ホステス引退の理由、“年齢のせい”は意外と少ない?

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2025-07-02 08:29
投稿日:2025-05-30 06:00

ホステスが店を辞めるとき

 行けば毎回、楽しく明るく、時には厳しく接客をしてくれるホステスのお姉さんたち。でもそのお姉さんたちも永遠に居てはくれません。

 今回は、スナックのお姉さんたちがどんな時にお店を辞めているのかを書いてみたいと思います。みなさんの予想は当たってるかな?

  ◇  ◇  ◇

【神回の四コマ漫画】スナック的「キープボトル」のお作法。“チャンスボトル”のタイミングは本当に難しい…!

ウルトラハッピー or 超絶ネガティブ、どっち?

 スナックのお姉さんたちがお店を辞めるのに一番多い理由ってなんだと思いますか?私の観測範囲だと、ダントツ多いのが結婚です。多くのお姉さんたちはお昼に本業を持っていて、その隙間でホステスさんをやっています(まあ大概は秘密でやってますし)。

 なので、やっぱり結婚して一緒に住む人ができると続けられませんよね。次に多いのが、本業が軌道に乗ってきたこと。フリーランスでお仕事されているお姉さんたちなんかは、本業が忙しくなる、つまり夢が叶うと辞めていかれます。

 あと意外とあるのがケンカ。ママやマスターと大揉めして辞めるパターンもあれば、同じホステスさん同士でトラブルに発展して辞めてしまうってパターンも少なくありません。

 私は一度だけお店でポツンとお客さんを待っている時に、昔お店を辞めたお姉さんが自分の荷物を取りに来たところに遭遇したことがあります。ものすごい不貞腐れた表情で入ってきて、「こんばんは」という私の挨拶をガン無視(※我々は初対面です)。

 勝手に従業員ロッカーを開けて荷物をゴソゴソ……。固まっている私の横で、マスターと静かに二言三言罵り合って嵐のように去っていったのです。話を聞くと双方ダメな部分もあったようですが、それにしてももう少しやりようがあったのではと部外者的には思いました。

年齢=カラット数が大きいほど信頼も厚くなる

 そして意外とないのが年齢的なもの。キャバクラやそれに準じたお店だとあるかもしれませんが、スナックに限っては基本的にありません。むしろカラット数(年齢)が大きければ大きいほど、お客さんからの信頼も厚くなります。

 こんな感じでお姉さんたちの辞め時は、ウルトラハッピー寿モードのものと、超絶ネガティブアグレッシブモードのものの両極端になりがち。自分と関わりのあるお姉さんたちには、可能な限り前者であってほしいものです……。

【登場人物紹介】

ママ:どろんぱのママ。若い頃から美貌と頭のキレでのし上がってきた女。亀小路さんとはとっても古くてロマンチックな関係らしい。

亀小路さん:どろんぱの一番古い常連さん。大地主でいくつか会社も持っている。ちなみに独身。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


それ、実は「マネハラ」です。身近にある“お金”のハラスメント。飲み会への強制、プレゼント代徴収もアウト!?
 お金にまつわるあらゆるハラスメントを指す「マネーハラスメント=マネハラ」をご存じですか? 実は身近なところで遭遇する機...
「お受験したい」6歳娘の言葉にアタフタ。“公立で十分”は親の勝手な思い込みですか?
 それは、現・小学1年生である我が娘・ミオリ(みーちゃん)が保育園年長の夏であった。彼女は突然、母である私にたずねてきた...
エモすぎ注意!平成女児グッズ、何が好きだった?シール帳にロケット鉛筆…あの頃の思い出エピ【流行語大賞ノミネート】
 2025年の新語・流行語にノミネートされた「平成女児」というキーワード。平成時代に女児だった人たちがが大好きだった文化...
神聖なる“にゃんたま”様、願いを叶えて…!「世界中のネコ様が幸福でありますように」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
それ“和牛”違いですよ! コントのような「おばさん」二人の会話に更年期の私が救われたわけ
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まっ...
失敗ばかりの「ミモザの鉢植え」、成功の秘訣は“マニュアル外”の育て方にあり? 4年目で気づいたコツ
 晩秋の風がひんやりと肌を撫でるころ、ワタクシの中でそわそわし始める植物がございます。それはずばり、ミモザちゃん。 ...
一生ついて行きます! 職場にいた“理想の女上司”エピソード集「とにかく帰っていい」の言葉に泣いた…
 あなたにとって「理想的な女上司」とはどんな人物ですか? 漠然としたイメージ、あるいは具体的な条件などはあるでしょうか。...
LINEの誤爆で思い出す、中学時代の“ある事件”。女子同士の「手紙回し」にあった残酷な一面
 あの頃の手紙は、今のSNSより不器用で、でもずっと真剣だった。速さに追われる時代に、言葉を選ぶ“間”の大切さを思い出さ...
え、私の息子はどこに? 義母のインスタで知った“孫”格差。プレゼントやお年玉にも露骨な線引きが…
 幸せなはずの結婚生活に影を落とす、姑との問題。令和の時代でも根強く残る嫁姑トラブルに直面したケースをご紹介します。
 “にゃんたま”の不敵な笑みにノックダウン!「キミはどう撮るのかな?」
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
【漢字探し】「椛(モミジ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★★☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「お漏らししたのよ〜」って何歳の話!? 実家で震えた家族のありえない言動5つ。結婚・出産話もしんどい…
 楽しみにしていた連休、久しぶりの実家。でも実際に帰省してみると、想像以上に精神的ダメージを受けることも少なくありません...
プチプラハンガー戦国時代!結局100均が最強だった。セリア、ダイソーで“ちょうど良い”ピンチ&アーチ型を発見♪
 ハンガーへのこだわりは、MAWAのハンガーを購入してから。使いやすく、型崩れしないハンガーに感動。そこからMAWAを買...
賞味期限じゃない?ホステスが“客のボトル”を捨てるワケ。キープされる常連の条件
 みんさんはボトルキープってしたことありますか? なんかかっこいいですよね、いかにも「常連」って感じが出ますし…。 ...
こんなはずじゃなかった!“イメチェン失敗”の切なすぎるエピソード。頑張りすぎて「整形?」
 過去、イメチェンに失敗したことはありますか? メイクにファッション、ヘアスタイル……思い切って踏み出した結果、思いがけ...
キラキラ輝く猫さまの曲線美…見よ、これが太陽系に輝く“にゃんたま”だ!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...