ボルドー太田
記事一覧
イケメンソムリエ
毎クールすべてのテレビドラマをチェックする最強のドラマウォッチャー。が、その目的がイケメンにあることは誰も知らない。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