『ダウンタウンDX』最終回に松本人志&浜田雅功の"姿ナシ"…ケンカ別れの裏の『ミヤネ屋』問題と"会長案件"

更新日:2025-06-30 17:03
投稿日:2025-06-30 17:00

 32年続いた「ダウンタウンDX」(日本テレビ系、読売テレビ制作)が、6月26日に最終回を迎えた。だが、そのスタジオには冠番組であるにも関わらず、お笑いコンビ「ダウンタウン」松本人志(61)と浜田雅功(62)の姿はなかった。

「松本さんは昨年1月に女性トラブルでの裁判に注力するため、芸能活動を休止。その後、訴訟は取り下げましたが、いまだにどのテレビ番組にも戻っていません。一方、相方の浜田さんは、今年3月に体調不良のため、すべての番組を休みました。5月には活動再開していたのですが、このDXだけには出演していませんでした」

 最終回を観た視聴者からは、《こんな終わり方ならやる必要はなかった》《せめて浜田のコメントくらいはあると思ったが……》など、落胆や戸惑いの声が多く上がっている。

 確かに30年以上も続く名物番組の最後としては、あまりにそっけない終わり方に驚いた視聴者は多かったようだ。読売テレビ社屋の玄関前には、番組キャラクターである“トスポ”が置かれるなど、まさに局の看板番組だったことは間違いない。

 それなのになぜ、こんな終わり方だったのか。それには、ダウンタウン側と読売テレビ側の“思惑”が複雑に交差しているようだ。

 あるお笑い関係者は、「番組というより、読売テレビに松本さんが拒否感を持ったからですよ」とこう明かす。

「松本さんが起こした女性問題を、同局が制作する『ミヤネ屋』は当時、“忖度なく”放送し続けた。松本さんの弁護士からは《不適切な偏向報道及び事実に反する内容の報道》と抗議文を発表し、松本さんもその文章をXでリポスト。さらにBPOに訴えることもちらつかせた。松本さんとしては“30年以上もレギュラー出演してたのに、遠慮もないんかい”という思いだったのでしょう。ですが、読テレ側としては、番組の打ち切りまで左右しかねない“BPO行き”を持ち出されては、さすがにケンカを売られたととしか思わなかったでしょうね」

関西吉本の看板番組を打ち切りにした読売テレビ

 松本と読売テレビの間で吹いた"すき間風"。それが、瞬く間に吉本にまで広がることになる。

 今田耕司(59)と月亭八光(48)がMCを務め、前番組から合わせると12年以上続いてきた「今田耕司のネタバレMTG」と、女性コンビ「ハイヒール」が司会し29年続いた「あさパラS」がともに、今年3月に打ち切りになった。

「読売テレビは松本さんとこじれているこのタイミングで関西吉本の"顔"ともいうべき今田さんと八光さん、ハイヒールさんを一気にクビにした。局の事情はあるでしょうが、そりゃ吉本としては面白くはない。在阪のテレビ局はイベントなども含め、否応なく吉本と付き合うことになる。それでも読売テレビ上層部が"打ち切り"という大ナタを振るった。現場社員は、"吉本とやりにくくなる"ってボヤいていましたよ」(在阪スポーツ紙記者)

 局の上層部が進めた“吉本切り”が、DXにも大きな影を落としたという。

「DXの現場スタッフはダウンタウンへの思いは強く、松本さんがいない間も、あえて彼の立ち位置である画面の左側は空けて浜田さんが立っていたほど、復帰を熱望していた。実際に今年1月には過去の松本さんの出演シーンを放送しようとしましたが、中居正広さんの女性問題などが報じられ、直前で放送できなくなってしまった。そんな中で、会長をはじめとする局の上層部は、松本さんの復帰に“絶対NG”を出した。これで、DXは“会長案件”になり、松本さんの復帰の目は完全に断たれることになりました」(読売テレビ関係者)

■変わっていった浜田のDXへの思い

 松本の女性問題に端を発し、こじれた吉本と読売テレビの関係。それは、相方の浜田を巻き込んでいく。実際、浜田が休養する際、他のレギュラー番組は前もって知らされていたにもかかわらず、読売テレビだけがプレスリリースと同時だったことを局側も週刊誌の取材に認めている。

「浜田さんとしては、休養した時点でDXへ戻るつもりはなかったのでしょう。番組へ愛着があった浜田さんですが、松本さんの胸の内や吉本の意向など知り、DXへの思いは変わっていった。現場スタッフの落胆ぶりは見ていて切なかったですね……」(同・読売テレビ関係者)

