年親を安心させたい。でも、30代で付き合った不倫相手が忘れられません(44歳女性、IT勤務)

植草美幸 恋愛・婚活アドバイザー
更新日:2025-04-11 06:00
投稿日:2025-04-11 06:00

【相談】不倫相手と別れられない

 都内のIT企業で働く44歳女性です。年収は1000万円弱で、経済的には自立していますし、年齢的にも子供も望んでいません。

 とはいえ、老後への漠然とした不安があって、同居できるパートナーは欲しいと思っています。婚活をしていますが、しっくりいきません。これまで結婚をしていなかった理由にもつながるのですが…。

 20代の時に婚約者と破局して以降、30代では取引先の10歳年上の男性と5年間不倫。奥さんにバレてしまって、泥沼で別れました。その後、同世代の独身男性と結婚前提に付き合いましたが、大人で余裕のあった元彼と比較してしまって別れてしまいました。

 そして1年前に新しい彼氏ができましたが、マッチングアプリで知り合った既婚者です。年老いた親を安心させたいし、友人に堂々と紹介できるパートナーがほしい。でも、30代の時の不倫相手が忘れられないのです。

 このままではダメだと思いますが、喝を入れてください。

【こちらもどうぞ】夫との子作り卒業。30代で性生活が無くなるのが不安です(38歳パート、2児のママ)

【見解】不倫で幸せになれると思ったら大間違い

 不倫は悪です。不倫で幸せになれると思ったら大間違いで、大体、ひとさまの家庭に手をつけたら、奥様だったりお子さんだったり、傷つく人がいるわけです。そういうことを考えられる倫理感や道徳心を持っていたり、自分の欲を優先しないで相手の立場になって物事を考えられる方ならわかるはず。44歳にもなって、30代のときの不倫相手のことを振り返っているのは論外ですね。

 相手の方が離婚しているんだったらいいんですよ。「冷めきっているから」も言い訳にはなりません。法的には夫婦ですから、場合によっては、何百万円、何千万円も奥様から請求される場合もあります。私の知っている主婦のケースでは、子供がまだ小学生だった時に、夫が女子大生と不倫したことが発覚。彼女は興信所を使って現場に乗り込んで、写真を撮って、その場でその女性に慰謝料請求を通告し、結果的に女性の親から500万円受け取っています。この相談者の方は、痛い目に遭っていないから、40歳を過ぎても現実がわかっていないのでしょう。

 もし、うちの相談所に来たらもう大変なことなります。実際、「不倫経験があって結婚しなかったんです」というアラフォー女性はいらっしゃいます。不倫経験がある人の婚活は難しいですね。そもそも道徳心が違いますから。

 不倫経験者が婚活で苦戦するのは、相手の立場になって物事を考えないのと、怖いもの知らず、この二つなんです。やっぱり不倫をしていた女性たちってわかっちゃうんです。男性から連絡が来て「先生知ってます? この人絶対不倫してましたよ」と言われたことがありました。

 私が「なんでそう思ったの」と理由を尋ね、「なるほど」とこちらも勉強になることが何回かありました。笑い話ですが、その男性に対し、「女心がわかっていないから、小説『失楽園』を3回読んで出直してきなさい」と言った女性もいたようです。

他者にバレる不倫経験者らしい言動

 男性の多くはどこで不倫経験者を見抜くのか。共通点は、欲しいものを買ってもらえたり、奢ってもらって当たり前と思っているケースが多いのと、あとは上から目線ですね。

 不倫の場合、10も20も年下の女性と責任も取らないで交際している男性のパターンが多く、周りにばらされるといけないからとか、さまざまなリスク回避を考えて男性側が結構下手に出ているからです。不倫相手の女性が逆上しないように、わがままを許したり、ブランド品を買ったりしているので、女性を狂わせてしまうのです。

 もし、家族や友人に堂々と紹介できるパートナーが欲しいのなら、「かっこいい人がいい」とか「言うことを聞いてくれる居心地がいい人」などと言っていないで、地に足を付けて働いているか、どんな食生活をしているかなど相手の生き方に目を向けたほうがいい。

 元カレは、不倫するぐらいだから楽しい男性に決まってるんじゃないですか。かっこよくて、騙すわけだから、そういう背景をわかった方がいいですね。奥さんがいるから、そういう余裕があるわけです。

  ◇  ◇  ◇

 ※シリーズ「40歳からの『幸せの選択』」では、皆さんからの恋愛・結婚にまつわる相談を募集します。執筆者は「植草美幸」を選択し、必須項目を明記の上、メッセージをお送りください。

お悩み相談募集中

 取り上げる際のお悩みは個人情報が分からないようにいたします。なお、掲載にあたり事前の連絡はいたしませんので、あらかじめご了承ください。

植草美幸
記事一覧
恋愛・婚活アドバイザー
1995年、アパレル業界に特化した人材派遣のエムエスピーを創業(現・代表)。そこで培われたコーディネート力と実績を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の高い成婚率(※)を誇り、成婚件数も1000件以上を数える。著書は「ワガママな女におなりなさい 『婚活の壁』に効く秘密のアドバイス」(講談社)、『、「結婚の技術」(中央公論新社)、「なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ」(青春出版社)など多数。(※)成婚退会者数÷全体退会者数で算出。
HPXYouTube

