藤原竜也「全領域異常解決室」映画化の背後にあるフジテレビの“オトナの事情”

更新日:2025-08-20 10:58
投稿日:2025-08-20 10:55

 2024年10月期にフジテレビ系列で放送された、藤原竜也(43)主演の連続ドラマ「全領域異常解決室」が、来年26年に映画化されることが発表された。

 同作は、藤原演じる主人公・興玉雅、広瀬アリス(30)演じるヒロインの雨野小夢ら個性豊かな登場人物たちが、人々の常識を超えた「不可解な異常事件」を解決していく超常現象ミステリー。

 当時は、放送回を重ねるごとに、日本神話をモチーフに、人間を守り続けてきた神と新たな世界の神の戦いが始まるという展開がネット上で話題を呼んだのだが……。さる映画関係者はこう話す。

「全10話の平均世帯視聴率は5.2%。悪い数字ではないが、決して大ヒットしたわけではなかったが、なぜか映画化が決定してた。そうなった背景には、フジの切実な事情があるようです」

 フジといえば、中居正広氏(52)と元女性アナウンサーのトラブルから端を発した一連の問題で、大半のCMスポンサー企業が出稿を見合わせた。徐々に戻りつつあるものの、大幅な収益減となっているのは周知の通り。

「収益減を埋め合わせるため、今後、映画事業に力を入れるという方針のようです。来年は木村拓哉主演の『教場』、織田裕二主演の『踊る大捜査線』シリーズの最新作の公開が決定済みでヒットが見込める。『全領域』に関しては、そんな目論見の一環として白羽の矢があたったようですね。当たればもうけものぐらいの考えなのでは」(前同)

 確かに豊富な「IP(知的財産)」で、広告収入の減少を埋め合わせようと考えるのはテレビ局としては自然な流れ。

「アニメ畑を歩んできた清水新社長がトップですから、今後、同社のアニメコンテンツの映画化などもどんどん出てくるかもしれません。ちなみに『鬼滅の刃』に関しては、製作委員会には入っていないのにも関わらず、過去の作品を七夜に渡って一挙放送するなど、いっちょ噛みした意図が、ミエミエです(笑)」(前同)

 ともあれ、局の“オトナの事情”で映画化とささやかれる「全領域異常解決室」。藤原自身はそこまでプレッシャーを感じていないかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 フジテレビの“オトナの事情”あれこれは、『フジテレビ夏の連ドラ絶不調…月9も木曜劇場も失速、ドラマ評価も軒並み低調でスポンサー回帰に冷や水』ほか、関連記事も必見。

エンタメ 新着一覧


「あんぱん」健ちゃん=高橋文哉が“変な髪型”だった謎が解けた。ヤムおんちゃんの過去も気になる…
 ある日、嵩(北村匠海)は銀座のパン屋で草吉(阿部サダヲ)らしき人が写る写真を見つける。朝田家では、豪(細田佳央太)の壮...
桧山珠美 2025-05-07 17:00 エンタメ
「アンパンマン」から山ちゃん降臨! あの挨拶が聞けたのは“子どもの日”のサプライズですか?
 東京高等芸術学校に入学した嵩(北村匠海)は、受験の際に出会った健太郎(高橋文哉)と再会する。担任の座間(山寺宏一)から...
桧山珠美 2025-05-05 12:06 エンタメ
「あんぱん」一瞬のヤムおんちゃんに嵩は気づいたか? 寛の名言が“友蔵の俳句”並みに楽しみな件
 東京高等芸術学校合格発表の日。嵩(北村匠海)は結果を見る勇気が出ず、ひとり座っていた。そこに寛(竹野内豊)が現れる。嵩...
桧山珠美 2025-05-03 16:00 エンタメ
田中圭の不倫疑惑にちょっと待った!「令和の価値観」で永野芽郁との騒動を見てみると…
「週刊文春」のスクープで永野芽郁との不倫疑惑が報じられた妻子持ちの田中圭。  恋愛コラムニストであり、恋愛カウンセ...
堺屋大地 2025-07-03 12:04 エンタメ
永野芽郁が「清純派」って誰が言った? 批判するのはお門違いなワケ。江頭2:50への“涙”も大正解!
 日曜劇場『キャスター』(TBS系)で共演中の韓国人俳優であるキム・ムジュンを自宅に連れ込みお泊りし、なんとその翌日に妻...
堺屋大地 2025-05-02 06:00 エンタメ
「あんぱん」蘭子と豪の秘めたる恋に“過去の名作”を思い出す。河合優実は百恵ちゃんによく似ている
 縁談の返事をしに出掛けた蘭子(河合優実)を連れ戻したのぶ(今田美桜)に、蘭子は本心を明かす。季節は巡って秋になり、うさ...
桧山珠美 2025-05-01 19:16 エンタメ
なにわ男子・道枝駿佑は“肉食女子”から守られたのか?「キャスター」男性俳優陣が気になるよ
 芸能界広しといえども清純派と呼べるのは芦田愛菜だけ。長年、そう訴えてきましたが、今回の一件が図らずともそれを証明したの...
共亜事件は「虎に翼」のオマージュか。あんぱん、ブギウギの3人が同時代を生きている
 昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公...
桧山珠美 2025-04-28 18:40 エンタメ
「あんぱん」最後まで毒親だった登美子(松嶋菜々子)。去っていく彼女に問うてみたいこと
 受験したのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の明暗が分かれる。静まり返った柳井家で、寛(竹野内豊)たちに頭を下げる嵩。そこ...
桧山珠美 2025-04-26 12:50 エンタメ
春ドラマの評判を調査!『最後から二番目の恋』は令和の鬼渡?『あんぱん』『対岸の家事』の感想は
 2025年4月期も話題のドラマが続々スタート! 多すぎてどれを見るのか迷ってしまう…。そんな人のために忖度なしでドラマ...
「あんぱん」千尋(中沢元紀)は本当に良い子…史実どおりの展開なのか。しょくぱんまんのようなイケメンだ
 けんかした嵩(北村匠海)と千尋(中沢元紀)に、寛(竹野内豊)は改めて後継ぎはいらないと告げる。そして、何をしながら生き...
桧山珠美 2025-04-23 17:51 エンタメ
こうでなくちゃ! 志尊淳の正解を「恋は闇」で見た。いい人よりも“妖しい姿”に妄想が駆り立てられる
 新ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)の志尊淳が良きです。  前クールの「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった...
「あんぱん」なんて贅沢!今が旬、河合優実の“目で語る”表現力と色気に驚く。俳優・ソニンのEE JUMP感を消した演技も見事
 なりたい夢を見つけたのぶ(今田美桜)は、女子師範学校合格に向けて猛勉強をし始めるが、成績が思わしくなく頭を抱える。同じ...
桧山珠美 2025-04-21 14:23 エンタメ
怪演・市原隼人に「ヤバい超大物」2人が熱烈ラブコール。迫真すぎる“ガンギマリ”の演技がモテる理由か
 大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)にて、盲目の大富豪にしてゾクッとする異様な雰囲気を放つ鳥山検校を怪演...
堺屋大地 2025-04-21 06:00 エンタメ
ラランド・サーヤは「名誉男性」なのか? お笑い界の“女すぎる”という悪口に思うこと
 ラランド・サーヤが参加するバンド「礼賛」が大阪で行ったライブで、痴漢行為が発生。被害女性がSNSで被害を訴えたことで発...
帽子田 2025-04-20 06:00 エンタメ