名は体を表す男・横浜流星
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」がスタートしました。主人公の蔦屋重三郎を演じるのは横浜流星(28)です。横浜といえば、住みたい街NO.1の憧れスポット、その珍しい名字も合わせたキラキラネームが芸名ではなく、本名だというから驚かされます。
名は体を表すといいますが、まさにイケメンに生まれるべくして生まれた、そんなお方です。
ぶっちゃけ、私が横浜流星ほどのイケメンなら、夜な夜な女性をとっかえひっかえ、遊びまくると思うのですよ。とくに若いうちは。独身ですし。
ところが、横浜流星ときたら、28歳という若さにもかかわらず、浮いた話も一切出てきません。共演者とウワサらしきものはあったのですが、あくまでもウワサ止まり。イケメンなのに身持ちが固い、その“まだ誰のモノでもない”プレミア感が、イケメン流星をいっそう輝かせます。
誠実さと生真面目さのかたまり
トーク番組などで、その素顔が明かされるたびに、彼の誠実さと生真面目さがクローズアップされます。役に対する姿勢など、あまりにストイック過ぎて心配になるほど。有名なところでは、主演映画「春に散る」(ギャガ配給)のためにボクシングプロテストを受けて合格したとか、連ドラ「DCU」(TBS系)のために、スキューバーダイビングのライセンスを取得したとか。全身全霊で役に取り組む姿勢には本当に頭が下がります。
欲を言えば、たまにはハメを外す横浜流星も見たいなあとは思うのですが、なかなかガードは固く見せてくれません。もっとも、ハメを外し過ぎるとイケメン大河の先輩、「青天を衝け」の吉沢亮のようになってしまい、おおごとなのですが…。
お下劣な悪口を言ってもなんなく相殺!
それはともかく、横浜流星が“江戸のメディア王”蔦重を演じるというのを耳にした時、正直、大丈夫なのか、と思いました。勝手なイメージですが、堅物な武士や将軍、こだわり強めの職人、もしくは吉原の遊郭で遊ぶお坊ちゃまのほうがしっくりくるような気がしたからです。
なので、あまり期待をしていなかったのですが、これが“べらぼう”に面白く、横浜流星も江戸の吉原に生きる“蔦重”になりきっていて、さすがでした。
「鼻から屁が出る病になればいいんだ、あんなやつは」などと、ちょっとお下劣な悪口を言っても、イケメン効果で相殺。むしろ、微笑ましく思えましたから。
物語は始まったばかり。「仁-JIN-」(TBS系)や「おんな城主 直虎」(NHK)の脚本を手掛けた森下佳子が描く時代劇、面白くないわけがありません。
「べらぼう」を盛り立てるイケメン役者たち
ここで、楽しみなイケメンキャストにも触れておきましょう。
まずは、蔦重の義兄・次郎兵衛役の中村蒼。蔦重の育ての親、駿河屋市右衛門(高橋克実)の実子で、流行りもの好きでおしゃれな放蕩息子。蔦重を温かく見守る優しい義兄ということでほっとしました。吉原のイケメン兄弟にテンションも上がります。
それにしても、蔦屋とか駿河屋とか、サブカル好きにはお馴染みの屋号が嬉しいですね。最近、巷では軒並み閉店しているTSUTAYAですが、このドラマをきっかけに、再び脚光を浴びることはあるのでしょうか。
謎の少年・唐丸役の渡邉斗翔くんに注目
私の推しは、蔦重にくっついて歩く謎の少年、唐丸役の渡邉斗翔(とわ)くんです。「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」(日本テレビ系)「厨房のありす」(同)、いずれも永瀬廉が演じる役柄の幼少期を演じている斗翔くん。現在12歳。あと6年も経てば、間違いなくイケメン俳優として、私たちを楽しませてくれることでしょう。
ドラマでも、唐丸はのちのち重要な人物になるそうなので、そちらの成長も楽しみです。
ほかにも、江戸幕府老中・田沼意次役の渡辺謙や、その嫡男・田沼意知役の宮沢氷魚、のちの鬼平犯科帳、長谷川平蔵になる中村隼人、厠から出てくる謎の男を演じる安田顕の顔もありました。
ひとまず、第1話の収穫はそれくらいでしたが、今後もまだまだ増えていくことでしょう。
舞台は吉原ではありますが、女性たちに光を当て、ひと儲けしようと企てる蔦重。それを見ている私たちにもワクワクが伝わってくるようです。
“蔦重”には、存分と自由闊達に江戸の世を渡り歩いていただくとしましょう。
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