櫻井翔「放送局占拠」TVer登録数トップ独走!《くだらない》のに“元少年”に刺さるワクワク感の正体

更新日:2025-08-16 15:08
投稿日:2025-08-16 15:05

 世帯5%前後、個人3%前後と好調とは言えない視聴率ながら、話題になっているのが櫻井翔(42=写真)主演の「放送局占拠」(日本テレビ系=土曜夜9時)だ。2023年の「大病院――」、24年の「大空港――」に続く3年連続の“占拠”シリーズは、嵐の“同僚”松本潤(40)主演の「19番目のカルテ」(TBS系=日曜夜9時)に視聴率では大きく水をあけられているが、TVerのお気に入り登録数は140万超え(8月15日現在)と逆に圧倒。夏ドラマ唯一の100万台とトップを独走している。

 ネット上では《バカバカしいのも愛嬌だったけど、さすがに飽きた》《クソ長いコントを見せられてるみたい》など批判的な声もあり、レビューサービスFilmarksでの評価は3.2(8月15日現在)と高くはない。その一方で《なんだかんだでつい見てしまう》《子供といっしょにツッコミ入れながら楽しんでる》《お約束ってわかっててもクセになる》など肯定的なレビューも目立つ。

「《くだらない》とバッサリ切られたり、3年目で飽きられたりするのは、ある程度覚悟の上でしょう。むしろ『やってやろう!』という現場の熱量に視聴者が引き込まれている状況が、SNSに表れています。その点で広告業界での評価は高い」(広告代理店関係者)

 テレビコラムニストの亀井徳明氏も「賛否両論あって当然というか、健全。でも日テレがこのシリーズを鉱脈としているのは感じますね」と、こう続ける。

「今のおじさん世代が少年期、テレビに夢中だったころ、オトナに『くだらない』とされていたものこそ面白かった。今、それを大真面目にやっていると思えばいい。大人目線で批判する人もいれば、あの頃のワクワク感を思い出すオトナもいる。近所の小学生たちの会話から『ウソだろ』と話す声が聞こえたときは、なぜかうれしくなっちゃいました。子供には“ただ面白い”んでしょうね。このノリで3年続くと、大人世代も《次は〇〇占拠か》とか《犯人グループがかぶるお面は〇〇に》なんて大喜利にもなって盛り上がれるし、ネタドラマ扱いはむしろ大歓迎なんじゃないでしょうか」

 3年連続で同じフォーマットをやり切る制作陣の姿勢は、賛否を超えて話題になる。犯人グループが人質を追い詰めるのが、かつてバラエティー番組でさんざん笑った“熱湯風呂”や“天井からタライ”“パイ投げ”というネタのオンパレードなのも、次の“考察”の対象になりそうだ。

「連ドラの評価基準にはリアリティーや共感性、迫真の演技とか緻密でよく練られた構成などがありますが、それとは別の“吸引力”がありますよね。素直に面白いというのは恥ずかしいんだけど、つい見ちゃう“元少年”が狙いなんだと思います」(前出の亀井徳明氏)

 少年の心を持ったおじさんこそがターゲットなのか。果たしてこの路線、来年5月の嵐解散後もネタは続くのか。

  ◇  ◇  ◇

 櫻井翔をはじめ、嵐解散後にメンバーはどうなっていくのだろうか? 関連記事【もっと読む】「嵐」メンバーは解散後どうなる…大野智はホテルオーナー、櫻井翔は政治家に?…では、各メンバーの行く末を占っている。

