「不倫女医」の悪評は我慢できても、それは無理! 15歳年下彼「銀座の黒服志願」にプッツン #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-03-03 19:09
投稿日:2025-01-17 06:00

期間限定の不倫を楽しむ

 久美さんは続ける。

「東京にいる卓也くんからは定期的にLINEが届くようになりました。彼が言うには『久美さんと逢えなくなって、ありがたみが分かった』って。それが金銭的な意味なのかは聞きませんでしたが(笑)、やはり環境を変えてよかったです。

 東京で過ごす2週間も、彼とは秘かに逢っていましたよ。『不倫女医』と揶揄する人は完全に無視です。どのみち、卓也くんは『大学を休学するのは1年だけ』と決めているわけですから、いずれ四国に帰ってしまう。私も期間限定で不倫を楽しもうと半ば開き直って働いていました」

 だがある日、卓也さんは突拍子もないことを言い出した。

高級クラブで黒服を目指す?

「彼とデート中、『僕、昼の仕事をしながら、夜は銀座の高級クラブの黒服をやろうと思うんだ』と言われたんです。あまりの唐突さに『どういうこと?』と問い詰めると、サラリーマンをしながら銀座の高級クラブ『Q』の黒服をし、客である経営者との人脈を作ってIT関係で成功している26歳の会社社長と仲良くなったらしいんです。

 そのIT社長は卓也くんに対し、『夜の世界の人脈で僕の人生は変わった。卓也くんがその気になったら、高級クラブを紹介するよ』と言われたそうです。その日は盛り上がって『Q』に連れて行かれ、煌びやかな高級クラブのVIP席で美しいホステスたちと豪遊したそうです。

 支払いはIT社長ですが、呆れましたね。こちらは真面目に働いているのに…。卓也くんを恨むのはお門違いですが、初めて行く高級クラブでのひと時を楽しそうに語る姿も、黒服になって人脈を広げて将来成功したいと悪意なく言う姿にも、心底がっかりしました。

 その上、『黒服として働けたら、休学期間を延期しようかな』とも言うんです。さすがにムカつきました。私と交際中は1年で地元に戻る予定なのに、黒服になったら東京にいる期間を延ばすって、あまりにも私をバカにしていますよね」

ダークな一面が…

 苛立つ久美さんだったが、久美さん自身が高級クラブの黒服がどのような仕事をするのか全く知らなかったため、友人を通じて知り合った元クラブのママに「黒服の実態」を聞くことができた。

 そこには、表沙汰にはできないダークな一面があったという。

 続きは次回

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


結婚から介護まで直滑降かも…すごい年上を好きになったら覚悟すべきこと
 自分よりも年上の男性には、包容力や安定感など、なんとも言えない魅力がありますよね。10歳以上、年の離れた男性と結婚する...
妄想は自由です!アプリもいいけど憧れる「ロマンチックな出会い方」6選
 現代の出会いの場といえば、マッチングアプリ。昔はマッチングアプリでの出会いはマイナスのイメージが定着していましたが、今...
恋バナ調査隊 2023-09-10 06:00 ラブ
夜のベッドインは「褒美デー」限定! 年下男調教中の34歳女が漏らす不安
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-09-09 06:00 ラブ
別れたら彼女が不憫でしょ? セックスレスと冷めを自覚する30男の葛藤
「冷酷と激情のあいだvol.159〜女性編〜」では、半同棲中の恋人・カズナリさん(31歳・仮名)に対して、夜の生活を「生...
並木まき 2023-09-09 06:00 ラブ
現実ってやつは残酷です…久々のデートで“おじさん化”した夫にドン引き!
「この人と一生一緒にいたい!」と思って結婚した夫。しかし、長い年月が経てばそんな夫への想いも見方も変わるもの。今回は、久...
恋バナ調査隊 2023-09-08 06:00 ラブ
タトゥーの入った彼と恋愛、そして結婚…心配する周囲との付き合い方は?
 最近では、ファッションとしてタトゥーを入れる人が増えていますよね。とはいえ、まだまだ日本はタトゥーや刺青に厳しい国とい...
恋バナ調査隊 2023-09-08 06:00 ラブ
待て待て待て、金銭感覚の壊れ具合もA5級!高い買い物をする夫の対処法
 結婚してから、節約して将来のために貯金をしている人は多いですよね! それなのに、ある日突然、夫が相談もなしに高い買い物...
恋バナ調査隊 2023-09-07 06:00 ラブ
年上女性好きは質問3つで見極め!新妻の約4人に1人が姉さん女房の朗報
 アラフォーになってから婚活を始める女性が増えています。そうした女性たちのなかには「どうしても年下の男性がいい」と、譲れ...
内藤みか 2023-09-07 06:00 ラブ
「つまり」「要するに」でまとめたつもり? “せっかち夫”に対抗する方法
 人によって性格は千差万別。のんびりマイペースな人もいれば、せっかちで1秒も待てない人もいます。  今回は、せっかちす...
恋バナ調査隊 2023-09-06 06:00 ラブ
好きな人ができない…でも結婚したい人が取るべきアクション
 学生時代や20代の頃は恋愛に対して前向きになれていたのに、年齢が上がるごとに億劫になってしまう傾向ってありますよね。 ...
若林杏樹 2023-09-06 06:00 ラブ
知った気になってない?「ドМな男性」の特徴と付き合い方のお作法
 男性には、女性に対し「守りたい」と思う庇護(ひご)欲が備わっているため、Sっ気のある人が多い傾向にあります。ですが性格...
恋バナ調査隊 2023-09-06 06:00 ラブ
貴女の度数は? オスを引き寄せる「フェロモンジャッジ」に挑戦!
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-09-05 06:00 ラブ
生理前後にムラムラするの、私だけ? 女性の性欲が強くなるメカニズムとは
「生理前になるとなんだかムラムラする」「生理後はセックスしたくてたまらなくなる」など、生理前後で性欲が強くなる女性は多い...
恋バナ調査隊 2023-09-05 06:00 ラブ
セルフプレジャーはむなしい行為なの? 固定概念を変える方法を伝授
 SNSでセルフプレジャーについて発信を行っているので、女性からDMをもらう時もあります。  そこで気になったのが...
豆木メイ 2023-09-05 06:00 ラブ
ティッシュペーパーの地元相場をあえて聞く!「既婚男性の見抜き方」5つ
 付き合っている彼氏の様子がなんだかおかしい……。そう感じることはありませんか? 女の勘が働くと、理由がなくても違和感を...
恋バナ調査隊 2023-09-04 06:00 ラブ
私が結婚したのは「貝」なのか? 夫との会話レス対処法3つ
 夫婦に関する悩みの中でも、特に最近増えているのが、夫婦の会話がないというお悩み。離婚原因にもつながりかねないので、なん...
恋バナ調査隊 2023-09-04 06:00 ラブ