更新日:2025-09-05 11:45
投稿日:2025-09-05 11:45
世間を揺るがす芸能界の黒い噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われている芸能界ですが、昔はグレーなこともたくさんあったのだとか。かつて芸能業界で働いていた際に彼らが見た光景とは?
劇場の出演料の何倍も…現金の束に手が震えた
「とりあえず今日のギャラ、ここで渡すから」
そう言って茶封筒を渡されたのは、都内の会員制バーだったという。時計は午前1時を回り、客はほとんど帰った後。暗がりの中、テーブルの上に置かれた封筒を開くと、1万円札が束になっていた
話してくれた芸人A(仮名)は当時芸歴3年目。劇場の出演料の何倍もある大金に手が震えたそうだ。
しかし同時に、彼の心には「これ、やばい仕事じゃないのか?」という違和感が強く残った。
先輩からの「営業」の誘い
Aが芸人を志したのは大学を出てすぐ。養成所に通い、コンビを組んでネタを磨き、劇場やライブに立つ日々。
しかし、ギャラは交通費すら出ないことがほとんど。事務所から渡される明細には「出演料:500円」と書かれていることもあり、生活はアルバイトに頼らざるを得なかった。
そんなとき、先輩芸人から誘いを受けた。
「来週の金曜、ちょっとした営業あるんだけど、来る?」
営業――企業の宴会やイベントに呼ばれ芸を披露する仕事。
事務所を通すこともあれば、個人的に声がかかることもある。後者はいわゆる“直営業”でグレーゾーンだったが、Aにとっては「とにかく金が欲しい」一心で参加を決めた。
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