カリスマ・令和ロマンも「切れる程度のタレント」だったのか
同じ渦中にいたダイタクや9番街レトロなかむら★しゅんは、すぐに謹慎が決まったので、本人からのコメントがなかった。それに対して、あまり状況も分かっていないファンは非常に不安になってしまっていて、外野ながら「きちんと本人の口から謝罪させてあげればいいのに」とハラハラしてしまった。
その点、即座に謝罪動画をあげたくるまは誠実だと思ったし、ファンもそのように感じている人が多かった。ただ、令和ロマンの功績を持ってしても、吉本的には勝手な行動が一発アウトだったというのは驚きだ。
令和ロマンはお笑い史における重大な登場人物であることは間違いない。M-1優勝はもちろん、吉本の養成所や大学お笑いには令和ロマンに憧れている後輩であふれているし、一時代を築いたと言っても過言ではない。
芸人やお笑いファンも令和ロマンをカリスマ視しているから、「こんなすごい令和ロマンを切るわけがない!」と思い込んでいたが、吉本からすると「言うことを聞かないのであれば切れる程度のタレント」だったという認識の差があったのだ。非常に悲しいことに。
一方、2人まとめて退所しない冷静さ
そんな中、相方である松井ケムリは残留というから驚きだ。一方が契約終了、一方が契約続行というケースは前例がたくさんある(雨上がり決死隊、ロンドンブーツ1号2号など)。
これまでのコンビと違うのは令和ロマンの一番の強みは「漫才」で、漫才が強いということは「絶対セット売り」のコンビであるということ。コンビ売りがマストなのに、このような契約形態に落ち着いたのがとても不思議だ。
とりあえず今まで通りコンビで活動するだろうし、レギュラーの仕事も続けたいから、「ケムリだけ所属」というのが落とし所だったのだろうか。
もしそうだとしたら、勢いに任せて二人まとめて退所したりしないあたり冷静だなという印象だ。きっと吉本の対応に落胆したり、ムカついたりしたはずなのに、仕事に関わる周囲の人や今後のことを考えて決断したのだろう。
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