斎藤工「誘拐の日」サスペンス、コメディー、ヒューマンが絶妙のバランスの展開は映画「レオン」を彷彿とさせる
更新日:2025-07-30 17:03
投稿日:2025-07-30 17:00
【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】
韓国ドラマ原作のリメーク作品は、今やテレビ朝日の“お家芸”だ。「六本木クラス」「スカイキャッスル」などに続く新作が斎藤工主演「誘拐の日」である。
新庄政宗(斎藤)は裕福な病院長の一人娘、七瀬凛(永尾柚乃)を誘拐する。難病を抱えた自分の娘の治療費を調達するためだった。彼に実行を迫ったのは、3年前に家を出て行った妻の汐里(安達祐実)だ。
誘拐後、凛の両親が何者かに殺害されていたことが判明する。誘拐と殺人、両方の容疑者となってしまった政宗。警察に追われながら、凛と一緒に真犯人を捜す奇妙な逃避行が始まった。
政宗と凛の関係性の変化と深化こそが最大の見どころ
このドラマ、韓国由来ということもありキャラクターが立っている。どこか善人の政宗は「まぬけな誘拐犯」。8歳の凛は「記憶喪失の天才少女」だ。誘拐犯と誘拐された少女が真相究明に挑む相棒となる。時にいがみ合いながらも2人で力を合わせて苦境からの脱出を目指す前代未聞のバディードラマなのだ。
いつもはスタイリッシュな斎藤が二枚目半の憎めない誘拐犯を好演。大人と対等に渡り合うヒロインにリアリティーを与えているのは、天才少女ならぬ天才子役・永尾だ。
サスペンス、コメディー、ヒューマンが絶妙のバランスを保ちつつの展開は、ふと映画「レオン」を彷彿とさせる。政宗と凛の関係性の変化と深化こそが最大の見どころだ。
(碓井広義/メディア文化評論家)
エンタメ 新着一覧
ルーリー(みりちゃむ)は、歩(仲里依紗)が東日本大震災で被災した人たちに何ができるか今も悩んでいることを愛子(麻生久美...
弁護士芸人・こたけ正義感(38)の単独ライブ「弁論」が話題となっている。かつて年間100本以上のライブに出演し、自身も...
ブッ飛んだ不思議ちゃんキャラで人気を博しているアーティスト・タレントの「あの」ちゃん。
2021年、『水曜日の...
結(橋本環奈)の家に福岡でギャル仲間だったルーリー(みりちゃむ)が、突然訪ねてくる。
話を聞くと、勤めていた福...
あの中居正広(52)がこんなことになるなんて、誰が予想できたでしょうか。
昨年12月にソニー生命保険が発表した...
2012年1月17日。結(橋本環奈)は神戸で両親や商店街の人たちと17年前の阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼して黙とうす...
テレビを見て、東日本大震災が発生したことを知る結(橋本環奈)たち。歩(仲里依紗)は被災の映像を見て呼吸が荒くなり、そば...
2025年冬ドラマが続々とスタートしました。まだ初回放送前の作品もあるなか、それでも今期のドラマに期待している人は多い...
2010年春、結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は大阪のアパートで新婚生活を始める。家事を分担しながら共働きをして公私と...
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」がスタートしました。主人公の蔦屋重三郎を...
結(橋本環奈)と翔也(佐野勇斗)は、保留とされていた結婚を進めるため2人が考えた生活プランを親たちに説明する。会社で初...
歩(仲里依紗)に、聖人(北村有起哉)がまた携帯電話を買ったのか問うと、歩はスマートホンだと答える。新しい出始めの商品に...
5日にスタートした横浜流星(28)主演のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)~」(NH...
コクハクでは2025年冬ドラマを対象としたアンケートを実施します。あなたが現時点で「楽しみにしている」ドラマ、そして「...
結(橋本環奈)が糸島から神戸に帰ってきて愛子(麻生久美子)や歩(仲里依紗)が迎える。だが、一緒に永吉(松平健)と佳代(...
あけましておめでとうございます。2024年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記...