令和ロマン・高比良くるまが“騒動”で得た「天下を獲る」ために必要な武器

小政りょう ライター
更新日:2025-07-15 11:50
投稿日:2025-07-15 11:50

令和ロマン高比良くるまが復帰

 オンラインカジノ問題をめぐって活動を休止していた令和ロマンの高比良くるまさんが4月28日、約2か月ぶりに復帰しました。

 結果的に吉本興業との契約は解除となったものの、コンビ活動やレギュラー番組の出演は継続、開催が発表された『M-1グランプリ2025』(ABCテレビ/テレビ朝日系)の会見にも出席し、かわらぬ姿を見せています。

【関連記事】令和ロマンくるま、吉本退所でも絶好調の今。もう一度「M-1」優勝を狙ってみてはどうか

高学歴、確固たる実績、腐しようないルックスと発言力

 令和ロマン・高比良くるまさんと言えば、東京出身、本郷中学校・高等学校から慶応義塾大学文学部に入学した高学歴芸人です。

 その後、入学した慶應義塾大学のお笑いサークルで活躍し、吉本興業の芸人養成所・NSCでは主席卒業、その年には新人にもかかわらずGyao!ワイルドカードでM-1の準決勝に進出するなど、その後も年々順調にステップアップし、2023・2024年は『M-1グランプリ』で前人未到の2連覇という快挙を達成しました。

 バラエティ番組の立ち回りも難なくこなし、その分析力で自信が著した『漫才過剰考察』(辰巳出版)もベストセラーに。まだ30歳という若さで、ルックスも否の打ちどころはなく、まさにオールAを体現したような芸人であることは間違いありません。

 また、その語彙力の豊富さによる、「おかしいこと」「嫌なこと」への的確な指摘の鋭さに視聴者やネット民のみならず、業界のぬるま湯につかっているテレビマンたちを感心させることもしばしばです。

 まさにスキのない実力を備えている高比良くるまさん。その完璧さゆえに、大学時代からその才能に心酔した信者のようなファンも多かったと言います。だからこそ、オンラインカジノ問題でミソがついてしまったことは、ファンや周辺の方々は残念に思っているに違いありません。

 しかし、問題を起こしたことで、さらなる飛躍のための武器を手に入れたように筆者は感じるのです。

小政りょう
記事一覧
ライター
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

関連キーワード

エンタメ 新着一覧


俳優・清水尋也容疑者の薬物逮捕で「東リベ」「あんぱん」に映像関係者の強い関心が集まる複雑事情
 9月26日に最終話を迎えるNHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』の視聴率がここにきて17%超えを連発、平均視聴率も有終の...
2025-09-17 10:58 エンタメ
目玉は「102回目のプロポーズ」くらい…フジテレビ秋の番組改編イマイチ、復活への遠い道のり
 フジテレビが先週8日、東京・台場の同局にて「フジテレビコンテンツラインナップ発表会」を開催。今秋の改編について発表した...
2025-09-16 17:03 エンタメ
NHK大河ドラマ「べらぼう」に芸人がこぞって出演するワケ 有吉弘行、鉄拳に続き野性爆弾くっきー!、ひょうろくも
 横浜流星(28)が主演を務める、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」にお笑いコンビ「野性爆弾」のくっきー!(...
2025-09-16 17:03 エンタメ
「時代に挑んだ男」加納典明(43)500人斬り伝説「いざ…という時に相手マネジャー乱入、窓から飛び降り逃走した」
【増田俊也 口述クロニクル】#43  作家・増田俊也氏による新連載スタート。各界レジェンドの生涯を聞きながら一代記を紡...
2025-09-16 17:03 エンタメ
サンミュージック岡博之社長 肉の代わりに鮭缶を使った「鮭じゃが」
【私のおふくろメシ】  岡博之さん  (サンミュージック社長/ブッチャーブラザーズ)  今週67歳になったブッチャー...
2025-09-16 15:08 エンタメ
『あんぱん』担当編集者の“セリフ”にモヤッ…。そしてメイコはまた歌うのだろうか
 ようやく世に出た絵本『あんぱんまん』は売れないままだった。それでものぶ(今田美桜)は、子どもたちに読み聞かせを続ける。...
桧山珠美 2025-10-06 16:33 エンタメ
永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避
 永野芽郁(25)と坂口健太郎(34)のスキャンダルが、発売中の「週刊文春」で報じられて波紋が広がっている。  永野は...
2025-09-16 10:58 エンタメ
歌手・秋元順子さん「トークショーがメインのミニライブをやっていきたい」
【死ぬまでにやりたいこれだけのこと】  秋元順子さん(歌手/78歳)   ◇  ◇  ◇  58歳でメジャーデビュ...
2025-09-15 17:03 エンタメ
世界陸上《やっぱ織田裕二!》とファン歓喜も…TBSの「二度と切れない」ジレンマに不安の声
 織田裕二(57=写真)が《キター!》と大盛り上がりだった。9月13日、世界陸上の東京大会が国立競技場で開幕。TBSの中...
2025-09-15 17:03 エンタメ
世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性
 9月13日に開幕、TBSが中継する「東京2025 世界陸上」に熱視線が集まっている。注目されているのは、アンバサダーと...
2025-09-15 17:03 エンタメ
Snow Manの1人勝ちに歯止めをかけるか?timeleszとSixTONES、激化する“2番手争い”の行方
 嵐の活動休止以降、長らくSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所/以下SE社)は様々な指標でSno...
こじらぶ 2025-09-15 11:45 エンタメ
横浜流星が“レア動画”に降臨!でも…あれっ? 大河ドラマで「国民的俳優」となった代償か
 今年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に主演し、興行収入120億円を突破して歴代実写邦画2位となった映画『国宝...
堺屋大地 2025-09-14 11:45 エンタメ
『あんぱん』津田健次郎に演技賞を差し上げたい。東海林の“最後”が完璧だった。ひとつだけ残念だったこと
 東海林(津田健次郎)の訪問からほどなくして、琴子(鳴海唯)から手紙が届く。そこには東海林が上京した本当の理由が書かれて...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『有吉の壁』ブーム期待も…人気キャラの“展開”に冷めた視線。番組の過剰な介入で萎えるファンの複雑心理
 日本テレビ・水曜7時からの人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。なんとこの10月でレギュラー放送開始から5年半を越える...
『あんぱん』お色気や国民的アニメの時代、のぶの行為に子供は喜べるのだろうか
 のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)の会社で子どもたちに『あんぱんまん』の読み聞かせをすることに。だが、子どもたちは興味...
桧山珠美 2025-09-13 11:30 エンタメ
『あんぱん』あれっ、今“あんぱんまん”って言った? 開始2分で誕生。嵩の創作の苦悩が見たい
 嵩(北村匠海)は再び“おじさんあんぱんまん”の絵を描き始め、物語はほぼ完成する。原画を見つめながら、嵩の話に耳を傾ける...
桧山珠美 2025-09-13 11:35 エンタメ