 そんな状況で最終回を迎えたDX。冠番組にも関わらずダウンタウンが出演しないという異例な終わり方には、こんな裏事情があったようだ――。

  ◇  ◇  ◇

 ダウンタウンはこれから配信にも力を入れていくと見られている。【関連記事】もあわせて読みたい。

エンタメ 新着一覧


娘デビューの辻希美、すべては計算通り? アンチの「なんかムカつく」を金に換えるブログの錬金術師
 モーニング娘。OGのなかでもトップクラスの活躍を続けている辻希美。ブログの炎上女王として儲けまくり、とんでもない財を築...
堺屋大地 2024-12-17 06:00 エンタメ
いよいよTBSに風が吹く!? 自社番組でも愛され“芸は身を助く”なアナたち…赤荻歩、南波雅俊両アナ覚醒
 入社当初は、父親が政治家(元厚生労働大臣の田村憲久衆院議員)ということもあって、どうせ鼻もちならないお嬢様に違いないと...
【おむすびのモヤっと】モリモリの“不倫エピ”本当に必要だった? やっぱり結は星河電器の社食に就職
 結(橋本環奈)は神戸の繁華街で、モリモリこと森川(小手伸也)が見知らぬ女性と親しくしているのを発見。翌日、沙智(山本舞...
桧山珠美 2024-12-14 06:00 エンタメ
【おむすびのモヤっと】面接で敬語使えず、パラパラ? NHK制作陣、ギャルへの愛はあるんか
 結(橋本環奈)は専門学校の2年生になり、本格的に就職活動を始める。社会人野球をやっている翔也(佐野勇斗)を支えるために...
桧山珠美 2024-12-10 12:20 エンタメ
草彅剛、ジェシーらは「演技が下手」なのか? 棒読み俳優がドラマで重宝される理由を解説
 趣里さん主演『モンスター』(カンテレ/フジテレビ系)に出演するSixTONESのジェシーさんの演技が「棒読み」であると...
【おむすびのツボ!】演技派・緒形直人の泣ける墓前シーン。「ポケベルが鳴らなくて」の緒形拳が重なった!
 こども防災訓練の打ち上げがヘアサロンヨネダで行われ、さくら商店街や結(橋本環奈)が通う栄養専門学校、そして米田家の面々...
桧山珠美 2024-12-10 12:19 エンタメ
『おむすび』結と翔也の交際は「プロ野球選手と結婚=チャラい女」に対するアンチテーゼでは?
 橋本環奈さん演じるギャルの主人公が、栄養士として人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”という触れ込みのNHK...
ミポリン超名作とイケメン俳優たち。中山美穂さんはドラマ初出演で「オレ」ブームを巻き起こした
【燃えよ!イケメンファイル~特別編】  中山美穂さんが急逝したニュースには驚きました。享年54。美人薄命とは言いま...
【朝ドラおむすびのモヤっ】美佐江発言の矛盾とナベさんの心変わりはなぜ? “見せ場”スルーが残念すぎる
 結(橋本環奈)は、明日のこども防災訓練用の炊き出し準備を終えて、家で愛子(麻生久美子)とホッとするが、そこに聖人(北村...
桧山珠美 2024-12-10 12:19 エンタメ
【写真特集】綾瀬はるかの美し過ぎるデコルテ♡お手本にしたいデニム姿も
【この写真の本文に戻る⇒】綾瀬はるかとジェシーに無期限「結婚白紙」報道…アラフォー女性、相手に見切りをつけるタイミングは...
“おむすびチン”結の脅威の記憶力は、おばさんとの再会フラグ?
 結(橋本環奈)は、美佐江(キムラ緑子)に真紀の父親・孝雄(緒形直人)と仲直りをしたらと言うが、美佐江は大人はそう簡単じ...
桧山珠美 2024-12-05 16:45 エンタメ
【写真特集】後藤真希、幼さが残るアイドル時代。華奢な身体が目立つキャミワンピース姿も
【この写真の本文に戻る⇒】 後藤真希の「美ボディ」写真集に騒然。世間を驚かせた「平成のアイドル写真集」を振り返る
後藤真希の美ボディ写真集に騒然。世間を驚かせた「平成のアイドル写真集」を振り返る
 11月29日に発売された後藤真希(39)の写真集『flos』(講談社)が話題だ。デビュー25周年を記念して出版された同...
ミスターミニットも驚きの早さ!なべさん(緒形直人)、ツンデレ説浮上
 結(橋本環奈)は、防災訓練の炊き出しの献立の参考に、阪神・淡路大震災のことを美佐江(キムラ緑子)に聞きながら、避難所で...
桧山珠美 2024-12-03 16:30 エンタメ
Travis Japan松田元太が人気NO.1かなでの心を奪った。日本をレぺゼンする男になる日も近い!?
次回の #ロンドンハーツは#ラブマゲドン 完結編?????アピール合戦がヒートアップ??女性芸人をめぐってメンバー間に亀...
「ギャル」設定が台無し…“好きを貫く人=ギャル”ならナベさん(緒形直人)も?
 聖人(北村有起哉)は、未だ距離を縮められない孝雄(緒形直人)の靴店へ足を運ぶが、そこで孝雄から追い出される神戸市職員の...
桧山珠美 2024-11-30 06:00 エンタメ