エンタメ 新着一覧


ニコイチだった目黒蓮「海のはじまり」と松村北斗「西園寺さん」、株を上げたのは…?
 夏ドラマで“シングルファーザー”設定かぶりで話題となった、Snow Man・目黒蓮さん(27)主演の「海のはじまり」(...
こじらぶ 2024-09-28 06:00 エンタメ
ヒロインがすでに亡くなっている…! “地獄の道”を歩んだ佐田寅子は特別な女性だったのか?
 さまざまな仕事をかけ持ちし、多忙な毎日を送る優未(川床明日香)。花江(森田望智)もひ孫に囲まれ平穏に暮らす。航一(岡田...
桧山珠美 2024-09-28 06:00 エンタメ
なぜ『内村プロデュース』は伝説の番組に? 有吉弘行らから見える内P愛
 来たる9月28日、『内村プロデュース』(テレビ朝日系)が『祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!』と題して...
桂場の甘味好き、愛を語る家裁メンバー…「虎に翼」の登場人物は愛すべき人たちばかり
 最高裁大法廷では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志...
桧山珠美 2024-09-25 17:10 エンタメ
期待はずれと面白かった夏ドラマを調査!『新宿野戦病院』をよそにアラフォー世代に刺さったのは…?
 2024年夏ドラマが続々と最終回を迎えています。今期も話題を振り撒いてくれた数々の作品がありましたが、みんなの率直な感...
ちちんぷいぷい返しを試みた航一は朝ドラヒロイン良き夫“ベスト5”に入る
 寅子(伊藤沙莉)の名前を知る少女の祖母・佐江子(辻沢杏子)が訪ねてきて、孫を助けてほしいと寅子にすがる。  そん...
桧山珠美 2024-09-23 17:25 エンタメ
『光る君へ』は吉高由里子、『スオミの話』には長澤まさみ…人気脚本家“お気に入り俳優”の傾向は?
 大石静氏脚本のNHK大河ドラマ『光る君へ』、クドカン節がさく裂するフジテレビ系『新宿野戦病院』など、昨今放映されている...
斎藤元彦知事は謹んで却下! イケメン知事5の存在を脅かす“大本命”は…
 わたくしたちイケメン愛好者の間で、常々イケメン知事と注目しておりましたのが、北海道の鈴木直道知事、青森県の宮下宗一郎知...
「虎に翼」大団円へ…ブレない寅子、桂場、航一の名場面をありがとう
 桂場(松山ケンイチ)に真っ向から意見した航一(岡田将生)だが、心ならずも寅子(伊藤沙莉)にまで心配をかける事態に陥って...
桧山珠美 2024-09-21 06:00 エンタメ
悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由
 2022年12月に、鳴り物入りで韓国大手事務所「HYBE」傘下の「NAECO」に移籍したものの、今年8月、2年も経たず...
堺屋大地 2025-01-03 10:01 エンタメ
【写真特集】魔性の女こと葉月里緒奈の色っぽい流し目…
【この写真の本文に戻る⇒】真田広之も“シタ夫”経験者…裏切られたサレ妻が離婚後も「また一緒にいたくなる男」にある共通点
寅子フリーズ! 美佐江くりそつな美雪登場、意味深な微笑が恐怖をあおる
 元明律大学女子部の一同が、久しぶりに寅子(伊藤沙莉)の家で顔を合わせる。涼子(桜井ユキ)は司法試験に挑戦していた。皆、...
桧山珠美 2024-09-18 16:35 エンタメ
芸人はランジャタイ伊藤から学べるか 「地雷女」を避けるたった一つの方法
 ランジャタイ・伊藤幸司(38)が未成年との不適切な関係を持ったことを暴露され、芸能活動を休止した。過去を振り返れば、伊...
帽子田 2024-09-18 10:08 エンタメ
老眼鏡かける寅子。「最後はいい方に流れていく」発言にトラツバロス一歩手前…!
 香淑(ハ・ヨンス)は、原爆被害に遭った外国人への支援を始めることを決意する。一方、寅子(伊藤沙莉)と航一(岡田将生)は...
桧山珠美 2024-09-16 14:00 エンタメ
秋元康との共通点も? 柏木由紀がすがちゃん最高No.1に惹かれた理由を考察
 9月11日、NEWSポストセブンが、元AKB48のゆきりんこと柏木由紀さん(33)と、お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんの...
伊藤健太郎は破局して正解! “小栗旬軍団”加入でバーター出演の機会にも恵まれる
 伊藤健太郎が帰って来ました。これは朗報です。あの不祥事からかれこれ4年。本人も充分反省しているようですし、そろそろ許し...