デキる系おじ様vsキャリア系女子、我が街のポンコツ商店会にも今どきな人間模様が…!

フィッシュバーン真也子 コラムニスト
更新日:2025-04-09 16:16
投稿日:2025-03-19 06:00
 本コラムは、地元の“幽霊商店会”から「相談がある」と言われ、再始動の先導役を担う会長職を拝命することになったバツイチ女一匹の“ほぼリアタイ”ドタバタルポです。
 商店会は末端社会の縮図。次から次へと巻き起こるトラブルや人間関係は、どこぞの職場や家庭で見たような光景ばかりで…。

商店会の中の「デキるけど、一言多いおじ様」の存在

 今月末、ポンコツ商店会主催のイベントを開催予定♪ 会員とのミーティングを何度か設定し、順調(?)に準備進行中。ただ、何回か顔を合わせて密に意見交換を始めると、なんとなく常に「意見が合わない人同士」が浮き彫りになってきたりして…。

 ポンコツ商店会の会員は、角さん(床屋)・助さん(元酒屋)以外に、たくさんのおじ様がいる。中でも、広告デザイン会社で役員をしていたAさんは、かなりお仕事デキる系。その上、商店会の運営業務はボランティアにも関わらず、イベント系企画は必ずお手伝いをしてくれる、というか、先頭に立って頑張ってくれるとってもありがたい存在。

 ここ2カ月ほど、私はコツコツと一人でイベント準備をしてきたが、そろそろ皆さんにも参加して欲しいと思い、作成した資料を配り、会員向けに説明会を開いた。すると、Aさんが、

「会長、これ、まだまだ決めないといけないこといっぱいですね!」と、私に向かって言う。「そうなんですよー、行政への申請とかイベント場所のキープとか、近隣ネゴとか、そっちに手間取ってて…。ぜひこのあたりからは、皆さんに協力して欲しいんですぅ」と私。

「あー、なるほどね。会長の作ったこの資料、ツッコミどころ満載ですもんね」。Aさんね、こういう一言を言わなければいいんだけど…なーんか上から言っちゃうんですよね、惜しい。

【こちらもどうぞ】「オレ忙しいアピール」って何様よ? 昭和オヤジの怠慢さに怒りの沸点越え

事務能力の高い「キャリア系女子」の人間観察力は鋭い

 仕事のできるおじ様の他に、事務系仕事に優れたキャリア系女子・Mさんも、商店会運営のお助けに一役買ってくれている。「会長のその仕事、半分やりますよ」とか、「それ、表にしてまとめておきますよ」とか、「みんなの意見取りまとめておきますか?」とかとか。面倒くさーい部分に、進んで入ってきてくれる神な方。こういう人って、ボランティアワークの地域活動では、なかなかいない。

「前から思ってたんですが、Aさんて、会長の前で微妙にマウントとりますよね?」とMさん。

「www Aさんは自然体で『自分の方ができる、賢い』って周りにアピールしちゃうタイプなんだろうなぁと思ってました」と私。

「うちの会社に似てる男性がいるんですよ。あれは俺の手柄だっていちいちアピールする痛い人」MさんはどうやらAさんが苦手のよう。

「承認欲求が強いんでしょうねー」

「うちの会社の男性も、対外的には評判いいんですけど、社内の人からの評価は微妙なんですよ。年相応の人間力に欠けてるっていうか、幼いっていうか…」

 なかなか鋭いMさんの人間考察。

フィッシュバーン真也子
記事一覧
コラムニスト
養生茶カフェ店主。とある都心商店会会長。ちょこっと大家業。

出版社でインテリア誌やファッション誌の編集者として長らく勤務したのち、フリーランスのエディター、インテリアスタイリスト、デコレーターとして活動。現在はメディカルハーブのスペシャリスト、ハーバルプラクティショナーの資格を活かし、養生茶と手作りおやつのカフェ『だんで茶屋』を経営。その他、著述業、不動産賃貸業などを少々営む。

外国人との結婚と離婚、シングルマザーでの子育てなど、タフな経験を栄養にして生きる50代。いい『気』を求めて神社脇に移住。住まいや暮らしを自分流にカスタマイズしながら「空間から得る幸福感」を実践研究している。54歳から建築系大学に再入学、現在大学院にて空間によるコミュニケーションデザインを研究中。

