秋篠宮家の初孫、慶事なのに…眞子さんの出産をテレビ・新聞は当初スルー、宮内庁発表が遅れたミステリー

更新日:2025-06-01 17:03
投稿日:2025-06-01 17:00

【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】

「小室眞子さんが出産した」という待ちに待った朗報が五月晴れの日本中を駆け巡った。

 元々の発信元は女性セブン(6月5.12日号=5月22日発売)である。セブンによれば、小室夫妻は3月に、ニューヨークに渡って3度目になる引っ越しをしていたという。

「ニューヨーク・マンハッタンから車で1時間ほどのエリアにあるレンガ造りの一戸建て。延べ床面積90㎡ほどの2階建てで、1階部分はガレージや洗濯スペースがメインで、階段を上がった2階に、家族の団らんの場となるリビングが広がっている」(女性セブン)

 今この家にはベビーベッドや新生児用の洋服、おむつ用のゴミ箱などが次々に運び込まれているという。夫の小室圭はここを「1億円ローンで購入した」ともセブンは報じている。 

 セブンは5月中旬、この家に2人の友人たちが集まり、「彼らの引っ越しを祝うとともに、眞子さんの大きなお腹を愛でながら、新しい命の誕生をいまかいまかと待ちわびていた」「眞子さんは間もなく出産するという」と書いている。

 ところがセブンのネット版であるNEWSポストセブンは5月22日(11:50)で、「《木漏れ日の親子スリーショット》小室眞子さん出産で圭さんが見せた“パパモード”と、“大容量マザーズバッグ”『夫婦で代わりばんこにベビーカーを押していた』」と報じたのである。

 本誌セブンの締め切り直後に眞子さんは出産し、生まれて数日の“新生児”を乳母車に乗せて夫婦で散歩をしていたことになる。あり得ないことではないのかもしれないが、違和感を持ったのは私だけではないだろう。

 この報道が事実だとして、宮内庁はなぜ、30日になるまで眞子さんの出産を発表しなかったのだろう。出産の時期、性別など詳細も公表を控えた。高円宮家の三女の絢子さんが民間人と結婚し、2019年に第1子を出産したときは、慶事として宮内庁は性別や病院、出産時間まで詳細に発表したというのに。

 しかも、小室夫妻の子どもは、「上皇ご夫妻の初ひ孫、秋篠宮ご夫妻の初孫となる。さらに天皇皇后にとっても初めての姪孫(てっそん)」(女性セブンプラス5月25日 11:00)であり、さらに将来の天皇である秋篠宮悠仁さんの甥か姪になるのである。

 それなのに、新聞やテレビのこれまでの“沈黙”はいったいどうしたことだろう。

 週刊文春の電子版(5月28日)では「眞子さん極秘出産」と報じてはいるが、ネタ元はセブンだけ。デイリー新潮(5月26日)は、セブンの報道が「事実ならばおめでたい話なのは言うまでもない」と前提を付けて、「秋篠宮家にとって歓迎すべき出来事のはずだが、目下、あまりそういった雰囲気も伝わって来ない」と報じるだけだった。

“類例を見ない”形で結婚し、ニューヨークへ旅立ってしまった娘を許せないという秋篠宮の気持ちはわかるが、「眞子さんに初孫が生まれれば和解するのではないか」という国民の淡い期待もむなしいようである。

 今も姉と連絡を取っているといわれる秋篠宮佳子さんが、6月4日からブラジルを親善訪問する。超過密スケジュールの7日間だそうだが、帰国時にニューヨークへ立ち寄り、眞子さんと赤ちゃんに会う可能性はないのだろうか。

 多くのメディアは、「セブンが報じた」と引用するだけで、事実確認に動かないのはなぜか? 両親はともかく、その子どもがジジ・ババの祝福を受けられず、多くの日本人からも歓迎されないとしたら、その子が哀れである。 (文中一部敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」一瞬のヤムおんちゃんに嵩は気づいたか? 寛の名言が“友蔵の俳句”並みに楽しみな件
 東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとり座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩...
桧山珠美 2025-05-03 16:00 エンタメ
田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-05-07 12:45 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