「それ以上でも以下でもない」結婚を“合理的”に決める40歳男性の計算。物価高を乗り切るためには正解?

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-07-26 11:45
投稿日:2025-07-26 11:45

一馬力より二馬力がいいのに

「8年前は、結婚なんて絶対にしたくなかったし、麻里奈も同じだったと思います。

 麻里奈は『今さら結婚なんて。同棲のままがいい』って言ってますけど、過去には彼女だって法律婚を望んでいました。それなのに、乗り気じゃないなんて…。

 この物価高時代、一馬力よりも二馬力のほうが心強いに決まっているのに。わかってないですよね。

 まぁ、ちょっと冷たい言い方かもしれないですけど…。今の俺らにとっては法律婚を選択したほうが“合理的”だと判断したから、プロポーズしたんです。ぶっちゃけそれ以上でも以下でもないんですよ」

 もしも麻里奈さんが、このまま求婚に同意しなければ、ふたりの関係は壊れていくとカズマさんは断言します。

「そうならないためにも、まぁあと数カ月は待ちますけどね。それでも麻里奈が『うん』って言わなかったら、その先の俺たちがどうなるかは…、正直言って良い未来は描けないですね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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