マスク生活で惰性の肌ケア→顔イボ発症! “老人性”の言葉にショック。こりゃあかん…50代目前で決意したこと

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-05-28 06:00
投稿日:2025-05-28 06:00

顔をじっと見つめて…

 ただ問題はその後。イボよりも格段に目立つ赤い水脹れが勃発、剥がれ落ちても赤ポチが残って、存在感を放っている。医者は2週間ほどで消えると話してくれたけれど、コロナ禍ではないので、14日間も自宅で引きこもっているわけにはいかない。仕事があるのだ。が、打ち合わせや取材に出かけると、相手の視線が時折「あれ?」と赤ポチを向いている。けして好意の意味ではなく、疑問。ファンデーションでも隠しきれないので、見られる前に説明をするようになった。

「今、顔イボ治療中なんですよ〜。赤くなっていますけど、すぐに取れるので」

 聞かれてもいないのに赤ポチの説明をする。そんな自分を顧みると、自分にも“恥じらい”がまだ残っていたのだと感慨深くなった。45歳を過ぎたあたりから更年期症状に悩まされて、ありとあらゆる意欲が縮小していた。例えば化粧。ここ数年のパンデミックによるマスク装着や酷暑もあって「化粧が落ちない、崩れない、ヨレない」の3原則の下に完成させていた。もちろん同年代でも意識が美容に向いた人もいただろう。でも私の意識は最低限だけのケアだけ済ませていればいいと、惰性に落ち着いてしまった。それが顔イボ発症に繋がっている。

 数年前までは「顔に角質を残しては肌再生ができない」と、ピーリングを定期的に行なっていた。それは美容雑誌や美容家の発疹をチェックして、自分に課していた行為だ。おかげでイボとは無縁の顔肌だった(イボは皮膚の角質が残って勃発する場合もあるらしい)。それがたったの数年で、SNSは芸能、食ネタだけを追いかけるようになり、美容雑誌は手に取らなくなった。

(これじゃあ、あかん……)

 顔イボ治療はちょっとしたハプニングだったけれど、美容ギアを入れるきっかけになったのかもしれない。手鏡で自分の顔を見つめながら、考えた初夏。暑さとともに、低気圧と湿気も訪れる。体調も崩す時期なのだから、美容管理もしようと決意を固めた(続く否かは時間のみぞ知る)。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


【女偏の漢字探し】「敵」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
永野芽郁らは完全否定。もし浮気相手が不倫を認めなかったら? 弁護士が教える「一番必要な証拠」とは
 4月24日発売号の「週刊文春」で報じられた女優の永野芽郁(25)と俳優の田中圭(40)の不倫疑惑。2人が自宅で逢瀬を重...
ジョブズもニーチェも散歩好き 64歳プロ童貞が「毎日同じルート」を歩くワケ
 コミックや書籍など数々の表紙デザインを手がけてきた元・装丁デザイナーの山口明さん(64)。多忙な現役時代を経て、56歳...
スマホ時代の大正解! GLOW付録“ミッフィー”のポシェットがマジで40代にちょうどいい
 GLOW 2025年6月号増刊の付録はかわいくて機能的すぎる「miffy[ミッフィー]カード&コインケース付きマルチポ...
人格否定されてる?「ダメ出しがつらい」と感じる心理。落ち込む前にこう対処して!
「仕事でダメ出しされちゃって、もう疲れた…」と悩んでいませんか? 上司や先輩からダメ出しされるたびに「つらい」と落ち込ん...
2025-05-09 06:00 ライフスタイル
【11万いいね】ちいかわ作者の“ストレス発散法”に反響。お風呂でのアレに「真似しよう」「やってみます!」
 『ちいかわ』の作者として知られているイラストレーター・ナガノ先生。  5月6日に公式Xアカウント(@ngntrt...
にゃんウェイでスーパーモデル発見! ふかふか“たまたま”の存在感にキュン♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
あなたはどっち? GW“地獄と天国”体験談。夫の不倫バレ VS 整形で大変身
 長い人では「11連休!」なんて人もいた今年のGW。あなたはどんな思い出ができたでしょうか? 周囲の人たちに、GWの地獄...
おばさん、「ストロング系」缶チューハイを初体験。悪い予感は的中…若者世代に人気でも中年は敵わない
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
義母の「毎晩してる?」にゾ~ッ! 非常識LINEに震撼…母の日なんてしなくていいよね?
 愛する男性の母親が非常識な人だったら、日常が地獄と化するかもしれません。今回は非常識な義母をご紹介! LINEでもその...
仕事に興味がない…増加中の「静かな退職」って何? 若手社員のスピード離職を防ぐコツ
「仕事には熱を持って取り組むべし!」アラフォー世代以降はこのように思っている人が多いですよね。その一方で、Z世代の若者は...
母の日に「花鉢」はいかが? 定番カーネーション&アジサイ鉢が“長持ちする”管理のコツ【開運花師おすすめ】
 母の日といえばカーネーション。ですが、ここ数年のトレンドは、ズバリ「お得を感じる商品」。切り花に比べて日持ちがする「花...
「一緒にいると疲れる人」の正体。距離を置くべき6つの特長、当てはまったら改善を!
「誰とも深い関係になれない」「付き合いが長くなると相手に距離を置かれる」と悩んでいる人は、一度自分の性格や言動を振り返っ...
それ、ミドルエイジ・クライシスじゃない? 40代の焦りや不安を乗り越える5つの方法
「40代、もう若くもないし体力もなくなってきたし、何をしても楽しく感じられない…」「毎日ルーティーンのような退屈な日々を...
並んだ猫の“たまたま”がキュートすぎる♡ シッポが上がった瞬間をパチリ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
幼き日、帰り道の記憶
 幼き日、帰り道の記憶――。  僕らのこどもの時代を思い出してみる。