更新日:2025-03-03 19:09
投稿日:2025-01-24 06:00
都合のいい女? 色ボケATM?
追い打ちをかけるように、卓也さんの休学期間も迫っていた。
「彼の休学期間は1年です。銀座の黒服になったら休学を延期すると言っていましたが、それがダメになった今、四国の大学に戻って勉強すると再度伝えられました。結局、私の存在は『銀座の黒服以下』だったということですね。デート代や離島への渡航費も支払いはすべて私。医師としての収入がありますから、多少の出費は構いませんが、冷静に考えると『都合のいい女』『15歳下の男に貢ぐ色ボケATMの女医』なのでしょうね」
久美さんはため息をつき、言葉を継いだ。
「黒服の件を教えてくれた元クラブママに卓也くんの件を相談すると、『私ならNGね。どんなに低収入でも、好きな女性には奢ってあげたり、多少なりとも金銭的な負担をかけないようカッコつけるはずだから。でも、あくまでも元水商売としての見方だから気にしないで』と言われました。
ですが、他人が何と言おうとも、母が亡くなって3カ月後に父から『サラさんと再婚したい』と告げられてショックを受けた時、救ってくれたのは卓也くんです。彼がいなければ、私はもっと悲惨な日々を送っていたでしょう。
都合のいい女と言われても、彼のおかげでたくさんの素敵な思い出ができました。たとえお金が絡んでいようとも、私にとっては『救い』になったことは確かです」
卓也さんは「四国の大学に戻っても、定期的に東京に来るよ」と言ってくれているそうだ。ただ、それが実現するのかは久美さん自身もわからないという。
医師として日々患者と真剣に向き合う久美さんが傷つかないよう、心から願うばかりだ。
(了)
ラブ 新着一覧
「冷酷と激情のあいだvol.154〜女性編〜」では、夫であるトシヒロさん(仮名)がパパ活や副業をしている事実を突き止めた...
不倫をしている女性は、心の底では罪悪感を抱いていたり、うまくいく確率は少ないとわかっていながらもやめられなかったり、心...
“恋は盲目”といわれるように、相手に夢中になっているときは冷静な判断ができなくなりますよね。ただその状態で結婚すれば、...
男性の中には粘着質な性格で、別れ方に気をつけないとストーカーに豹変しそうな人がいますよね……。気持ちは冷めているのに、...
「いつ結婚するの?」「今お付き合いしている彼はどんな人なの? 職業は? 年収は?」と恋愛に過干渉な親に困っている女性も少...
性の悩みは、大人になっても尽きないもの。パートナーがいても、セックスレスだったり、昔はなかった性交痛に悩まされたり。逆...
夏本番、海に山にとアクティブに出かける人も多いでしょう。そんななか、おひとりさまで旅をする人もいるかと思います。
...
結婚後、どこからが浮気なのかは、「手をつないだらアウト」「食事をしたらアウト」など、人によって実にさまざまな意見に別れ...
今のパートナーや、次に付き合う恋人と結婚したいと思ってる方に聞きたいのですが、男性って結婚の話になると逃げ足が早くない...
夏の青い空や、広い青い海を眺めていると、開放的な気分になりますよね。そのせいか「思い切り楽しんじゃえ〜!」と不倫する人...
皆さん、パートナーに打ち明けていない隠し事ってありますか?
私はめちゃめちゃあります(笑)。
そもそもこの...
素敵な女性はいい香りがする――。
そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
密かに恋心を寄せる相手が、ただの知り合い程度の関係だった場合、どうアプローチしていいかわからず悩んでしまいますよね。友...
彼氏の周りにいる女友達に、嫉妬したり不安になったりすることもありますよね。でも「心が狭いと思われたら嫌だな………」と、...
あなたは自分の中に芽生えた「好き」という感情に素直でいられますか? 中には、気持ちとは裏腹に好きな彼を避けてしまう……...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...