嵐・二宮和也「ジャニー氏に謝ってほしい」と火中の栗を拾った真意…“現実逃避”のジャニオタに喝

更新日:2025-06-21 17:03
投稿日:2025-06-21 17:00

 これは現実逃避するファンへの決別宣言なのか――。

 嵐の二宮和也(42)が、17日発売の著書「独断と偏見」(集英社新書)の中で、ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏の名前を挙げ、「謝ってもらいたい」という趣旨をつづっている。メディア向けの合同取材では、ジャニー氏を「あの人」「アイツ」と呼ぶ場面もあり、改めて謝罪してほしい旨を話した。

「一昨年、ジャニー氏の生前の性加害が社会的な大問題となり、ジャニーズ事務所は消滅し、被害補償の『SMILE-UP.』に代わった。旧ジャニーズのタレントの多くは、新たなマネジメント会社の『STARTO ENTERTAINMENT』に移籍しましたが、二宮さんは独立しています」(芸能関係者)

 二宮の発言に対し、ネット上では「自分も性加害を黙認していたのでは」などと批判が集まっている。だが、本でジャニー氏に謝罪を要求すれば、現在の反応は予測できたはずだ。なぜ、二宮はわざわざ火中の栗を拾いに行ったのか。

「ジャニオタの中には、未だに『ジャニー氏は冤罪だ』と叫ぶ人たちがいます。彼女たちは自分に都合のいい情報だけを繋ぎ合わせて、現実逃避する。二宮さんは、そんな人たちに目を覚ましてほしいのではないでしょうか。この件に限らず、彼女たちは"信じたいものしか信じない"んです。独立の有無に関わらず、旧ジャニーズ事務所に所属したアイドルのファンには、そういう傾向がある。冷静なファンは、『ジャニー氏は冤罪だ』と言い続ける人を迷惑に感じていますけどね」(ベテラン芸能記者。以下同)

■ニノの“匂わせ彼女”を誹謗中傷した卑劣なファン

 彼に限らず、旧ジャニーズ事務所出身のタレントたちはファンの怖さを熟知しているはずだ。それでも、表には出さずに感謝の言葉ばかり述べる。それは"アイドルらしい振る舞い"と言えるが、二宮はその常識を打ち破ろうとしている。

「二宮さんは、元フリーアナウンサーとの交際や結婚の際にジャニオタの恐ろしさをまざまざと実感させられています。だから、誰よりもファンへの複雑な気持ちを持っているのでは。そのフリーアナがブログなどで二宮さんとの交際を"匂わせ"ていたとはいえ、バレないと思ってSNSで誹謗中傷するファンの行為はあまりに卑劣でした」

 アイドルとファンは切っても切れない関係にある。ファンを失えば、生計が立てられなくなるからだ。

「ライブなどを中心に活動するアイドルは、ファンの気持ちを損なうことは避けたいと自然に考える。二宮さんは俳優としても一線で活躍しているから、勇気ある発言をできた面もあるかもしれない。『ジャニー氏に謝ってほしい』と書けば、今も冤罪を主張するファンは離れるでしょう。むしろ、二宮さんはそういうファンとは縁を切って、現実を直視した人たちだけに応援してもらいたいと考えているのでは。ファンに媚びるのではなく、自分の言いたいことを言ったほうが精神衛生上、良いですしね」

 ファン・ファーストと言えば聞こえはいいが、彼女たちの思考に寄り添い過ぎると、大事なものを見失ってしまう。批判を覚悟の上で、ジャニー氏に謝罪を要求した二宮はもっと称賛されるべきではないか。

  ◇  ◇  ◇

 二宮和也の著書「独断と偏見」の詳しい内容については、関連記事【もっと読む】でも詳しく報じている。

エンタメ 新着一覧


こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ
「あんぱん」松嶋菜々子の“毒”さえチャーミングにする厄介な美しさ。ドキンちゃんにも見えてしまった
 8年間音沙汰のなかった登美子(松嶋菜々子)が突然帰ってくる。登美子に対してわだかまりが残ってはいるものの、自分の漫画を...
桧山珠美 2025-04-19 06:00 エンタメ
「あんぱん」登美子(松嶋菜々子)の登場が不穏…色っぽいけど。貴島中尉(市川知宏)は“あのキャラ”を意識?
 新聞社に出した漫画で賞金をもらい、ご機嫌の嵩(北村匠海)。一方のぶ(今田美桜)は、パン食い競走で転びそうになったところ...
桧山珠美 2025-04-17 16:02 エンタメ
カトパンへの嫌味に物議…新井恵理那は承認欲求のカタマリか、悪役を演じる聖人か?
 昨年3月、8年間出演して総合司会も務めていたテレビ朝日系の朝の情報番組『グッド!モーニング』を降板したフリーアナウンサ...
堺屋大地 2025-04-17 06:00 エンタメ
【募集】春ドラマ何見る? 面白かった&ガッカリを教えて!『最後から二番目の恋』『あんぱん』etc
 コクハクでは2025年春ドラマを対象としたアンケートを実施します。4月よりスタートした春ドラマ、「期待している」「面白...
笠松将、柳楽優弥を超えなければと思っていた。俳優業の“わからなさ”は「自分自身にビビッている感覚」『ガンニバル』シーズン2インタビュー
“この村では、人が喰われているらしい……”    2022年の年末にディズニープラス スターにて独占配信がスタートす...
望月ふみ 2025-04-15 06:00 エンタメ
「あんぱん」嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった
 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使う...
桧山珠美 2025-04-14 19:03 エンタメ
15分の朝ドラで高揚感を得られるんだ! のぶ&嵩の“子役最終回”が見せた未来の夫婦関係
 久しぶりに登美子(松嶋菜々子)の顔を見て胸がいっぱいになる嵩(木村優来)だったが、登美子は困惑した表情を浮かべる。のぶ...
桧山珠美 2025-04-12 06:00 エンタメ
旧ジャニ会見から1年半、STARTO社の再興成否…CD売上と人権意識から考察、ファンは一体何を望む?
 2023年9月および10月、旧ジャニーズ事務所は創業者問題で2度記者会見を開いた。その後、同社所属タレントのテレビ・C...
こじらぶ 2025-04-12 06:00 エンタメ
「あんぱん」阿部サダヲの配合絶妙な演技。高知つながりで“しょくぱんまん”登場!
 元気のない家族のために力を貸してほしいというのぶ(永瀬ゆずな)の頼みに、草吉(阿部サダヲ)は1回きりの約束であんぱんを...
桧山珠美 2025-04-09 17:20 エンタメ
『あんぱん』RADWIMPSの主題歌は本当に「合っていない」のか? 正統派・朝ドラOPの真逆を貫いた意味
 2025年3月31日より、NHK連続テレビ小説『あんぱん』の放送が開始された。国民的キャラクター「アンパンマン」生みの...
「R-1」さや香・新山や吉住らベテラン勢はなぜ負けた? 売れっ子は予選で有利、決勝で不利な理由
 最もおもしろいピン芸人を決める「R-1グランプリ2025」(フジテレビ系)が3月8日に開催された。決勝常連組やベテラン...
帽子田 2025-04-09 09:48 エンタメ