子犬系男子の『ジュノン』、高身長重視の『メンノン』
「『ROOKIES』(2008年)の佐藤健くん(36)や城田優くん(39)もまだ三番手、四番手でしたから。テレビや舞台に出てるけどまだ無名な男子が、どんどんブレイクしていったんです。また、テレビ業界も雑誌主催のオーディション等をキャスティングの参考にしますが、面白いのは雑誌によってイケメンの傾向が違う。
たとえば『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』では、小池徹平くん(39=グランプリ2001年)や中村蒼くん(34=同2005年)みたいな子犬系の可愛らしい男の子がグランプリに選ばれています。でも『メンズノンノ』のモデルオーディションは高身長でバランス重視。坂口健太郎くん(33=同2010年)や成田凌くん(31=同2013年)が、そこから主役級俳優になっていきましたよね」
震災や経済的不安で求められる“イケメン”が変化
度重なる震災や経済的不安等を境にイケメンの在り方もまた変化していった。それまでは"スクリーンの向こう"にいた推しが、急に身近になったのだ。
「例えば佐川男子のように暑い中、重い物を運んでくれる等、身近な人に感謝する機会が増えたからでしょうか。他、美容師さんやカフェの店員さん、ジムインストラクターや消防士さんはカレンダーまで販売されましたよね。"会いに行けるイケメン"を探す時代がきたんですよ。
とくに現在はSNSやYouTubeなど、誰もが発信者になれる時代ですから、一般人への推しが当たり前になりました」
ちなみに最近話題の俳優の田中圭(40)は"リアルにモテる男子"の典型だという。
「令和のモテの王道、"ザ雰囲気イケメン"です。なんか隣のビルにいそうかなとか、なんか女子が"いけそう"って思うリアルさがある。性格が良さそうだし、演技も上手いし、身近に感じられる。
吉沢亮くん(31)みたいに美しすぎる男子は緊張して気が引けちゃう(笑)。話も面白そうで楽しそう。結局、雰囲気イケメンがいちばん魅力的でもてるんですよ」
令和の“イケメン”はこれからどう変わっていくのだろうか。
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