ウリは麻生久美子&塩野瑛久“濃厚濡れ場”だけじゃない 異色の深夜ドラマ「魔物」を堪能するコツ
《麻生久美子さんがとにかく奇麗》なんてホメ言葉が多いのが、テレビ朝日系の連ドラ「魔物」だ。テレ朝と、あの大ヒットドラマ「梨泰院クラス」などを手がけた韓国のSLLが共同制作する完全オリジナル作品。金曜深夜11時15分(一部地域を除く)から「金曜ナイトドラマ」枠で放送中である。
弁護士の華陣あやめ(麻生久美子=46)が、殺人事件の容疑者となったフェンシングコーチで妻がいる源凍也(塩野瑛久=30)の弁護を請け負う。が、2人の間に禁断の愛が生まれ、さらに周囲の人びとのさまざまな欲望が絡み合い……という内容のラブサスペンスだ。
「各回のタイトルが『愛欲のキムチチゲ』『偽りのサムギョプサル』などユニークで、《ホントにこのタイトルでよかったの?》と思い切りの良さにニヤリとさせられます。登場人物に激情型の人が多く、韓ドラを見慣れている人にも満足できるかも。佐野史郎さん、神野三鈴さん、落合モトキさん、北香那さんと実力派が脇に揃っていますが、全員ひとクセある演技で、全員がどこか怪しい」と笑うのはドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。
麻生の相手役を務める塩野は、2024年度のNHK大河「光る君へ」の一条天皇役で《美しすぎる帝》として話題をさらった。同じく2024年の秋ドラマ、菜々緒(36)主演の「無能の鷹」(テレ朝系)に準主人公ともいえるポジションで出演し、《一条天皇とはまったく違う!》《演技うまい》などと好評を博した。
「麻生さんと塩野さんの濃厚なベッドシーンが話題となっており、このドラマのひとつの売りでもある。が、2人が非常に美しく、エロさよりも《美しいものを見せてもらっている》という感じがありますね。現在、第3話まで放送されていますが、麻生さん演じるあやめが源との禁断の不倫愛に狂い、どんどんと妖艶になっていく様が見応えありますよ」(スポーツ紙芸能担当記者)
実力派揃いでツッコミどころ満載だからこそ面白い
麻生といえば、前期のNHK朝ドラ「あんぱん」にヒロインの結(橋本環奈=26)の母親・米田愛子役でレギュラー出演していた。
「演技力がある麻生さんですから、普通のお母さん役もこなしていらっしゃいましたが……やはりオダギリジョーさん主演の伝説の連ドラ『時効警察』の三日月しずか役のように、どこかちょっとクセのある役がピタッとハマるような気がします。もしくは、その容姿を生かした、はかなさや妖艶さが垣間見える役。そういう点では今回の『魔物』は麻生さんファンも納得のキャラクターではないでしょうか」(前出の山下真夏氏)
一方でこんな声もある。
「昨今の連ドラは、SNSなどではリアルさを求められ、批判されがちです。そのせいか、何かとおとなしい表現が増えた。そんな中で『魔物』はツッコミどころ満載で、ある意味、異彩を放っている。《脚本がイマイチ》《キャストがいいのにもったいない》なんて感想もありますが、この実力派キャストでこの世界観だからこそ面白いんだと思います」(ドラマ制作会社スタッフ)
前出の山下真夏氏も「大げささとドロドロさ、そして美しい麻生さんと塩野さんを楽しむドラマ。あと、北さんと落合さんのねっとりとした演技がそこに絡んで、個性あるドラマとなっていると思います」と話す。
麻生のラブシーンだけが売りではない「魔物」。大げさ展開が好きな人にオススメだ。
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禁断愛の相手役、塩野瑛久(しおの・あきひさ)は柄本佑(38)を超える色男かもしれない。関連記事【もっと読む】「光る君へ」一条天皇→「無能の鷹」ひ弱見え男子…塩野瑛久は柄本佑を超える“色っぽい男”になれる逸材…では、本人の魅力に迫っている。
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