なぜ寝た子を? 悪評で一般生活もできない中居正広の苦悩
【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】
元フジテレビ社員との性的トラブルで、この1月に芸能界を引退した中居正広氏(52)の話題が再燃している。
3月末、フジ側が依頼した第三者委員会が調査内容を報告し、その中で「業務の延長線上の性暴力」があったと認定した。その際、「性暴力」とはWHO(世界保健機関)が定義する性暴力に引っかかるとして、実際の内容については明らかにしていない。
中居さんの代理人弁護士は第三者委員会に対して、調査報告書の性暴力認定に極めて問題があるとして反論を開始、具体的な証拠の開示や釈明などを求めている。
元々、今回の第三者委員会の目的は、フジテレビ局内の問題点を明らかにすることにあり、中居氏側はトラブルの原因が「業務の延長線」にあったかどうか、性暴力を「認定する必要」があったのかということも問題視している。さらにWHOの性暴力認定のどの部分に抵触しているのか、代理人は「日本語から一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為の実態は確認されなかった」と反論している。
そもそも、WHOのガイドラインでいえば、物理的な暴力での性行為から、心理的な圧力、本人の意思に反する性交までを大きく「性暴力」と定義している。強制性交やDVはもちろん、卑猥な言葉、性器や裸を露出することも抵触してくるので、中居氏側としては「何が問題だったのかぐらいは、はっきりさせて」と言いたいのだろう。
中居クンと言わせてもらいたいが、彼は昔からモテていたし、よく知られるところでは、倖田來未や複数の女性アナウンサーとの交際が報じられていた。一般人との交際トラブルが問題になったこともある。現在とは時代も違うし、力のあった旧ジャニーズのマネジャーが事後処理をして大騒動にはならなかった。
僕が思うに、多分、中居クンの意識は感情的に当時と同じなのかもしれない。しかし、今の年齢を考えれば、若い女性から見れば、大物ではあるものの、おじさんでもある。昔と同じではトラブルになっても仕方ないという気がする。
中居クンは非常に話術が巧みで、僕も番組共演したことがあるが、答えやすく、おもしろくなるコメントを引き出してくれる。その才能に関してはもったいないと思うが、現状の流れでは芸能界に戻ってくることはあり得ない。
ただ、悪評が続いているので一般生活にも支障があって、せめてもの反論を弁護士に相談した結果が、またひと騒動を引き起こしてしまった。
(城下尊之/芸能ジャーナリスト)
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