石田ひかり53歳、今を生きる女性に伝えたい“楽しく生きていく”ためのメッセージ|映画『ルノワール』

望月ふみ
更新日:2025-07-10 11:50
投稿日:2025-07-10 11:50

「空の巣症候群」に襲われたことも

――なるほど。そのときの子ども側は夢いっぱいの状態でしょうけど。

「空の巣症候群」というんでしょうか。自分が全く必要とされていない人間になってしまったような感覚になりました。だから、布団を干したりしていたのだと思います。ちなみに今は、一度巣立った子が戻ってきています。

※空の巣症候群……子どもが成長して独立したことにより、巣(家)が空っぽになってしまったことで、多くの保護者が感じる憂うつで不安な心身の不調。

――今は石田さんもお仕事に本格的に復帰されていて、とてもお忙しそうです。

 はい。出ていく前とは全く違います。「この家にいるのは全員大人だよ。だからもうママは何もやらないよ。出ていく前までの時代は終わったよ」と。そういう距離感を保っています。

同世代の女性に伝えたいこと

――今の時代を共に生きる同年代や年下の女性たちに、人生を楽しく生きていくために、何かひと言いただけませんか?

 人生はあっという間なので、やりたいことをやって欲しいです。体が動く時って意外と短いですから。若いうちに心も体も頭も、フルに活用して。

――石田さんが先日まで出演していた人気ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』では、輝いている先輩方に囲まれていましたね。

 本当に、みなさんステキな方々ばかりで、どうやったらあんなふうに歳を重ねられるんだろうと思います。(中井)貴一さんも(小泉)今日子さんもみなさん。

――やはりみなさんからは、パワーが伝わってきますか?

望月ふみ
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70年代生まれのライター(ときどき撮影)。映画やドラマ、タレント本などのエンタメ関連記事を執筆。現在はインタビューが中心で、月に20本ほど取材。ねこ検定上級、2級愛玩動物飼養管理士取得と愛猫家街道をばく進中。

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