「大人バレンタインのグルマン系香り術」【調香師が解説】貴女の脳を満たす甘い香りはどれ？

更新日：2025-02-04 06:00

投稿日：2025-02-04 06:00

フェロモン度90％の貴女は…

官能と純粋さを合わせ持つ最強モテ「処女」

　フェロモン度数90％の貴女は意識のあるなしに関わらず、オスが思わずムラムラしてしまう、桃のような甘いにおいを全身から発しています。

　バレンタインは、毎年お菓子教室に行ってでも手作りチョコをプレゼントしたい派。本命のカレを喜ばせるために尽くすのが処女の特長です。カレがチョコを口にして喜ぶ姿を想像するだけで「生きてて良かった！」と思う健気な一面が、さらにカレの心をキュンキュンさせるでしょう。

　そんな貴女に似合うのは、甘い香りのバニラ。ほかの木につるを絡ませながら成長するバニラは、「ハグして」という気持ちを香りで届けてくれます。可愛く甘えることができる処女にぴったりの幸福感あふれる香りです。

【大人バレンタインのグルマン系香り術】
　バニラ

バニラの花言葉は「永久不滅」「魅惑的」など（写真:iStock）

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　数あるバニラ香水のなかでも、特に甘いのがJILL STUARTの「ヴァニララスト」。少量でもかなり甘く香るため、“面”ではなく“点”でつけるのがおすすめです。

　ドキドキしたり不安になったりして眠れない夜は、ハンカチやタオルにひと吹きした後、空中でひらひらと振って香りを拡散させてみて。眠りの質を高めて美肌をつくり、バレンタインをハッピーに盛り上げてくれるはず！

フェロモン度80％の貴女は…

大人の色気を持つ妖艶な「熟女」

　処女に次いでフェロモン度数の高い貴女は処女よりも大人の色香、ミステリアスな一面を持っています。

　バレンタインはラグジュアリーな高級チョコや、お酒好きのカレならこだわりのワインをプレゼントするなど、贈り物にも気合いを入れる熟女。ときには、カレが貴女にプレゼントをくれることもあるかもしれません。相手に尽くすのも尽くされるのも上手なのが熟女です。

尽くすのも尽くされるのもお上手（写真:iStock）

　大人の色気を育みたい貴女には、湿潤で濃厚な香りのラブダナムがおすすめ。普段から自分磨きを怠らず、美のオーラを放つ熟女をますます輝かせてくれるでしょう。

【大人バレンタインのグルマン系香り術】
　ラブダナム

　ラブダナムは、スペインの暑い夏から身を守るための樹脂を放つ不思議な植物。厚みのある情熱的な香りもスペインの灼熱で育つ環境からきているのでしょう。

　MOLTON BROWNの「ラブダナムダスク」は、格式高い香りで纏う人にミステリアスなオーラを与えます。香水もありますが、おすすめはボディソープ。冬にぴったりな重厚感のある香りに包まれて、磨きをかけたボディでロマンティックな大人バレンタインを過ごしましょう。

フェロモン度50％の貴女は…

同性が惚れるかっこいい「イケメン女子」

　周囲から「かっこいい」といわれることが多く、ずばり「できる女」。ストレスがたまり、お疲れモードになると、かっこよさが薄れ、「疲れている」感が外見にも出てしまうので要注意！

　バリバリ仕事をこなすイケメン女子は、職場の女子からバレンタインチョコをもらうことも多いのでは？「そういえば今日がバレンタインだった！」と気づく人もいるかもしれません。特別なことをしなくても仕事帰りに大人デートを楽しめるのが、クールビューティーなイケメン女子のスタイルです。

　ドライな部分と情熱的な部分をあわせ持つ貴女には、チョコレートの原料でもあるカカオの香りがおすすめ。カカオそのものはビターですが、甘さを加えるとスイートなチョコレートに変身するところも似ていますね。

　普段はクールな貴女も、たまには“バレンタイン”という言葉に心身をゆだね、カカオの香りとともに甘い女子タイムを満喫して。

【大人バレンタインのグルマン系香り術】
　カカオ

カカオの花言葉は「親切」「神聖」など（写真:iStock）

　イケメン女子におすすめしたいのがTOM FORDの「ブラックオーキッド」。カカオ以外にもトリュフ、パチュリなど大人で妖艶な香りがたっぷりと配合され、普段使いはもちろんフォーマルパーティーにもぴったりな香水です。

　ドレスアップした夜、ハイヒールが似合う美脚のアキレス腱あたりに1プッシュしてからお出かけを。豊かな香りが緊張感をほぐし、華やかな場所でも気後れせずに過ごせるよう演出してくれます。

フェロモン度30％の貴女は…

独自の世界観を放つ個性的な「無臭の女神」

　確固たる信念をもち、我が道をいく貴女。周囲からは「変わっているね」と言われることが多いのでは？個性的で好きなオスにも染まらず、自分の都合を優先する生き方を好むようです。

“自分にご褒美”タイプの無臭の女神は、普段は買わないラグジュアリーホテルや高級ブランドのチョコを買って楽しむのが「無臭の女神流バレンタイン」。また、チョコレートにこだわらず和菓子やお茶、ハーブティーなど、バレンタインにこじつけて好きなものに囲まれた時間を悠々と過ごすのも無臭の女神ならではといえます。

　そんな貴女ですが、カレと一緒においしいものを楽しむためには、ハッピーな演出も大切です。桜餅の香りがするといわれるトンカビーンズの香水は、ブラジル奥地に自生する植物ですが日本人の気持ちが安らぐ不思議さを感じる香り。遠いようで近い、ずっとドキドキできる距離感を演出して、カレと過ごすバレンタインを盛り上げましょう。

【大人バレンタインのグルマン系香り術】
　トンカビーンズ

トンカビーンズは、ドイツではシュトーレンの香りとしても有名（写真:iStock）

　JO MALONEの「ミルラ＆トンカ」は、独特の世界観を築く無臭の女神らしい個性的な甘さがあり、“唯一無二”という言葉がぴったりの香り。自己肯定感を高め、無理しすぎずに自然体の色気を纏うことができます。

　バレンタインデーまでの儀式として、ミルラ＆トンカの香水をベットシーツの足元にほんのり吹きかけましょう。古代からのエキゾチックさを感じる香りに、遠くから届くような大人の演出で幸せな気分で眠りにつけそうです。

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　※精油の成分中には、皮膚刺激の強いものや光毒性をもつものもあります。敏感肌の方、妊娠中の方、基礎疾患・アレルギーのある方などは事前に安全性を確認し、使用するときは十分ご注意ください。

太田奈月

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調香師・IFA国際アロマセラピスト

　静岡県生まれ、茶農家の父、美容家の母を持ち、幼少期から香りと美に関する知見を深める。英国ケンブリッジにてホリスティックアロマテラピーを学び、アロマセラピストとして活動、様々な人種・国籍のクライアントのトリートメントを体験する。

2011年、「Natsuki Ohta JAPAN」香水ブランドを設立。「肌は嘘つかない」がコンセプトのフェロモンジャッジ🄬、天然アロマ香水 アロマパルファン🄬の創設者で、2000年開校の「アクトインターナショナルスクール」校長を務めるかたわら、調香師として企業とのコラボ企画やメディアに出演。あらゆる可能性を秘めたアロマテラピーの啓蒙活動を行う。

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