更新日:2025-09-19 11:45
投稿日:2025-09-19 11:45
口論の末、ナイフを持ち出し…
こうして、奇妙な3人暮らしが始まった。理沙さん34歳、文哉さん29歳、悦子さん24歳――舞台稽古を終えて帰宅しても、休まる時間はない。
若い悦子さんは「私だけを愛して」と迫り、年上の理沙さんは「単なる浮気よね? 絶対、私のところに戻ってきてね」と涙を流す。他の劇団員に知られるわけにはいかず、文哉さんは心身をすり減らしていった。
「冬の寒い夜、帰宅するとリビングの壁に血が飛び散っていたんです。悦子の手首から血が滴っていた…そばでは理沙が呆然と立ち尽くしていました。聞けば、口論の末、興奮した悦子がキッチンからナイフを取り、手首を切ったというのです」
すぐに救急病院で手当てを受け、命に別状はなかったが、3人の歪んだ生活は続いた。
繰り返される最悪の夜
理沙さんは次第に精神を病んで酒に逃げ、悦子さんは事あるごとにヒステリックに叫ぶようになる。文哉さんは2人の寝室を行き来する「最悪の夜」を繰り返したという。
それでも文哉さんは、この過酷な暮らしをやめることができなかった。ひとえに劇団を守りたかったからだ。
――文哉さんは舞台の成功や劇団の知名度アップを望み、理沙さんは脚本家として名を上げ、悦子さんも舞台人として注目を集める目標があった。
そして、その夢は徐々に現実になりつつあったのだ。だが、そんな暮らしに終わりがやってきた。悦子さんが妊娠したのだ。
関連記事
- 49歳女「28歳の彼は可愛いペットです」閉経後に酔いしれる甘美な恋愛。“結婚”以上に求めあえるもの
- 恋愛でメンタル崩壊→「ゴムに穴開けた」って何考えてんの? 女たちの“ヤバいLINE”エピソード
- 「世界が輝いて見えたんです」15歳年下男子に“ガチ恋”する46歳女性が、夢から覚めた残酷な瞬間
- ヒカルの“オープンマリッジ”宣言、結婚する意味ある?「自由が欲しい」に抱く違和感。妻の発言も本心なのか
- 話題の「オープンマリッジ」関係、“セカンドパートナー”と何が違うの? 特殊な結婚観に世間の風当たりが強いわけ
- 「特等席を予約したから」50代女性が20代イケメンと花火デートに興じた夜。大人の余裕で落とした作戦
ラブ 新着一覧
「冷酷と激情のあいだvol.256〜女性編〜」では、同棲8年目にして、突然パートナーであるカズマさん(仮名)から、“ペア...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
世の中が不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
いよいよ夏本番。旅行を計画しているカップルも多いのでは。今の彼との結婚を考えているなら、旅行がおすすめ。これまで見たこ...
最近、芸能人を目指す男性が、これまで以上に増えています。美容意識が高く、ファッションや髪型にも気を使うイケメンたちです...
世田谷乃たらこと申します。30歳でフリーランス(とは名ばかりのフリーター寄り)ですが、この度婚活を始めることにしました...
情熱的な恋愛を経て結婚したはずの夫。結婚生活が長くなり「気づけば嫌いになっていた」なんて人も多いのではないでしょうか。...
子どもが成長してきて、上の子はすでに自室で寝るようになり、そろそろ下の子も「ベッドが欲しい」と言い出すようになりました...
年下彼氏と交際中のアラサー・アラフォーは、体力の差に驚くこともある様子。中には「好きだけどついていけない…」と悩みにな...
現在、3組に1組が離婚するといわれている日本。離婚を切り出すのは妻からのほうが圧倒的に多いのだとか。そこで今回は、妻た...
あなたの家庭では、LINEでどんな会話が繰り広げられていますか? 夫婦のLINEは2人だけにしかわからない世界観が確立...
「冷酷と激情のあいだvol.255〜女性編〜」では、外回りの仕事をする夫・ユキノリさん(仮名)の暑さ対策への出費に悩む、...
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
東京・永田町。大企業のビジネスマンから議員関係、有名大学の学生まで大勢の人が行き交う。「私にとってはローマ(笑)。全て...
世の中が不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚...
海外を1人で旅行する女性が増えています。留学やワーキングホリデーなど、長期滞在する機会もあり、そうすると外国人男性と恋...