【おむすびにモヤっと】知らぬは夫ばかり?愛子(麻生久美子)の“プチ金満ぶり”が気になる

桧山珠美 TVコラムニスト
更新日:2025-02-13 17:20
投稿日:2025-02-13 17:20

第19週「母親って何なん?」#94

 歩(仲里依紗)は、梅田で愛子(麻生久美子)がダンディな男性と歩いていたのを目撃したと聖人(北村有起哉)に報告。聖人が信じようとしないところに愛子が店に戻ってくる。

 愛子が去ってから、聖人はその場にいた翔也(佐野勇斗)に結(橋本環奈)には愛子のことは話すなと言うが、翔也は一人で抱えきれずに結にしゃべってしまう。

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【本日のモヤっと】

母娘の昼飲み@居酒屋きよし

 ※※以下、ネタバレあります※※

 どうせそんなところだろうと思っていました。愛子の不倫疑惑のことです。本気で心配していたのは聖人くらいのものでしょう。

 それにしても、愛子のブログ「うちのギャルさん」の件です。娘たちに「もし、本になったら、もっといろんな人たちに見られてあなたたちが嫌な思いをするかもしれないし」と書籍化を断った理由をもっともらしく言っていましたが、だったら書く前に言えよ、と思いました。しかも、あの落書きエッセイがそこまで売れるとは思えません。それに目をつけたダンディ編集者もポンコツが過ぎるのでは。

 それよりもなによりも、「お父さんに話す前に2人の意見聞きたいから」と、娘たちに召集をかけ、しかも「できれば神戸じゃないほうがいいんだけど」と思わせぶりな台詞まで。

 そして、先日の「居酒屋きよし」でカンパ~イとなるわけですが、そもそも“書籍化の話を受けるか、受けないか”ではなく、もう断ったのであれば、なにも「神戸じゃないほうがいい」という理由がないような気がします。それこそ「何なん?」です。

 せっかく居酒屋きよしのセット作ったのに、1回でバラすのももったいないから、そのままこのシーンもまとめて撮ちゃいましょう、ってな感じでしょうか。

 でもって酒を飲むと太っ腹になる愛子ママ。女将さんに「お母様なんですか。私、てっきり三姉妹やと思て…」と言われてよっぽど嬉しかったのか、「女将さん、このお店でいっちばん高いワインを持ってきて」と言い出します。「良かったら女将さんたちも飲んで。みなさんもどうぞ~。私、奢りますんで」と大盤振る舞いを。

 これも書籍化をOKしたのなら多少の印税も入ってくるかもと気が大きくなったのならわかりますが、そのお金はどこから? ついこの前、翔也が「ヘアサロンヨネダ」で働きたいと直談判した際には「そんなに(給料)出せへんで」と、聖人が言っていたはず。知らぬは夫ばかり、ということでしょうか。


桧山珠美
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TVコラムニスト
大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。読売新聞「アンテナ」、放送批評誌「GALAC」、日刊ゲンダイ「あれもこれも言わせて」などで連載中。

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