フジテレビがACジャパンCMだらけに
先日引退を発表した元SMAPの中居正広(52)の女性トラブルにフジテレビ社員が関与していたとする一部メディアの報道や、それに伴う同局の対応をめぐり、多数の企業が同局でのCM放映差し止めなどの措置を取っています。
その空いた枠に代替放送されているのが「公益社団法人ACジャパン」の広告。「決めつけ刑事(デカ)」「なかやまけんみゃくん」などが話題となる一方で、教育虐待をテーマにしたACジャパン・NHK共同キャンペーンのCMが賛否両論を浴びています。
特に中学受験界隈の掲示板やオープンチャットやSNSのコミュニティでは、怒りの声が上がっているようです。
暗い部屋で母親が「あなたのためだから…」
「あなたのためだから・・・」と銘打たれたこのCMは、暗い顔をした小学校高学年とみられる少年が、河川敷を歩いているところから始まります。羨ましそうな笑顔で野球チームの練習風景を見ている少年は、コーチとみられる男性が声をかけると逃げていきます。
場面は変わって、暗い勉強部屋で母親と少年が机を前にしているシーンに。母親は高得点の少年に向けて「頑張ったね」「今は勉強しているだけでいい」「ぜんぶあなたのためだから」と怪しげに声をかけます。そして、少年は暗い顔で「これは僕のためだ」と自分を追いつめているのです。
その後は「子どもの精神的幸福度・先進国38か国中37位」「子どもの心を尊重していますか?」という問いかけと、笑顔で野球チームの練習に混ざる少年の姿で終わります。
内容はいいけど…この時期になぜ?
奇しくも、現在はこのCM内の少年と同年代が立ち向かっている中学受験の最盛期。1月中は埼玉、千葉と受験が行われ、2月1日からは東京と神奈川の中学も入試を控えている、ピークといっても過言ではない時期です。
SNSなどでは自身の経験の他、かつて発生した教育虐待に端を発した殺人事件などを想起した人もおり、その問題提起に共感・賞賛する意見が見られます。一方で、中学入試を控えた子を持つ多くの親が嫌悪感を露にしていました。
掲示板やオープンチャットでは以下のような声が見られます。
《自分たちがこう見られていると思うと胸がキュッとする》
《子どもは自分の意志で夢に向かって勉強を頑張っているのに偏見である》
《スポーツの世界でも親からの教養と虐待があるのになぜ勉強だけがこういう扱いなのか》
《クレーム入れたいレベルで不快。このようなCMがあってもいいけど、敏感な時期にわざわざ流す必要はない》
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