終わった…海外トラブルで冷や汗。20代女子のリアルな旅行ハプニング、消えた荷物はどこに!?

ヤマコシショウコ 音楽家、ライター
更新日:2025-07-30 08:00
投稿日:2025-07-30 08:00

【2】海外旅行、田舎のバスって本当に来るの?

 冬のオーストリア旅行で思わぬハプニングに見舞われながらも、「忘れられない思い出が出来た」と語るアヤネさん(仮名/25歳)。友達と、ウィーン中心地から電車とバスを乗り継いで1時間半ほどの郊外にある古い修道院を訪れたそうです。

 修道院のほかには特に観光名所もない、ごく小さな町だったそうです。1100年代から続くその修道院はとても美しく、特にキレイなステンドグラスに目を奪われたんだとか。

 修道院を観光後、1時間ほど歩いてさらに何もない近郊の町を散策したのち、17時のバスに乗ろうとバス停で待っていたアヤネさん。

 しかし、いざ17時になってもバスは一向に来ません。ヨーロッパの冬は日が短く、外はすでに真っ暗。

 凍えそうな寒さのなか20分待てど30分待てど来ないバスに、ひと気のない真っ暗な田舎町で絶望します。

 ネットは通じにくく、次のバスは数時間後。時刻表に書かれていたはずの17時のバスが来ない以上、次の便が本当に来るかどうかもわかりません。当時はUberのような便利なサービスはなく、電話も高額なため最終手段。そもそもこんな田舎にタクシーが来るのか? という疑問も…。

地元民の優しさに感謝

 寒さと不安に包まれながら少し歩いたところで偶然、営業中のレストランを見つけました。店内にいたのは地元の人らしき3人だけ。

 アヤネさんたちはすがる思いで「ウィーンに帰りたいんだけど、〇時のバスが来ない」と拙い英語で伝えます。3人はドイツ語で何やら話したのち、ゆっくりとしたわかりやすい英語で「19時半にバスが来る」と教えてくれたのでした。

 結局アヤネさんたちはそのままレストランで約2時間暇を潰し、教えてもらった時間通りに来たバスに乗って無事ウィーンへと帰れたそうです。

 しかし、教えてもらったバスが来るのかも心配だったというアヤネさん。どうやら19時半のバスは時刻表には書いていなかったよう。そもそも時刻表に書いてあったバスも来なかったのですから、不安になるのも無理はありません。

 ただ、友達と一緒だったおかげで気持ちが救われたとアヤネさんは振り返ります。あまりに予想外な展開に、2人で寒空の下、大笑いしてしまったとも話してくれました。

 そして、バスが来ずに途方に暮れていたとき、ふと見上げた満天の星空は今でも心に残っているそうです。旅先でのハプニングも、振り返れば笑える思い出になるもの。そんな忘れられない1日だったようです。

  ◇  ◇  ◇

 文化や言語がまったく違う、見知らぬ土地でのトラブルはパニックになりがち。事前のチェックを怠らず、冷静に対応することを心がけましょう…!

ヤマコシショウコ
記事一覧
音楽家、ライター
オーストリア・ウィーン在住のお酒大好きな音楽家&Webライター。30代で再び学生をやる傍ら、海外ネタを中心にさまざまなジャンルの記事を執筆中。目下の目標は腹筋を割ること、夢のまた夢はウィーンと北海道の2拠点生活。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


令和なのに「婦人会=奴隷」な件! 田舎あるあるに見る窮屈な人間関係
 田舎は人と人の繋がりが濃く、助け合ったり情報を共有し合ったりできるメリットがあります。しかし、その濃さや交友関係の狭さ...
「秋波を送る」は、もはや美人だけの特権ではない。
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
【銀座】カラオケ館が仕掛ける“ノマド喫茶”誕生!無料豚汁の具がデカい
 人気のスタバやドトールはいつも満席でカフェ難民になることもしばしばな銀座・有楽町エリア。そんな都内喫茶激戦区で、カラオ...
インスタは安定のウザイ投稿祭りだよ!「可愛いよ」待ちがごく痛々しい
 知人・友人の生活を垣間見ることができる、インスタ。友人の近況を知れたり、幸せのお裾分けをしてもらったりと良いところがあ...
【独自】すいかばか'24~究極のレシピを求めて#1 「寿風土ファーム」代表・小林栄一さんのある決意
 4月の始め、白州は少し遅めの春。冬を越した畑は、春の七草ホトケノザで一面紫の絨毯のようだった。  久しぶりに会っ...
祖父がぽつり「年上女が好きだけど誰も生きてねえ」後期高齢者のLINEには切なさがつきもの
 最近では、後期高齢者でもスマホを操り、LINEを使いこなす人も多くいます。でも、おじいちゃんやおばあちゃんから送られて...
【拡散禁止】リモートワークのサボり方を全力で考えた。25分→5分の法則
 リモートワークの醍醐味といえば何ですか? そうです、サボりですね! リモートワークのときは周りの目もないので、やらなけ...
買って正解!不正解?「ニトリ」99円バスグッズが机周りで優秀だった件
 ニトリから生まれたインテリア雑貨のお店『デコホーム』で購入したバスグッズを紹介します♪  デコホームの魅力はなん...
親の介護が必要に【専門家監修】一人で悩まない!知っておきたい公的制度
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
長崎県の池島に上陸! お土産に夢中な“たまたま”をこっそり激写
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
任期中に【18万円】の最低保証!シンママ生活応援プロジェクト
 ただいま、『コクハクリーダーズ』2期生を、絶賛募集中!  今回は「シングルマザー応援企画」。シングルマザーであれ...
2024-05-15 11:40 ライフスタイル
花の値段も上がる一方だが、買いに来る女は必ずしもお金持ちとは限らない
 連日連夜「これも値上がりかぁ」と悶々としております。大好きなお菓子や菓子パンのサイズや個数が減っているのを確認するたび...
在宅ワークの暇つぶしも恋バナに限る。独女、久しぶりの胸アツ実況中継
 コロナ禍で、一気に在宅ワークをする人が増えましたよね。でも会社にいる時とは違い、雑談や電話などの雑務も減るため、在宅ワ...
職場の「かまってちゃんおばさん」対処法 波風立てずに断るひと言がある
 どの職場にもほぼいる「かまってちゃんおばさん」。忙しい仕事中に「かまって」アピールされたり雑談で引き止められたりすると...
これヒットだわ…薄い・軽い・便利!40女を身軽にするU-1000円“神”3品
「薄型」で「便利」の2つが揃ったアイテムは、自宅だけでなく、出張や旅行でも活躍間違いなし…!  40代になると、出かけ...
【常勝無敗】ビールしか勝たん!飲み会好きな40女の太らないルール3本柱
 嬉しいことに最近飲みのお誘いが増えております。コロナ禍のあの日々はいったい何だったんだ…というくらい。とはいえ、気にな...