あのちゃん、もうコミュ障じゃないでしょ。特番で見せた「普通の芸能人」への進化にガッカリ

堺屋大地 コラムニスト・ライター・カウンセラー
更新日:2025-01-21 06:00
投稿日:2025-01-21 06:00

ブッ飛んだ「不思議ちゃん」キャラで有名に

 ブッ飛んだ不思議ちゃんキャラで人気を博しているアーティスト・タレントの「あの」ちゃん。

 2021年、『水曜日のダウンタウン』と『ラヴィット!』(ともにTBS系)のコラボ企画で注目を集め、2022年にリリースした曲「ちゅ、多様性。」がTikTokでバズりにバズって、2023年末の『紅白歌合戦』(NHK)に初出場。大ブレイクしました。

 そんなあのちゃんのことを、コラムニストでカウンセラーでもある堺屋大地さんはどのように分析しているのでしょうか。

【関連記事】紅白司会の橋本環奈、NHKは「パワハラ疑惑」を完全スルー! ジャニーズ問題への提言はなんだったのか

  ◇  ◇  ◇

あの(歌手・タレント、年齢非公表)

「コミュ障」「陰キャ」のイメージが…

 学生時代に不登校で引きこもりだったというバックグラウンドを持ち、自身のアルバムに「コミュ賞センセーション」なる楽曲を収録していることもあり、「コミュ障」や「陰キャ」といったパブリックイメージが定着しているあの様。

 独創的なワードセンスや歯に衣着せぬ毒舌ぶりなども手伝って、一躍お茶の間の人気者になりました。

 昨年後半に出演したテレビ番組でも、LINEの未読が2000件以上といったことや、友達と呼べる人がいないといったお得意の「コミュ障」「陰キャ」エピソードを語って盛り上げていましたが、実は最近のあの様はかなり変わってきていることにお気づきでしょうか?

 そう、昨今のあの様はすでに「コミュ障」「陰キャ」などではなく、バラエティ番組で制作側が求めている対応がちゃんとできる「普通の芸能人」に“進化”しているのです…!

「笑いの教科書」的に満点の受け答え

 テレビ業界は年末年始の特番ラッシュでしたが、あの様は多くのバラエティ番組から引っ張りだこになっていました。

 そんななかで筆者が特に注目したのが、年越しの深夜に放送された『ぐるナイ年越しおもしろ荘!今年も誰か売れて頂戴SP』(日本テレビ系)と、元旦の朝から放送された『新春!爆笑ヒットパレード2025』(フジテレビ系)でのあの様の言動です。

 まずは『おもしろ荘』での振る舞いから。

 若手芸人たちのネタを観てコメントをするゲスト枠での出演。番組冒頭でナインティナイン・矢部浩之さんから「嫌いな芸人さんいます?」と尋ねられた際の、あの様の切り返しは秀逸でした。

「苦手なのは、すごくうるさくて、充電ばっかり借りてる…」と発言。それは、その場で共演していた出川哲朗さんのことを暗に示しており、出川さんが慌ててツッコミを入れるという展開になって爆笑を生んだのです。

堺屋大地
記事一覧
コラムニスト・ライター・カウンセラー
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。
公式X

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった
 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
桧山珠美 2025-04-14 19:03 エンタメ