「あさイチ」で見た緒形直人・龍親子の魅力
まだ2カ月も残っているというのに、すっかり離脱組が多くなってしまったNHK朝ドラ「おむすび」。数少ない見どころがこの人でした。さくら通り商店街で靴店を営む腕利きの靴職人、渡辺孝雄(通称ナベさん)を演じていた緒形直人(57)です。
妻を亡くし、震災でまた愛娘を亡くしたナベさん。頑なに心を閉ざし、商店街の中で孤立した存在でした。そんなナベさんがギャルたちと交流し、前を向くようになり、止まった時がようやく動き出す。物語のひとつのテーマでもある“震災”を象徴するような人物でした。
先週はそのナベさんが東京に旅立つところで終了し、しかも、その日の「あさイチ」プレミアムトークに緒形が出演という朝ドラあるあるの退場パターンかと思っていましたら、ご本人の口から「まだまだ出演する」という言葉を聞け、安心しました。緒形直人の出ない「おむすび」など、具も塩気もないおむすびみたいなものですから。
国会中継のため、いつもよりショートバージョンだったのであっという間に終わってしまいましたが、俳優・緒形直人の素顔や人柄の良さを感じられたのは収穫でした。そして、父のプライベートを知る人物として、VTRで登場した次男がイケメンさんだったのが、最大の収穫でした。
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緒形直人が妻・仙道敦子を激愛している
緒形直人の次男は緒形龍(24)といいます。エレガントな物腰、お美しい姿は母親譲りでしょうか。彼の母、つまり緒形直人の妻といえば仙道敦子(55)です。芦田愛菜よりもずっとずっと前に人気子役として注目を集め、その後も女優として活躍し続けていました。
X'masの時期になるとどこからか聞こえてくる辛島美登里の「サイレント・イヴ」を主題歌とするドラマ「クリスマス・イブ」に主演したのは1990年10月期のことです。1993年にドラマ「西郷札」(1991年)で共演した緒形と結婚。その後、しばらくは子育てに専念し、2018年に女優復帰しました。
今期は「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)で、広瀬すずの亡くなった母親役を演じています。龍によると「めちゃくちゃ仲がいい」そうで、「常に2人でいる時間が多い」とのこと。特に「父の方が母のことを大好きですね。激愛だと思います」とはなんとも羨ましい話です。
美容男子として活躍の場を広げる緒形龍とMatt
話を緒形龍に戻しましょう。モデル・俳優として活動し、Numero TOKYOで「緒形龍のメンズビューティーログ」を担当するなど美容男子としても活躍中。美意識の高さは肌の美しさにも出ておりました。
有名人の2世で美容男子といえば、桑田真澄(56)の次男・Matt(30)もいます。やはり、子供の頃から恵まれた環境にあって、興味が自分磨きに行きつくのはわからなくもありません。
理想の家族のかたちをみる
そして、そんな息子に「男がメイクするなんて」などと古い価値観を押し付けず、好きなことをやればいいと、むしろ、個人を尊重し息子を応援する父。これからの親子はこうでなくてはいけません。
美容男子を輩出するファミリーに理想の家族のかたちがある、というのは大げさでしょうか。
ちなみに、緒形直人の父は、名優・緒形拳(享年71)ですが、彼が晩年「徹子の部屋」に出演した際、ドラえもん愛を熱く語っていて、なんとチャーミングな人か、と感動しました。
家じゅうドラえもんのぬいぐるみやグッズで溢れているとかなんとか。その優しさは親子3代に渡って受け継がれているようです。
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