『有吉の壁』ブーム期待も…人気キャラの“展開”に冷めた視線。番組の過剰な介入で萎えるファンの複雑心理

小政りょう ライター
更新日:2025-09-11 11:45
投稿日:2025-09-11 11:45

 日本テレビ・水曜7時からの人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。なんとこの10月でレギュラー放送開始から5年半を越えることになるそうです。

 単発番組だった時期を含めると、まさに10年を超える長寿番組に。その歴史の中で「TT兄弟」(チョコレートプラネット)や「KOUGU維新」(きつね ほか)など、番組の枠を超えてヒットしたギャグやキャラクターが多数生まれました。

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 それに続けとばかり、今年初めに彗星の如く現れたのが「京佳お嬢様と奥田執事」です。キャラ誕生当初、この勢いは2025年を代表するヒットコンテンツになると期待されました。しかし…現在の反応はというと、一部の人気にとどまっているような気がしてなりません。

きょんちぃと奥田の化学反応に大反響だったが…

 このコンビが誕生したのは、1月8日放送『有吉の壁』の「即興男女ユニットの壁を越えろ!おもしろ千客万来の人選手権」の中でのこと。ぱーてぃーちゃん・金子きょんちぃさんとガクテンソク・奥田修二さんのコンビがくじ引きで決まり、そこで披露した一連のネタがきっかけです。

 きょんちい演じる奔放なギャルお嬢様と気弱で真面目そうな奥田さんの執事という、バッチリハマったキャラクター、4コマ漫画にまとめられそうなわかりやすさ、そして女オタクが好みそうな萌え要素がふんだんにちりばめられたそのネタは、視聴者の心を一瞬でガッチリつかみました。

 放送直後からSNSのトレンドにも登場するだけでなく、ファンアートや二次創作ストーリーがネット上の至る所にあふれるほどに。そして、音速の速さでキャラの公式アカウントができ、1カ月もしないうちにオリジナルのショート動画が発表されるに至りました。その勢いでマンガが連載、出版されました。

 ただここ最近、早くも飽きられた空気を感じるのは気のせいでしょうか。ファンアートを発表している根強いファンもいますが、反応は薄く…。8月29日には小説も発売されましたが、一時期の勢いは何だったのかと思うほど、早くもブームが沈静化してしまったような気がします。

小政りょう
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映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

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