月経不調はストレスで悪化する? “脳疲労”と生理痛を軽くするセルフケア【専門医監修】

横倉恒雄 婦人科・心療内科医
更新日:2025-09-30 08:00
投稿日:2025-09-30 08:00

生活習慣も悪化の要因に

 月経まわりの不調は、女性ホルモンの影響だけでなく、冷えや血行不良に繋がりやすい生活習慣も大きく影響します。

「お腹が冷えてしまう服や長時間のデスクワークは、骨盤まわりの血流を悪くし、下半身の冷えやむくみにつながります。冷えは子宮の筋肉を収縮させ、痛みの原因となってしまうため、生理痛やPMSを悪化させる要因に。

 さらに冷えが続くと、交感神経が過剰に働き、頭痛や気分の落ち込みなどの症状が強くなってしまうこともあります」(横倉先生)

ダイエットが不調を招くことも

「急激な体重減少や痩せすぎ、慢性的な栄養不足等が続くと、間脳から指令を受けて女性ホルモンを分泌する下垂体の働きが鈍ってしまい、結果、生理痛やPMSといった不調を招きやすくなります」(横倉先生)

 ダイエットの際は、そういったリスクも頭に入れておく必要がありそうです。

月経まわりの不調を軽減!今すぐできるセルフケア

1. ストレスケア

「ストレスによる脳疲労を軽減するには、五感を刺激することが効果的です。視覚・味覚・触覚・嗅覚・聴覚の5つの感覚は、脳と直結しており、心地よい刺激が脳にご褒美を与えることとなり、ストレスの軽減につながります。

 わざわざ時間を作らなくても、ちょっとした隙間時間に五感で感じることを意識して。

 例えば、信号待ちで空を見上げてみる、気候が良い時には風や花・鳥の声などを感じながら歩いてみましょう。食事はいちばん五感を使いやすいので、スマホを見ながら食べたりせずに、香り・色・見ため・味わいなどを満喫しながら食べてほしいです。

 また、動物をなでる等のスキンシップは幸せホルモンと呼ばれる“オキシトシン”の分泌にもつながります。

 五感を意識して生活する習慣が身に付くと、脳が上手にストレスを軽く感じられるようになり、月経まわりの不調を軽くすることに役立ちますよ」(横倉先生)

横倉恒雄
記事一覧
婦人科・心療内科医
医学博士。横倉クリニック(東京.田町)院長。慶應義塾大学医学部産婦人科入局。東京都済生会中央病院産婦人科に勤務、同病院にて日本初の「健康外来」を創設。病名がない不調を抱える患者さんにも常に寄り添った診察を心がけている。クリニックで行っている講座も好評。著書に『脳疲労に克つ』『心と体が軽くなる本物のダイエット』『今朝の院長の独り言』他がある。

ライフスタイル 新着一覧


【漢字探し】「嫁(ヨメ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
“クレクレ”ママがご降臨! 金持ちなのに「ランドセルもらえない?」って引くわ…ケチすぎLINE3選
 今回ご紹介するのは「ケチだな」と思ったLINE。ケチなのか、ケチではなくフェアなのか、人それぞれ基準は異なりますが、あ...
それ入れちゃう!?  我が家の「かさ増し食材」を大公開。節約×ダイエットにもベストな10選
 メニューの定番の食材を、別の食材で「かさ増し」させたことはありますか? 食費の節約、栄養バランスの調整、ダイエットなど...
「じゃ、誕プレとデート代返して」ってケチすぎない!? 相手の“本性”に幻滅したLINE3選
 あなたが信頼している彼氏や親友は、別の顔を持っているかもしれません。  もしも、そんな相手の本性を目の当たりにし...
「大金に手が震えた」若手芸人が打ち明ける“営業”の実態…VIP相手の席で抱いた違和感の行方
 世間を揺るがす芸能界の黒い噂。ニュースとして報じられ、真実が明らかになることも増えました。現在は清浄化が行われている芸...
推し活ロス、将来の不安…独女にこそ「サウナ」を勧めたい。暑苦しい場所が“居場所”に変わった理由
 外出もままならず、仕事も減り、推しにも会えない――そんなコロナ禍の真っ只中、アラフィフ独女の私が偶然出会ったのが「サウ...
媚びない女は憧れる女性へ、スナックママが「一匹狼を目指すな」と伝える真意
 スナックのママといえば、たいがい激動の人生を歩んできたことが多く、その会話は含蓄に富んだものばかり。  今回はつ...
換毛期が来る~! 愛するペットと飼い主のサバイバル術。ガチで“使える”のはコロコロだけじゃない
 春と秋。年2回の犬や猫の換毛期…飼い主は抜け毛に悩まされる時期です。いくら掃除をしても追いつかず、頭を抱えてしまう飼い...
洗練されすぎぃ! モデル級“イケにゃん”のクールな佇まいにズームイン
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
その手があったか! 正直しんどい「オンライン飲み会」、 賢いオトナの“断りテクニック”7選
 コロナ禍、スタンダードになったオンライン飲み会。家から気軽に参加できる分、誘いを断るハードルが高いと感じる人も多いはず...
不安な時は「呼吸法」で心がリラックス。“おもち”イメージして体もトロトロに♡【専門家監修】
 2012年に59歳で亡くなったロック歌手・桑名正博さんとアン・ルイス(68)の長男でミュージシャンの美勇士さんや、タレ...
「あなたの秘密は?」毎夜、女に探られて…“ハニートラップ”にハマった豪傑な男の末路
 職場や近所、SNS界隈に現れる「残念な人」、いますよね。実は今から約2000年前から現在に伝わる「聖書」にも「残念な人...
なんて可愛い“にゃんたま”!「なに見てんの?」な表情と美しいボディラインにメロメロ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
9月1日は「防災の日」。経験者が教える“我が家の地震対策”7選。マウスウォッシュやヘアゴムが役に立つわけ
 9月1日は、関東大震災に由来して制定された「防災の日」。災害は一人暮らしの女性にとって大きな不安ですが、いざという時に...
【漢字探し】「坊(ボウ)」の中に隠れた一文字は?(難易度★★☆☆☆)
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性...
「生きることが難しい」不注意すぎる私の日常。PR案件の真偽や如何に。
 踊り子として全国各地の舞台に立つ新井見枝香さんの“こじらせ”エッセーです。いつでも、いついつまでも何かしら悩みは尽きな...