大倉忠義の結婚発表で「アイドル」という仕事を考えた…子や孫に「なりたい」と言われたら?
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】
アイドルグループ「SUPER EIGHT」の大倉忠義(39)が一般女性との結婚を発表し、夫人が妊娠中であることも明らかにした。
旧・関ジャニ∞としてデビューして今年で23年、さすがにアイドルとしての活動は落ち着いて、俳優などソロ活動が目立っていた。父親が有名焼き鳥チェーンの社長だけに、今後は実業家としての一面も見せていくかもしれない。要するに、アイドルの歩みとしては理想的といえるのだ。
この大倉の経歴を見てアイドルという仕事を考えてみた。もし、あなたのお子さんやお孫さんが「アイドルになりたい」と言い出したら、どうするのか。むげに反対するのではなく、賛成という面を見せながらよく話し合った方がいいと思う。大倉の親のように将来の展望をしっかり持てるようにしてあげ、判断してもらうのもいい。
彼がいた旧ジャニーズ事務所の幹部に聞いたことがあるが、アイドルグループ、特に男性グループがひとたびブレークすると、「10年はファンがついてきてくれる」らしい。女性ファンは息長く応援してくれるという。もちろん、成功は氷山の一角、才能あってこそとはいえ、ビジネスの面から見てもうまみは多い。SUPER EIGHTのように20年を超える活動ともなれば、収入も安定し、10年、20年先には俳優やソロ歌手といった道も開ける。
果たして、いま子供たちに人気のサッカーや野球選手、ユーチューバーといった他の職業より難易度が高いわけでもない。女性トラブルで引退した中居正広氏も司会業に関しては高く評価されていたし、ダンスが得意で振付師として裏方に転身した例もある。アイドルとしての活動を終えたとき、その後に何をして生活するのか考える意識を持たせれば、アイドル時代の仕事の仕方も見えてくるはずだ。
少し先輩の嵐でいえば、松本潤、二宮和也は俳優に転じ、桜井翔はキャスター業、相葉雅紀はバラエティーで成功している。大野智はアートのほか、リゾートホテル事業のオーナーとなっている。全員、嵐をやめる気持ちはなく、何かのきっかけがあれば集まってコンサートイベントをできてしまう。その気になれば収入は数十億円単位だ。
AIの時代、銀行員や教員だって何が起こるかわからない。むしろ学校の先生ほど割に合わない仕事もない。お子さんやお孫さんに「アイドルや歌手、芸能人になりたい」と言われたら親はどうアドバイスすべきか。
現在、芸能人の総数は約2万人。周辺を含めればその数倍の人が実際に活躍している。
(城下尊之/芸能ジャーナリスト)
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