宮澤エマは芸達者で映画、ドラマと大活躍だが…歌のうまさも半端ない
宮澤エマの活躍が目覚ましい。出演映画の「国宝」と「劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」はヒット上映中、テレビでは夏ドラマ「初恋DOGs」(TBS系)が終盤、春ドラマ「キャスター」(TBS系)にも出演していた。少し前までは、「三谷幸喜『おい、太宰』」がWOWOWで放送され、劇場版も公開されていた。
「任侠の姐さん、麻酔医、パラリーガル、報道番組の編集長とキャラクターはさまざまですが、いずれも美人で、しっかり者で、周囲への気配りがこれまたすごくて、ちょっとカッコよすぎるんですが、宮澤だとちゃんとハマるんですね、これが。彼女の穏やかな雰囲気、バラエティーでも出しゃばらない品の良さ、トークなどで見せる利発さとピタリ合うからでしょう」(ドラマ制作プロデューサー)
来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」では、秀吉・秀長兄弟の姉ともを演じる。これまた芯が強くタフで、家族のことをいつも心配している頼りになる姉ちゃんという役だ。
とにかく何をやらせても達者な宮澤なのだが、うまいといえば歌だ! 歌のうまさも半端じゃない。
そもそも、芸能界入りのきっかけは宮本亜門のミュージカルに抜擢されたことだった。これまでに「ウエスト・サイド・ストーリー」日本版など10本以上に出演し、ミュージカル俳優としての評価も高い。音楽家の石井一孝は宮澤の歌声を「音色が美しく、倍音が柔らかく、響きが透き通っている」とベタボメ。
■「チコちゃんに叱られる!」で評判に
テレビで歌のうまさが知られたのは、5年前の「チコちゃんに叱られる!」(NHK)だった。「なぜ牛乳はペットボトルで売られていないの?」という疑問を、ミュージカル仕立てで解説したのだが、宮澤はお姫様役で登場、歌と踊りの素晴らしさで「エッ、あれ誰?」と注目され、いまでは「神回」といわれている。
「やはり、バラエティーでなく音楽番組で聴きたいですよね。以前、『ミュージックフェア』(フジテレビ系)で、ブロードウェーミュージカル『紳士は金髪がお好き』の曲を歌ったことがあります。さすがに華やかでしたよ」(前出のプロデューサー)
NHK「うたコン」、テレビ朝日系「ミュージックステーション」でもいい。宮澤エマの歌、聴かせてよ。
(コラムニスト・海原かみな)
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