ラブ 新着一覧


付き合ってもソッコーで破局の謎…恋愛が短期間で終わるタイプの問題点
「好きな人と結ばれてもすぐに別れてしまう」。そんな悩みを抱えている女性もいるのではないでしょうか? 短命な恋愛ばかりだと...
恋バナ調査隊 2023-10-18 06:00 ラブ
貴女はどのディズニープリンセス気分?フェロモンジャッジ愛され香り術
 素敵な女性はいい香りがする――。  そう感じるのは、肌から放たれるフェロモンの効果。フェロモンが高まると色気だけ...
太田奈月 2023-10-17 06:00 ラブ
脳内で美化されてない? 元彼と復縁→後悔した女性とそのトラブル
 別れた彼に未練がある女性は復縁を望むでしょう。ただ、復縁しないほうが幸せになれるケースもあります。  元彼に復縁を迫...
恋バナ調査隊 2023-10-17 06:00 ラブ
夫の過去の嘘許せますか?交際人数盛り申告からマジで笑えない婚姻歴まで
 信用している夫に嘘をつかれるのは嫌ですよね。たとえ結婚前の過去の話だとしても、内容によっては不信感を持つでしょう。 ...
恋バナ調査隊 2023-10-16 06:00 ラブ
「体の相性?子作りには支障ない」結婚延期の不満を切り出せない42歳男
「冷酷と激情のあいだvol.164〜女性編〜」では、プロポーズをしてきた恋人のカズトさん(42歳・仮名)との体の相性が悪...
並木まき 2023-10-14 06:00 ラブ
気持ち良くも楽しくもない…体の相性が最悪で結婚に踏み切れない39歳女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-10-14 06:00 ラブ
「嫌いから好きに」ってある♡恋愛対象外だった男性にハマったきっかけ
 人の感情は180度変わる場合があります。大好きだった彼をすっかり嫌いになることもあれば、嫌いだった人を好きになるケース...
恋バナ調査隊 2023-10-14 06:00 ラブ
ナルシストに要注意!自信のある人と似ているけれど全く別物
 みなさんはナルシストな人って、どう思いますか? 私はぶっちゃけ、恋愛関係になるのは二度とごめんです!  ナルシストは...
おくげちゃん 2023-10-13 06:00 ラブ
一時のきゅん♡に溺れたのが運の尽き…複数の不倫を経験した女性の末路
 アラサー・アラフォーになると、周りにいる素敵な男性はほぼ妻帯者。「好きになった彼が既婚者だった」なんて経験をしたことが...
恋バナ調査隊 2023-10-13 06:00 ラブ
モテるおばあちゃんに3つの秘訣 マネして人生を上向きに!
 加齢により「女」という武器を使えなくなる女性がいます。その一方でおばあちゃんになってもモテる女性もいます。  できる...
内藤みか 2023-10-12 06:00 ラブ
元彼は心も体も許した存在だもの…昔の男と不倫に溺れた既婚女性たちの話
 1度愛し合った仲の「元彼」は、あなたにとってどんな存在でしょうか?  今回は、元彼と不倫関係になった女性たちのエピソ...
恋バナ調査隊 2023-10-12 06:00 ラブ
まるで魔法の一言!男がついついあなたに心を開いちゃう質問
 男性は一般的に、自分から感情や考えをオープンにする機会が少ないですよね。  しかし、それは男性が心を開きたくない...
若林杏樹 2023-10-11 06:00 ラブ
うざすぎる! 既婚者からの迷惑なアプローチ撃退に効果的な3つのセリフ
 男性から口説かれるのは嬉しいですよね。でも、どんなに素敵な男性でも相手が「既婚者」なら話は別。妻に愛を誓ったにも関わら...
恋バナ調査隊 2023-10-11 06:00 ラブ
セルフプレジャーはどこでしてる?場所選びで大事なポイント
 私は、セルフプレジャーやラブグッズのレビューをブログやSNSで発信しています。  そんな中、女性いつ、どこでセル...
豆木メイ 2023-10-10 06:00 ラブ
妄想はタダな上に楽しい♡ 独身女性が考える結婚したらやりたいこと
 結婚せずとも幸せになれる現代でも、やはり「大好きな人と結婚したい!」と思っている女性は多いですよね。「大好きな人と結婚...
恋バナ調査隊 2023-10-10 06:00 ラブ
お金持ちはモラハラ男率が高い5つの理由 玉の輿の人生に“盲点”あり
 女性が結婚相手の男性に求める要素をまとめた3K(高身長・高学歴、そして高収入!)は、今や懐かしい言葉。でも、「お金持ち...
恋バナ調査隊 2023-10-09 06:00 ラブ