著書に食と旅のエッセイ『笑顔になれる美味しいプロヴァンス』(スタンダードマガジン)、住まいのエッセイ『女ひとり・借金アリ・貯金ゼロからのトーキョー大家さんLIFE』(主婦の友社)

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


女性の“性”は「下ネタ」なのか? タブー視する社会に言いたい、語り合うことで生まれる安心感
 性の話題は「恥ずかしい」「隠すもの」とされがちですが、思い切って触れてみると、不思議と距離が縮まります。普段は口にしづ...
45歳、いつになれば楽になる? 自由に生きてるはずの私が、定食屋の秋刀魚で涙を滲ませた理由
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...
月経不調はストレスで悪化する? “脳疲労”と生理痛を軽くするセルフケア【専門医監修】
「生理痛はいつものこと、仕方ない」「PMSは気のせい」--などとガマンしてそのままにしていたり、鎮痛薬でやり過ごしたりし...
“推し”は最初から決まっていた…元芸能人が明かす「オーディション番組」の過酷な裏側と選ばれる子の共通点
 世間を揺るがす芸能界のさまざまな噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われて...
「お尻トントン、もっと~!」可愛すぎる“にゃんたま”の甘えに抗えない♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「寝てるカナ!」「ぁりがとぅ」それ、なんとかならん? Z世代が震えた“大人のクセ強”LINE6選
 流行り言葉は目まぐるしく移り変わりますが、やっぱり受け入れられない言葉はあるもの。今回は、どうしてもモヤモヤしてしまう...
「生理痛で婦人科に行くなんて大げさ」は間違い。月経不調の陰に潜む病気のリスク【専門医監修】
「月経前や月経中の腹痛がひどい」「頭痛や気持ちがわるくなったりする」「イライラが止まらない」…そんな月経にまつわる不調を...
【動物&飼い主ほっこり漫画】第103回「みんなで百物語ニャーン!」
【連載第103回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、「コクハク」に登場! 「しっぽの...
【漢字探し】「鎌(カマ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
40代、気づいたらぼっち…まぁ、仕方がない3つの理由と“新しいつながり”の見つけ方
 40代を過ぎてから「友達が減った」と感じていませんか? 学生時代に親友と呼べるほど仲の良かった友達でも、気がつけば年賀...
メン地下「推し活」でメンタル崩壊、ストーカー寸前…沼りすぎた女たちの壮絶リアルな体験談
 いろんな意味で話題の「メン地下(=メンズ地下アイドル)」は、激しいハマり方をする女性ファンが多いことでも有名です。 ...
義母からの過干渉が「上司より怖い…」30歳新妻を追い詰めた“凶器”のようなLINE
 私の友人ユリ(30歳・事務職)が結婚して半年。幸せいっぱいの新婚生活を想像していた彼女を待っていたのは、思わぬ“監視網...
やってもた! 買って後悔した“便利グッズと家電”無駄遣いエピソード。バナナケースってマジで何で買った?
 今日も日本中で便利グッズや便利家電が生み出されています。でも、中には便利なはずなのに使ってみると「絶対いらないわ…」と...
マイメロがちょこん♡ 100均の“ワッペン”で服がめちゃ可愛くなった! 芸能人もハマる、手芸が密かなブーム?
 もともと裁縫が好きで洋服や小物を作るのを趣味としていたのですが、引越しのタイミングでミシンを仕舞い込んでから、すっかり...
おばば軍団から聞いた不思議な話。植物のパワーって本当にある? 花屋おすすめの“魔除けになる”飾り方
 ワタクシはいわゆる「スピなお話」が「都市伝説」関連と合わせて大好物でございます。  仕事柄、葬祭や宗教関係の方々...
姑の「無事でよかった」にウルッ…。義母からの“心に染みた一言”4つ。「うちの宝よ」って照れくさいなあ!
“姑”と聞くと「うわぁ…」とマイナスなイメージが浮かぶ人もいるかもしれませんが、素敵な姑も存在するもの。そんな姑をもつ女...